3月に多目的温室で「琉球の植物展」が開催されていましたが、展示植物の中で花が咲いているものが残されていました。
トカラアジサイ(吐噶喇紫陽花)
アジサイ科アジサイ属の常緑低木。吐噶喇列島、奄美諸島(徳之島・沖永良部島)、中国、フィリピンに分布。渓流沿いなどの湿った環境に生育する。沖縄県では絶滅寸前。環境省の絶滅危惧IB類(EN)。ガクウツギ、コガクウツギ等も近縁といわれる。別名:カラコンテリギ、トカラコンテリギ、トカラウツギなど
カラコンテリギ(唐紺照木)
アジサイ科アジサイ属の常緑低木。日本(八重山諸島)、台湾、中国に分布。和名は、中国産のコンテリギ(ガクウツギの別名)の意から。渓流沿いなどの湿った環境に生育する。白~淡い黄色の装飾花(萼片)の形態によって、八重山産をヤエヤマコンテリギとして、変種レベルで区別する見解もある
アマミエビネ(奄美海老根)
ラン科エビネ属の地生ラン。地球上で奄美大島だけに分布する固有種。やや湿った林床に生育する。森林伐採、園芸採取などで減少している。絶滅危惧IA類(CR)
ヤクシマスミレ(屋久島菫)
スミレ科スミレ属の多年草。南西諸島の固有種(屋久島、奄美大島、徳之島、沖縄島北部)。山地や渓流沿いなど湿った環境に分布。沖縄等ではダム建設によって激減している。花弁の長さは1cm程度。沖縄県:絶滅危惧II類(VU)
リュウキュウコンテリギ(琉球紺照木) 花は初見です
アジサイ科アジサイ属の落葉低木。琉球列島に分布する固有種。湿った渓流沿いなどに生育する。花期は4~6月。両性花の径は1cm弱。準絶滅危惧 (NT)
タイワンルリソウ(台湾瑠璃草)
ムラサキ科オオルリソウ属の多年草。南九州~琉球、台湾~インド、アフリカに分布。崩落地など明るい環境に生育する。分布は広いが、日本では生育環境の減少によって稀な植物になっている。絶滅危惧IA類(CR)。花期は5~7月。花径は3mmほど
オキナワスナゴショウ(沖縄砂胡椒)
コショウ科サダソウ属の多年草。日本の九州~琉球列島に分布するコショウの仲間。絶滅危惧IA類(EN)。サダソウ(佐多草)と近縁だが、全体的に毛がない。絶滅危惧IB類(EN)。別名:ケナシサダソウ。サダソウの変種とする説もある。前回は良く分からなかったが、茶色っぽいブツブツが花のようだ
ここからは、屋外で見た花です
リカモドキ(エリカ擬き)
クノニア科エリカモドキ属の半耐寒性常緑低木
原産はオーストラリア南東部。花径は2cmほど。花期は3~4月
別名:バウエラ、流通名:愛のかんざし。エリカの花には似ていない
ユーフォルビア・カラキアス・ウルフェニー
トウダイグサ科ユーフォルビア属の耐寒性多年草。カラキアスの亜種。
南ヨーロッパ、トルコ、バルカン半島、コーカサス地方に分布。
花期は3月下旬~5月。草丈は1.5mにもなる
ゲンペイコギク(源平小菊)
キク科ムカシヨモギ属の植物の多年草。原産はメキシコ~コロンビア、ベネズエラ
別名:ペラペラヨメナ、ペラペラヒメジョオン、メキシコヒナギクなど
花径は2cmほど。花色は白から赤へ変化する(源平小菊の名の由来)
アリウム・トリケトラム
ネギ科ネギ属の多年草(球根)。地中海沿岸地方原産。花期は4~6月
和名はミツカドネギ(三角葱)。別名:スリーコーナード・ガーリック
ロードデンドロン・アルボレウム
ツツジ科ツツジ属の常緑高木(~20m)。原産は中国、ブータン、インド、
ミャンマー、ネパール(国花)、スリランカ、タイ。花期は5月。花径は5㎝
オウバイモドキ(黄梅擬)
モクセイ科ソケイ属の常緑低木。中国西南部原産
別名:ウンナンオウバイ。花径は4~5cmで、オウバイの倍くらい
エキウム・ウィルドプレッティ
ムラサキ科シャゼンムラサキ属の二年草。スペイン・テネリフェ島固有種。火山の火口近く、標高1300~2000mの乾燥地に自生。種子から2年をかけて成長し、高さ3mにもなる。4500個もの花を螺旋状に咲かせるが、開花後に枯れ、種子で命をつなぐ。栽培は困難。別名:宝石の塔
(つくば植物園シリーズ終了)
次回は、我が家で咲き始めた花を紹介します。
この記事へのコメント
もこ
世の中にはまだまだ知らない花が沢山あるのにビックリです。
river
「アジサイ百科」の作者の川島榮生氏と編集協力者の太田哲英氏とは面識があり何度かお会いしたことがありますが両氏ともお亡くなりになりました。
信徳
最近冬にもアジサイが園芸店で売られていました。フユアジサイで高い値段が付いていました。
eko
アマミエビネも白くて素敵です。絶滅危惧種、大切に保存したいですね。
エキウム・ウィルドプレッティイが凄いですね。見事に咲いています。
イッシー
惜しむらくは見せていただいても当方がすぐ忘れちゃうこと。。
忘れないうちに書いておきます。
素晴らしいですし貴重ですよね~。。
なおさん
nobara
屋久島スミレはニョイスミレにも見えました。
ルリソウ、熊本の山間部でよく見ました。鄙にも稀な?お花だと思います(笑)
エリカモドキ、可愛いですね。名前の響きが(^o^)丿
ユーフォルビアって、みんな、どことなく似ていますね~
ゲンペイコギクは今、我が家もあちこちから顔を出しています。
蕾の時も赤っぽいです。
ミツカドネギはグリーンの筋が折れ線みたいで可愛いです💚
エキウム・ウィルドプレッティイ、かわいい!!
