2025年浅春のつくば植物園にて(10) 熱帯雨林温室にて(3)セロジネ、ケラマツツジ、ネタマンサス、マエサ、ヒッペアストルム、シンビジウム & 絶滅危惧植物温室にて バイカオウレン、スノードロップの一種

 2月27日、やっと温かくなってきたので、つくば植物園に行ってきました。
 今回は、熱帯雨林温室で見た花などの続きと、絶滅危惧植物温室で見た花の紹介で、シリーズ最終回です。


セロジネ・コッビアナ  (旧デンドロキラム属)
Coelogyne cobbiana  フィリピンの1,200m以上に分布する着生種
IMG_7530.JPG
IMG_7531.JPG

ケラマツツジ(慶良間躑躅)
ツツジ科ツツジ属の常緑低木、奄美大島以南~沖縄群島。名は慶良間
諸島に因む。かつては普通に見られたが、近年は園芸目的で乱獲され、
個体数が少なくなっている。絶滅危惧II類(VU)
IMG_7533.JPG
IMG_7534.JPG

ネマタンサス・グレガリウス
イワタバコ科ネマタンサス属の亜低木。ブラジル原産。花冠の長さは1.5cmほど
花の下側が膨らんで、おちょぼ口なので、和名はギンギョノキ(金魚の木)
IMG_7536.JPG
IMG_7537.JPG

マエサ・ペルラリア・フォルモサナ  初見です
Maesa perlaria var. formosana  サクラソウ科イズセンリョウ属の低木。台湾に
分布。花期は3~4月。花の長さは5mm。日本に分布するシマイズセンリョウの仲間
IMG_7540.JPG
IMG_7541.JPG

ヒッペアストルム・ネルソニイ
ヒガンバナ科ヒッペアストルム属の多年草(球根植物)。ボリビア原産
IMG_7543.JPG

シンビジウム・トレイシアヌム
Cymbidium tracyanum
原産はミャンマー・タイ北部・中国(雲南)、標高は1200~1500m
交配親として有名。熱帯雨林温室の2階東側出口際に置かれた大株
花径は12cmにもなるという。開花期は冬なので、3年ぶりに花を見た
IMG_7547.JPG
IMG_7548.JPG

ここからは、絶滅危惧植物温室で見た花です
展示されている植物は、絶滅危惧植物とは限りませんが・・・

IMG_7616.JPG

バイカオウレン(梅花黄蓮)
キンポウゲ科オウレン属の常緑多年草。日本固有種で、本州の福島県以南と
四国に分布。別名:ゴカヨウオウレン(五加葉黄蓮)
牧野富太郎がこよなく愛した花とされる。      久しぶりに花を見た
IMG_7609.JPG
IMG_7610.JPG

ガランサス・ウォロノヴィー  初見です
ヒガンバナ科ガランサス属の球根植物。20種あるスノードロップの原種のひとつで、原産はトルコ北東部、西コーカサス、中央コーカサス
よく見かけるのは殆どがガランサス・ニバリスだそうだが、見分けは不可能
IMG_7613.JPG
IMG_7615.JPG
 2025年2月27日撮影。

(つくば植物園シリーズ終了)
 温室で見た花が意外に多く、10回シリーズになってしまいました。

 次回は、昭和記念公園で見た花木や花みどり文化センターでの催事を紹介します。

この記事へのコメント

  • river

    ケラマツツジはタイワンツツジ、日本のサツキ、リュウキュウツツジなどと共にアザレアを生み出すもとになったツツジです。
    またオオムラサキはケラマツツジとリュウキュウツツジの交配から作られました。
    ヒッペアストルム・ネルソニイはヒガンバナ科ホンアマリリス属(ヒッペアストルム属)の原種の植物ですが園芸種のような鮮やかさを持っていますね。
    2025年03月15日 14:21
  • イッシー

    マクロでもバッチリ撮れているのが凄い!!
    長さんの年齢の時に私にできるかな~??
    2025年03月15日 19:31
  • 長さん

    🚩 riverさん
    ケラマツツジはアザレアやオオムラサキを作り出すときに利用されたのですか、それは知りませんでした。
    ヒッペアストルム・ネルソニイは咲いてから日にちが経っていて、ちょっと勢いがなくなっていたのが残念でした。
    2025年03月15日 21:23
  • 長さん

