とちぎ花センターにて(2) 鑑賞大温室で見た花など② ドンベア、コエビソウ、ルリハナガサ、ベンケイクサギ、パープルスター、プセウデランテムム・リラキヌム、チャイニーズ・ハット、ベニゲンペイカスラなど

 1月26日、妻と佐野市にある「とちぎ花センター」へ久しぶりに行ってきました。万葉集にも出てくる三毳山(みかもやま)の近くにあります。HPはこちらです → クリック

 今回も、一棟建ての温室としては国内最大級を誇る「鑑賞大温室」で見た花などを投稿します。先ずは、私の大好きなドンベアの花からです。

ドンベア・ウォリッキー
アオイ科ドンベア属の非耐寒性常緑低木。原産はマダガスカル諸島
50個ほどの小花の集まりが15cm程の半球体となり、垂れ下がる
花期は2月~4月(温室では12月~2月)。甘い香りがします
別名:ドンベア・ワリッキー、ピンクスノーボール、ピンクボール、 ダブルハート、スカーレット・ドンベヤ、トロピカルアジサイ、 花ウェディングベルなど
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これは咲き始めで、雄しべ・雌しべが良くわかる
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コエビソウ ‘イエロークイーン’
キツネノマゴ科キツネノマゴ属の常緑低木。メキシコ原産。別名:オウムソウ、ベロペロネ。イエロークイーンは苞が黄色で、花が白色の品種
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エランテムム・プルケルム
キツネノマゴ科エランテムム属の常緑小高木。原産はインド・マレーシア・フィリ
ピン。和名はルリハナガサ。別名:ブルーセージ。花期は12~2月。花径:2cm
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ロテカ・ミリコイデス(旧名:クレロデンドルム・ウガンデンセ)
シソ科ロテカ属(←クサギ属)の常緑つる性低木。原産は熱帯アフリカ
和名はベンケイクサギ(弁慶臭木)。英名:ブルーバタフライブッシュ
流通名:ブルーウイング、ブルーエルフィン
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プセウデランテムム・ラクシフロルム
キツネノマゴ科プセウデランテムム(プセウデランテマム)属の熱帯性常緑小低木
原産はフィジー諸島。花径は2.5~3㎝。花期は5~10月
流通名:パープルスター、アメジストスター
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プセウデランテムム・リラキヌム
キツネノマゴ科プセウデランテムム属の常緑多年草。原産はマレー半島
この属の花は1枚の花弁の付け根付近に、赤い斑点があるのが特徴
これは青花ですが、つくば植物園で白花を見たことがあります
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ホルムショルディア・サンギネア
シソ科ホルムショルディア属の常緑低木。原産はインド~ヒマラヤ。園芸種名:チャイニーズ・ハット。お皿のような萼の中央から筒状の花が咲く様子を中国式の帽子に例えた。写真はつぼみ。こんな(クリック)花が咲きます
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クラリンドウの実
シソ科クサギ属の非耐寒性常緑低木。アッサム、ヒマラヤ原産。別名:クレロデンドルム・ウォリッキー、グレープバニラ。花期は10~11月。和名の由来、漢字は不明。ハクチョウソウ(ガウラ)に似た白い5弁花が咲きます(クリック
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ベニゲンペイカズラ(紅源平葛)
シソ科(←クマツヅラ科)クサギ属の常緑つる性低木
ゲンペイクサギ(源平臭木) とベニバナクサギ(紅花臭木)の交配種
ゲンペイカズラ(源平葛)は花が赤で、苞が白い

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 2025年1月26日撮影。

 次回も、温室で見た花などを投稿します。
(つづく)

この記事へのコメント

  • river

    こちらは日中でも10℃に届くか届かない日が続いています。今朝も氷が張りました。
    温室内では色鮮やかな花がたくさんですね。一瞬季節を忘れそうです。
    コエビソウ、ベンケイクサギ、ベニゲンペイカズラなどは見たことがありますがほかはあまり記憶がありません。
    ロテカ・ミリコイデスの蕊はカリガネソウを思い起こさせます。
    2025年01月30日 17:15
  • 長さん

