今回の目的は、特別企画「冬の華・サザンカ」展(12/2~2/01)を見る事ですが、特別企画「伝統の古典菊」展(11/05~11/30)が終って間もなくなので、まだ古典菊の展示が一部、残されていました。
今回は、肥後菊の続きと、江戸菊、嵯峨菊を紹介します。
肥後菊(前記事の続き)
春日の里(かすがのさと)
旭 光(きょっこう)
春興殿(しゅんこうでん)
雪中の松(せっちゅうのまつ)
御所車(ごしょぐるま)
千代の寿(ちよのことぶき)
ここからは、東屋の左後方にあるよしず張りでの展示です
江戸菊の展示
終盤なので、殆どの品種に「狂い」(下記)が出ていた
花弁は平弁で、開花するにつれて花が様々に変化(芸をする)のが特徴で、この変化を「狂い」と呼びます。狂いは開花直後から始まり、終わるまでには1か月近くもかかります。江戸菊は江戸時代の初頭から育成されていましたが、現在に受け継がれる花形が成立したのは、江戸時代後期の文化・文政期(1804~1830)とされています。
花の咲き始めは周辺の舌状花の花弁が垂れ下がり、中心部の筒状花が見えます。さらに咲き進むと中心部に近い舌状花の花弁から順次立ち上がり、いろいろに折れ曲がって筒状花を包み込むように抱えます。江戸菊は咲いて10日、開いて10日、狂って10日と言われ、長く楽しめる花です。
江戸山吹(えどやまぶき)
瀬田の秋(せたのあき)
多摩の桜(たまのさくら)
達磨山(だるまやま)
丘の曙(おかのあけぼの)
花 曇(はなぐもり)
江戸絵巻(えどえまき)
下谷金鶴(したやきんかく)
宿の一本(やどのひともと)
下谷紫(したやむらさき)
ここからは嵯峨菊です(下の写真の左側)
嵯峨天皇の時代に宮廷に植えられ、茶会や歌会に並べて鑑賞したのが始まりと言われています。京都の嵯峨地方で盛んに作られ、明治になるまでは大覚寺内のみで栽培され、門外不出でした。花弁が細く刷毛のように直立し、箒を逆さに立てたような形になるのが特徴です。
2025年12月6日撮影。
次回は、嵯峨菊の続きと伊勢菊を投稿します。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
江戸菊の狂いってこれの事でしたか!
面白いですね。
river
嵯峨菊は嵯峨天皇の御代、大沢池の菊ヶ島に自生していた嵯峨野独特の野菊とされています。大覚寺で見たことがあります。私が作っていたのは「嵯峨の旅」でした。
長さん
肥後菊の御所車がお気に召しましたか。管弁の外側が赤、内側が黄色、先端が開いているので、中央が黄色、周囲が赤に見えますね。
江戸菊は花の形状が変化するので、江戸庶民に気に入られたのでしょうね。
長さん
お父上が江戸菊を作っておられましたか。花弁の状態が3段階に変化するグループは江戸菊しかないので、面白いです。
嵯峨菊は高貴な菊とされていたので、昔は、庶民が作ることははばかられたそうですね。
イングレス
長さん
私は菊にも日本史にも詳しありません。記載しているような内容はちょっと調べればわかることです。
yasuhiko
感心しました。神代植物公園でも
古典菊の展示はありますが、こんなに
種類が多くないので、ほ~と思う事が気がします。
江戸菊のあばれぶりは愉快な気がしますね。
長さん
神代植物公園の菊花展は65年の歴史があるそうですが、古典菊も展示しています、ということのようですね。
「雪中の松」は花を雪の色と緑の緑を松のたくましさに例えたようです。
会期も終盤なので、江戸菊も暴れくるっていましたよ。
yoppy702
ホンマ、仰る通り、得した気分になりますね。(^^)
肥後菊も素晴らしいけど、江戸菊の「狂い」というのは、長んに教えて頂いて驚いた事を覚えています。
江戸時代に、こんな園芸技術があったなんて、ホンマ、ビックリです。
「達磨山」は垂れ下がるタイプなんや。
見た目が、いかにも達磨ですね。
「花曇」を見て気付きましたが、花弁はシェルになってるのもあるんですね。
嵯峨菊は、大覚寺で見た事があるので、ボク的には親近感があります。(^^ゞ
この姿を初めて見た時、「これがキク?」と思いましたもん。
やっぱ、イイですね。(^^)
なおさん
江戸菊には狂いという芸がある、というのも面白いですね。嵯峨菊の繊細さもまた面白いです。
すーちん
咲き続けていくと
形が変化していくのは
興味有りですねー^^
長さん
サザンカがまだ咲いていない品種もあったので、古典菊の展示が残っていたのは、ホント、得した気分です。
咲いた花弁が何度も変化するのは江戸菊の特徴で、もとは突然変異だったのでしょう。
花曇、下側の花弁に包弁が目立ちますね。
大覚寺の嵯峨菊をご覧になったのは良かったですね。次回にたくさん紹介します。
長さん
くらしの植物苑で古典菊の展示が始まったのは20年くらい前だそうで、それまではどこかの大学の研究機関によっと保存されてきたもの(種子)らしいです。
咲き始めから終盤までに花の形状が変化する江戸菊のは面白いですね。嵯峨天皇が嵯峨菊の繊細さを気に入って育てさせたもので、当時は恐れ多いものだったのでしょうね。
長さん
江戸菊は入手可能だそうです。開花期が長く、その間の変化が楽しめるので、育ててみたらいかがですか。