今回も、前回に続き、サバンナ温室で見た花などの紹介です。
プロテア・キナロイデス
ヤマモガシ科プロテア属の常緑低木。樹高は1m前後。南アフリカ原産。花径は20cm前後。別名:キングプロテア。南アフリカ共和国の国花。幹が焼けても、残った根から再生するという。この切り花はとても高価
ハナキリン(花麒麟)
トウダイグサ科トウダイグサ属の低木。マダガスカル原産。花には花弁状の2枚の苞があるが、本物の花は目立たない。温室展示の定番ですが、鋭い棘が痛そう
トゲナシハナキリン(刺無花麒麟)
トウダイグサ科ユーフォルビア属の常緑低木。マダガスカル島原産。学名はユーフォルビア・ゲロルディイ。ハナキリンに良く似るが、棘がない別種。絶滅危惧種。赤い部分は苞(径2~3cm)で、本来の花は黄色の部分。花弁はない
アロエ・エクスケルサ(エクセルサ)
ススキノキ科アロエ属の常緑低木。原産はアフリカ南部(ローデシア)。大型のアロエで、9mにもなる。花は初めて見た
ブルビネ・フルテスケンス
ススキノキ科ブルビネ属の多年草。南アフリカ原産。和名のハナアロエ(花アロエ)の方が有名。一日花だが、花期は4~11月と長い
ウェルウィッチア・ミラビリス
ウェルウィッチア科ウェルウィッチア属(一科一属)の多年草。ナミブ砂漠原産。雌雄異株。和名はサバクオモト(砂漠万年青)。別名:キソウテンガイ(奇想天外)
↓ 雄花(こちら)が咲き終わった姿のようだ
2枚の葉だけで生涯を過ごし、高さは45cm以上にもなる。生長点は葉の付け根にあり、葉先には栄養が行き届かず、途中から枯れてしまう。でも、枯れた部分を切ると生長点が刺激を受け、生育に支障が出る。発芽後10年以上たってから開花することがあるが、毎年咲くとは限らない(気の向いたときに開花するらしく、昨年は咲いていなかった)。砂漠生まれなのに、多湿を好む。かなりの長寿で、600年~推定2000年のものもあるという。
1億年前には世界各地に先祖が生えていたことが化石で分っているというから、まさに生きた化石ですね。
ユーフォルビア・ユニスピナ
トウダイグサ科トウダイグサ属の落葉低木(多肉植物)。原産は、西アフリカ(ベニン・カメルーン・ナイジェリア)。樹液は猛毒だが、現地では薬に使うという
幹の先に小さな赤褐色の花が咲く
ロマンドラ・ロンギフォリア
クサスギカズラ科ロマンドラ属の常緑多年草。原産はオーストラリア。
雌雄異株(写真は雌株らしい)。原住民はこの葉で籠を編んだという
長い花序にクリーム色の小さな花を多数咲かせる
デンドロビウム・スペキオスム・クルビカウレ
ラン科セッコク属の常緑多年草。オーストラリア東部原産
スペキオスムの黄花変種
次回はサバンナ温室で見た花の残りと、熱帯資源植物温室で見た花などの続きを投稿します。
(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
長さん
早春にしては、温室でいろいろ咲いていて、収穫がありましたよ。シリーズが長引きそうです。
信徳
温室などこの秋オープンとの事で待たれます。
もこ
花径は20cmとは大きな花ですね。
ウェルウィッチア・ミラビリス
奇想天外ですか 色々珍しい花が沢山ありますね。
アロエの花も綺麗ですね。
nobara
getしても飾るステージが我が家にはありません(笑)
棘なしハナキリンのクリーム色の花が2階の窓辺に咲いています💛
ブルビネも魅力的なお花ですね~
デンドロビウム・スペキオスム・クルビカウレ
セッコク属に納得しました(^o^)丿
温室は多様な花が見られますね(*^-゚)⌒☆
river
ウェルウィッチア・ミラビリスは奇想天外の和名で有名ですね。樹齢1000年以上、根の長さは10m、葉の長さは先端が枯れていますが8mにも及ぶというまさにキソウテンガイな植物で最近は植物園の温室でよく見かけるようになりました。
イッシー
長さん
奇想天外の花は気まぐれなので、見ることが出来たらラッキーなのですが、今回は咲き終わった後でした。
ぐんまフラワーパーク、今秋開園となっていて、まだ日にちまで決まっていませんね。
長さん
プロテア・キナロイデスは別名のキングプロテアのほうが有名ですが、生け花に使うととても豪華な感じがしますよ。
奇想天外、世の中には不思議な植物があるのですね。
花アロエは開花期が長いので、散歩の途中で見かけたりしますよ。
長さん
キングプロテアは大きな容器に生けないと花が強すぎちゃいますよね。
棘なしハナキリンのクリーム色の花がお宅にあるのですか。かなり珍しいかも。
花アロエは花期が長いので、植えられているところを何か所か知っているのですが、昨年、一か所が撤去されてしまいました。
デンドロビウム・スペキオスムはタイミンセッコク(大明石斛)として親しまれています。香りがあるのが人気だとか。
長さん
どこだったか忘れましたが、ホテルのロビーでキングプロテアを使った生け花を見たことがあります。とても存在感がありましたよ。
奇想天外という名は、昭和11年に石田健六さんという人が命名し、「サボテン研究」という本に発表したのが最初だということでした。ぐんまフラワーパークにもあったそうですが、どうなっていますかね、
長さん
プロテア・キナロイデスの切り花、1本だけで数千円するようです。ホテルのロビーに生け花として飾られたのを見たことがあります。3輪くらいだったと思いますが、とてもゴージャスでしたよ。
yoppy702
二枚目を大きくして見てるんですが…
沢山ありますが、全て蕊なんですか?
周囲のオレンジは萼片なんでしょうね?
「この切り花とても高価」という事は、キングの名にふさわしいですね。(^^ゞ
アロエ・エクスケルサ、9mにもなるんですね。
アロエベラの花は見た事がありますが、これは、まるでトーチですね。(^^ゞ
側で見たら、この花はデカそうやなぁ…
キソウテンガイは、咲くやこの花館で良く見てますが、いつも、この姿には引き付けられます。
正に生きた化石ですね。
デンドロビウム・スペキオスム・クルビカウレのアップ、いかにもランの仲間の顔してますね。(^^)
長さん
プロテア・キナロイデスは集合花なのだそうですが、外側の花弁状のものは総苞片で、その内側が多数の蕊で構成されています。切花1本で、3,000~5,000円するそうですよ。
アロエ・エクスケルサは肉厚の葉を下の方から落としていき、茎が伸びていくようです。アロエベラは茎をのばしませんね。
奇想天外、最近はは温室展示の定番になっていますね。