今回は東屋の周りやビニールハウスなどで見たサザンカのうち、シシガシラ群(カンツバキ群)の品種を紹介します。
なお、前回(昨年12/06)に見た品種と、今回屋外で見た品種は除外しています。
シシガシラ群(カンツバキ群)の特徴
中部地方に古木が多い「獅子頭」(関東地方では「寒椿」と呼ばれる)がもとになって作られたもので、真冬に八重や獅子咲きなどの華やかな花を咲かせる。樹形は立ち上がらずに、横張性のものが多く、枝葉が密生して、仕立てやすいものが多いようです。生態、形態的には、サザンカの自生種に近いグループで、樹形も自生種に似て、多くは立性です。
開花期:11~3月、花色:白~紅、まれに縁紅ぼかし、大きさ:小輪~中輪、
花弁:八重~獅子咲(雄蘂一部弁化)、花の香り:弱い、
萼苞:開花期には落下、葉の大きさ:中型、樹形:多くは横張性
秋 月(あきづき)
外弁紅で内弁淡白色、千重~牡丹咲き、大輪、10~12月、福岡(久留米)
重ね扇(かさねおうぎ)
白色、外弁の裏は桃色、獅子咲き、中輪、11~2月、京都
皇 玉(こうぎょく)
白に近い淡桃地に外弁は桃色、千重、中輪、11~1月、埼玉(安行)
写真の花は咲き進んでいたためか、桃色が失せているようだ
ジェニファースーザン
紅色、八重、海外作出品種
コットンキャディ
薄紅色、八重、海外作出品種
初 秋(しょしゅう)
詳細不明
昭和の栄(しょうわのさかえ)
桃色、斑入花もある、獅子咲き、中輪、11~2月、埼玉または関西
絞昭和の栄(しぼりしょうわのさかえ)
昭和の栄の絞り咲き品種
夕 陽(せきよう)
濃紅色、二重、盃状から平開、大輪、11~12月、熊本(肥後)
玉 姫(たまひめ)
淡い桃色、千重、中輪
長 春(ちょうしゅん)
明るい桃色で花弁基部が濃色、八重~御子咲き、中輪、12~2月咲き
晴 姿(はれすがた)
白色で外弁の先端と裏面が桃紅色、八重、中輪、11~12月、静岡(清水)
緋乙女(ひおとめ)
桃紅色、千重、小輪、10~12月、関西(宝塚、池田)、別名:紅乙女、昭和の誉、御幸
曳馬乙女(ひくまおとめ)
桃紅色、花弁中心に白筋が入る、千重、中輪、11~2月、静岡(浜松)
姫白菊(ひめしらぎく)
白色、八重、小輪、11~12月、福岡(久留米)
紅 司(べにつかさ)
紅色、八重、中輪、11~2月、埼玉(安行)
次回は、ハルサザンカ群の花を投稿します。
(つづく)
第65回全日本蘭協会洋らん展の記事と、くらしの植物苑の記事を、交互に投稿しています。
この記事へのコメント
river
獅子頭は匍匐性ですので垣根や植え込みに良く使われています。家の物も樹齢は40年ですが樹高は1mほどです。
昭和の栄は枯死してしまい今はありません。
nobara
植え込みによく使われているシシガシラは質実剛健な感じで
とても丈夫なので、植え込みにされてるかと思ってました。
秋月はやさしい感じです。
皇玉、白い千重の花はおしまい頃は皆、同じように見えますね
絞昭和の栄のやさしいグラデーションに惹かれました(笑)
長春、曳馬乙女も、素敵ですねーーー🎶
eko
どの花も良いですが、「曳馬乙女」が魅力的です。
なおさん
シシガシラ群のなかにもずいぶんいろいろなものがあるものなのですね。
イッシー
一枚目のお花など色っぽいですね~。
この時期目を楽しませてくれる貴重な花達ですね。
長さん
三重県菰野町には幹回り1.9m、高さ6mもの古木がありますか。それは大きいですね。ちょっと調べてみたら、それより古い木は無いようですね。低木から小高木ということなので、品種により大きくなるものがあるのですね。
埼玉県花と緑の振興センターで獅子頭を見たことがありますが、そこのは樹高が2mほどありました。
昭和の栄、残念でしたね。
長さん
獅子頭という園芸種にはハイカンツバキという這性のものがあるそうで、それが植えこみなんかに使われているらしいです。
秋月は外側の花弁がピンクなので、優しい感じに見えるんですかね。
サザンカの中には咲き始めと終盤では色が変わるものがありますが、おおむね白っぽくなるようです。
昭和の栄も花弁の色が薄くなってきているようで、もとは絞昭和の栄のような恋色だったのでしょう。
長さん
秋月や重ね扇、外花弁がピンクですが、咲き進むうちに色が薄くなってくるようです。
サザンカ、アメリカにはないので、日本の品種を持ち帰って、色々交配して作出されたものがあるようです。
曳馬乙女のような、八重の桃紅色の花がお好みですか。
長さん
シダ植物にもシシガシラというのがあるのですか。初めて知りました。
関東ではカンツバキですが、関西では昔からカンツバキをシシガシラと呼んでいたのだそうです。
シシガシラ群は60種以上あるそうですよ。
長さん
サザンカの品種をこんなにたくさん見られるのはこの植物苑以外にはないそうですから、貴重ですね。
単色のサザンカより、グラデーションがあった方が確かに色っぽいですね。
ミキ
何気なく見過ごしていますが、よく見ると
こういう素晴らしい花が咲いているのかも、と
思いました。
地域により、花も違っていて、海外のもあるのですね。
重ね扇の花びらの重なりが素敵です。(^^♪
すーちん
ピンク色の中でも
緋乙女の色合いが
良いですねー
長さん
カンツバキ群のサザンカは60品種以上あるそうですが、一般に見かけるのは勘次郎と寒椿(獅子頭)ぐらいになってしまいました。
ここではそうした古品種を保存しており、ありがたいことです。
海外作出品種は10種類ほどが残されています。
長さん
緋乙女の色合いがお好みですか。日陰だったので、本来の色が出ていないのが残念です。