今回も、熱帯雨林温室で見た花などの紹介です。
ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)の実生苗
サトイモ科コンニャク属の植物。別名:スマトラオオコンニャク
2023年、国内で初めて実をつけ、その実から種を取り出して11月10日に播種したところ、同年12月12日新芽が出た。その苗は、14か月後の現在、順調に生育している
下は種が採れた親木だが、このサイズになるには約30年かかるそうだ
ツルタコノキ(蔓蛸木)
タコノキ科ツルアダン属の常緑多年草(つる植物)。フィリピン原産。橙色部分は苞が変化したもの。その中の肉穂花序に紫の小さな花が咲くのだが、今回も見ることができなかった。2枚目は、実が大きくなり、苞の色が褪せている
メディニラ・スコルテキニイ
ノボタン科メディニラ属の常緑低木。原産はフィリピン、マレーシア
デンドロビウム・ストラティオテス
Den. stratiotes ラン科セッコク属の多年草。インドネシア原産。長い側萼片が立ち上がっているのが特徴。このランは、いつ行っても咲いている
デンドロビウム・ルテオルム 初見です
Den. luteolum ミャンマー~マレーシアの分布する着生種。花径は5~6㎝
ランの果実と種子 初見です
とても珍しいが、品種名が書かれていなかった。3枚目は種子
デンドロビウム・パルペブラエ 初見です
Den. palpebrae バングラデシュ~ベトナムに分布する着生種
8~15㎝ほどの花序に6~15個の花をつける、唇弁の先端に毛が生えている
セロジネ・ベヌスタ・ロルフ 初見です
Coelogyne venusta Rolfe ボルネオ島北部~西部に分布
デンドロビウム・ロンベウム 初見です
Den. rhombeum フィリピン、スラウェシ島に分布する着生種
(つづく)
次回も、熱帯雨林温室で見た花などを投稿します。
雪割草展の記事と交互に投稿しています。
この記事へのコメント
なおさん
温室では虫が少ないのでランの花の虫による結実は稀でしょうねえ。武蔵丘陵森林公園の野草コースでは、エビネやシュンランの実を割と見かけます。
river
蘭科の植物の種には、普通の植物と違って胚乳がありません。大変微細です。そのため、普通の用土に種を播いてもほとんど芽が出ませんね。蘭菌の力を借りて発芽します。
ただ現代では無菌発芽法で栄養のある培地に播く方法が主流ですね。
グランドマザー
メディニラ・スコルテキニイの花の色はきれいなオレンジ色ですね、ランの種ですか初めて見ました
花は話題にのりますが 種のことはお話になりませんものね
長さん
ショクダイオオコンニャクを見たのは、ここと小石川植物園ですが、神代植物公園にもありましたか。新宿御苑は、新音質ができてからバックヤードツアーに参加しましたが、見かけませんでしたよ。
ランの実や種は何という種類なのか、どこで実ったのかなどの記載がありませんでしたが、珍しいものが展示されていました。
武蔵丘陵森林公園の野草コースだと、昆虫などがエビネやシュンランの媒介者になるのでしょうね。
長さん
ショクダイオオコンニャクは2023年5月に初めて花を見ました。その花から種ができ、その実生が今回紹介したものです。
ゾウコンニャクをご覧になりましたか。昨年5月に花を見ましたが、大きさはショクダイオオコンニャクくらいで迫力がありましたよ。
ランの実と種はとても珍しいですが、その品種は何か、どこで出来たか、などなど、一切情報が書かれていませんでした。来年あたり、芽が出たなんて報告がある良いのですが・・・。
長さん
メディニラ・スコルテキニイ、花は少なかったですが、色はきれいですね。しべの伸び方も面白い。
ランの実と種、とても珍しいです。それだけに、品種名などなど、知りたいことが多いです。
イッシー
楽しいです
eko
メディニラ・スコルテキニイはオレンジ色の花なんですね。初見です。珍しい花がたくさん見られますね。
ランの果実と種は初めて見ました。
yoppy702
国内で初めて実をつけ、その実から出来た種で新芽が出て成長してるってスゴイですね。
さすが、つくば植物園ですね。(^^)
「ランの果実」と言われても、ピンとこなかったんですが、掲示文章を見て、初めて知りました。
自生地でも、果実を観察できる事は珍しい…と言う程の貴重な物なんですね。
それなのに、つくば植物園の栽培中に出来たんですね。
「おもしろい研究材料になる可能性」と書かれてますが、今後が楽しみですね。(^^)
すーちん
見慣れている
デンドロビウムと違った形
興味沸きますね
長さん
>珍しい植物ばかりで笑っちゃいますね。
たくさん笑ってください。
初めて見るランや、珍しいランの実などがあって、楽しかったですよ。
長さん
ショクダイオオコンニャク、親木がまた咲くでしょうから、実生が増えると良いですね。
メディニラ・スコルテキニイ、花序から花まで全部オレンジ色というのが楽しいです。
ランの果実と種、極めて貴重な展示です。品種名など、もっと詳しい説明があると良かったのですが・・・。
長さん
ショクダイオオコンニャク、2023年の花が咲いた時から、毎年見に行っています。たくさん種を蒔いたのでしょうが、1本でも育ってくれたのは貴重です。
ランの果実や種、メイズらしいので貴重な展示です。どこで栽培したかは記載がなく、私としてはもっと詳しい説明が欲しかったです。
長さん
デンドロビウムも様々な種類がありますね。初見が多くて楽しかったですよ。