    🚩 イッシーさん、コメントありがとうございます。
    最近は簡単なレンズ交換も面倒くさくなって、アップの画像はすべてトリミングしたものです。ブログに使うには十分です。
    もう歳ですから、一か所でたくさん花が撮れるところばかり選んでいるんですよ。
    2025年03月15日 21:33
  • なおさん

     ケラマツツジは看たことがないですが、常緑で朱赤の花というとサツキに近いような雰囲気ですねえ。

     バイカオウレンは昔育てたことがありますが、可憐な花ですよね。「らんまん」のドラマにも登場して、多くのひとに認知されたものですが、ドラマのはレプリカだったのでしょうかねえ。だとしたらよくできていましたね。
    2025年03月15日 22:53
  • eko

    セロジネ・コッビアナは小さな花がたくさん垂れ下がって面白いですね。一つ一つの花はランですね。
    ネマタンサス・グレガリウスは金魚のようなおちょぼ口が可愛いです。
    シンビジウム・トレイシアヌムは地味色ですが、花径が12センチにもなるとは大きいですね。
    バイカオウレンは可愛いですね。この頃見る機会がありません。
    ガランサス・ウォロノヴィーはスノードロップの原種ですか。いつも見る花との違いはわかりませんね。初見です。
    2025年03月15日 23:12
  • すーちん

    おはようございます
    ネマタンサス
    木名がキンギョノ木
    おちょぼ口の花から
    浮かんだんですか
    2025年03月16日 08:28
  • 長さん

    🚩 なおさん、コメントありがとうございます。
    ケラマつつじの花径は5~8cm、花期は2~5月です。花はサツキより少し大きな感じです。
    バイカオウレン、温室でも、見ることができて良かったです。
    朝ドラは製作期間が長いので、開花期に撮影したものかもしれませんね。
    2025年03月16日 10:06
  • 長さん

    🚩 ekoさん、コメントありがとうございます。
    セロジネは品種が多く、このように花穂が垂れ下がるものが何種類もあります。今回はその中で、初めて見るものが2種類ありました。
    ネマタンサス・グレガリウス、金魚の木とは言いえて妙ですね。
    シンビジウム・トレイシアヌム、鉢植えなので、あまり大きな花は期待できません。
    バイカオウレン、私も見る機会が少なく、これで3回目くらいです。
    ガランサス・ウォロノヴィー、よく見かけるスノードロップと同じ形ですから、名札がないと見分けは無理ですよね。
    2025年03月16日 10:18
  • 長さん

    🚩 すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ネマタンサス・グレガリウス、ご覧の様に、花はおちょぼ口で、下側が膨らんでおり、金魚に似ていますよね。キンギョノキとはうまい名前を付けたものです。
    2025年03月16日 13:18
  • もこ

    セロジネ・コッビアナは芸妓さんの髪飾りにすればよいようなお花ですね。
    バイカオウレンは牧野富太郎博士の朝ドラに出てきた花ですね
    ガランサス・ウォロノヴィーは見た瞬間スノードロップかと思いました スノードロップの原種の一つなのですね。
    2025年03月16日 13:52
  • 夕菅

    私はランについて全く知識がありませんが、偶然 2022年からデンドロキラム が セロジネ になったので「デンドロキラム・コビアヌム」も「セロジネ・コビアナ」になったらしいと知りました。
    デンドロキラム・コツビアヌム は2022.3.12. の記事にありますね。
    でももう私は覚えられそうにありません。
    2025年03月16日 15:44
  • 長さん

    🚩 もこさん、コメントありがとうございます。
    セロジネ・コッビアナ、芸妓さんの髪飾りにすれば・・・
     言いえて妙ですね。
    バイカオウレンと牧野富太郎博士、朝ドラを見ない日もあるので、記憶にないです。
    スノードロップの原種、20種類もあるそうですが、皆、こんな風に似ているんですかねー。
    2025年03月16日 19:43
  • 長さん

    🚩 夕菅さん、コメントありがとうございます。」」
    セロジネ・コッビアナはデンドロキラムによく似ているなとは思いつつ、名札通りに書いてしまいました。調査不足がばれちゃいましたね。
    2025年03月16日 21:16