花の一つ一つはサツキみたいですね~
とんがり帽子の行進みたいです(^o^)丿
長さん
エキウム・ウィルドプレッティ、珍しいと思います。私は2か所で、3回目ですが、ここ伊芸も植物園でした。
私もまだ知らない花がたくさんありますよ。
長さん
アジサイの色々を栽培されていただけあって、いろいろご存じですね。教えていただくことが多く、ありがたいです。
長さん
> タイワンルリソウはホタルカヅラに少し似ていますね。
台湾でご覧になったことはありますか?私はこの花を見て、ワスレナグサを連想しました。
冬アジサイは、台湾のトキワアジサイと西洋アジサイを交配して作り出されたものなんですってね。
長さん
トカラアジサイやカラコンテリギは南方さんだからなのか、装飾花が大きいのが特徴ですね。
アマミエビネ、自然に減るのは止むをえませんが、販売のために採取するのはやめてもらいたいですね。
エキウム・ウィルドプレッティイ、変わった植物ですね、私は2か所の植物園でしか見たことがないです。
長さん
私だって、この珍しい花はどこかで見たことがあるような気がするくらいで、名前を思い出そうにも、出てきません。
長さん
ここは国立科学博物館の附属施設なので、希少種を集めて研究し、増やして現地に戻すという活動もしているそうですよ。
長さん
>トカラアジサイ(吐噶喇紫陽花)はコガクウツギに雰囲気が似てますね☆彡
どちらも装飾花が大きいですね。
>屋久島スミレはニョイスミレにも見えました。
唇便の紫色の筋が似ていますよね。
>ルリソウ、熊本の山間部でよく見ました。鄙にも稀な?お花だと思います(笑)
熊本県にはヤマルリソウやケルリソウや自生しているそうですね。
>ユーフォルビアって、みんな、どことなく似ていますね~
このユーフォルビアも、花の中からまた花が咲いていますね。
>ゲンペイコギクは今、我が家もあちこちから顔を出しています。
>蕾の時も赤っぽいです。
2枚目の写真に咲き始めの花が写っていますが、これがつぼみの時の赤っぽい名残ですかね。
>ミツカドネギはグリーンの筋が折れ線みたいで可愛いです💚
ミツカドネギは茎が三角形なんですね。
>エキウム・ウィルドプレッティイ、かわいい!!
>とんがり帽子の行進みたいです(^o^)丿
面白い表現ですね。
yoppy702
トカラアジサイの、この装飾花の白色はメッチャ綺麗です。
長さんのカメラの発色もイイんでしょうけど、白がこれだけ綺麗に出てると気持ちが良いですね。(^^ゞ
葉脈(?)も綺麗に出てるし…
コンテリギはガクウツギの別名なんですね。
リュウキュウコンテリギは装飾花が無いタイプなんですか?
この画像ですと、花というのが良く解りますね。
オキナワスナゴショウ、面白いなぁ。
コショウの仲間で、この胡麻のようなのが花なんですか!
この画像を見た時、水族館で見たチンアナゴを思い出してしまいました。(^^ゞ
ユーフォルビア・カラキアス・ウルフェニーの花の咲き方は、やっぱり、トウダイグサ科ですね。
エキウム・ウィルドプレッティは、パッと見た時、ルピナスの仲間かと思いましたが、科も違うし、アップの画像を見て、全く違うというのが解りました。
ちっちゃなツツジみたいな花ですね。(^^ゞ
「高さ3m、4500個もの花」というのがスゴイなぁ~
すーちん
ユーホルビアも
種類多いんですよねー
アリウム・トリケトラム
人気ですねー
長さん
トカラアジサイ、白が奇麗なのは光が当たっているせいでしょう。
リュウキュウコンテリギ、写真は両性花ののようで、中性化には装飾花があるらしいです。
オキナワスナゴショウ、ブツブツが花で咲き始めは白く、日が経つと茶色っぽくなるようです。
ユーフォルビア・カラキアス・ウルフェニー、花の中から更に花が咲くようですね。
エキウム・ウィルドプレッティ、一つ一つの花はツツジを小さくしたような形ですね。
長さん
トウダイグサ科ユーフォルビア属は、2000種以上もある大きな属で、形態も一年草、多年草、多肉植物、低木とバラエティに富んでいるそうですよ。
アリウム・トリケトラム、近場のウォーキングでも目にします。