    🚩 riverさん、コメントありがとうございます。
    こちらは今朝0℃まで下がりましたが、日中は12℃まで上がり、寒さはあまり感じませんでした。群馬は明日、雪が降りそうですね。
    温室だと、通年開化になったり、季節が外れても咲いている花がありますから、記事がたくさん書けそうです。一条生活では見られない花があるのも、温室の魅力ですね。
    ロテカ・ミリコイデスとカリガネソウはよく似ています。他にこんな形でしべが伸びる花はないと思いますが、地球の反対側に分布しているのが面白いです。

    2025年01月30日 19:12
  • なおさん

     どんなもんだべあ、と美しさを誇示して咲くくす玉のようなドンベア、見事ですねえ。このなかでコエビソウだけは育てたことがあります。温室がなくとも室内に取り込むと越冬しますし、丈夫で育てやすいものですね。
    2025年01月30日 19:49
  • 長さん

    🚩 なおさん、コメントありがとうございます。
    ドンベア・ウォリッキーは、いつも夢の島熱帯植物館で見るのですが、昨年末は咲いていなかったので、ここで出会えて良かったです。
    コエビソウ、最近は耐寒性を増した品種が出てきましたね。地植えでも越冬するので、我が家の近所でも大株になっています。
    2025年01月30日 21:45
  • 夕菅

    コエビソウとロテカ・ミリコイデス(クレロデンドルム・ウガンデンセと言っていました)は育てたことがあります。ロテカは耐寒性弱く愛知の庭でも冬は越せません。
    ドンベアがきれいに撮れていますね。
    柱頭が同花の花粉を避けて高く伸びてから開くのですね。
    2025年01月30日 22:25
  • eko

    ドンベア・ウォリッキーは小さな花が集まって半球上になリ垂れ下がって咲く可愛い花ですね。好きな花が見られて良かったですね。
    ロテカ・ミリコイデスはカリガネソウとよく似たシベのカールした花が咲きますね。
    ホルムショルディア・サンギネアは久しぶりに見ました。別名のチャイニーズハットそのままの花だと思います。
    色々な花が見られる温室は良いですね。
    2025年01月30日 22:37
  • イッシー

    冬には温室はありがたいですね。
    ここに来れば確実に花はありますからね。
    2025年01月30日 23:15
  • yoppy702

    ドンベア・ウォリッキーの咲き始めって初めて見ました。
    確かに、蕊の様子がハッキリしてますし、こんな感じやと可愛いいなぁ。(^^ゞ
    コエビソウに、こんな品種もあるんですね。
    ロテカ・ミリコイデスってシソ科なんですね。
    蕊がメッチャ長いんや。
    ホルムショルディア・サンギネアもシソ科なんや。
    クリックして、へぇ~…ってなりました。(^^ゞ
    シソ科といっても色々とあるんですね。
    クラリンドウの実って、クサギの黒くなった実にソックリですね。
    花は、全然、違いますけど。
    ホンマ、花はガウラにソックリですね。
    2025年01月31日 00:44
  • 長さん

    🚩 夕菅さん、コメントありがとうございます。
    コエビソウは我が家の近所でも地植えで育てておるお宅があります。
    ロテカ・ミリコイデスは熱帯アフリカが原産だけに、耐寒性がないですね。似た花のカリガネソウなら地植えでもよいですが・・・。
    ドンベアは好きな花なので、何枚も撮ってしまいました。この花は自家受粉で交配するのだそうですよ。
    2025年01月31日 09:43
  • 長さん

    🚩 ekoさん、コメントありがとうございます。
    ドンベア・ウォリッキーは昨年末の夢の島熱帯植物館では咲き終わっていたので、ここで見ることができて、良かったですよ。
    こんな蕊のつき方をするのはロテカ・ミリコイデスとカリガネソウしかないようですが、それが地球の反対側だけに分布しているのが面白いです。
    チャイニーズハット、花が一緒に見られたらよかったのですが・・・。
    花の種類が多いので、記事が5、6回分書けそうです。
    2025年01月31日 09:50
  • 長さん

    🚩 イッシーさん、コメントありがとうございます。
    真冬行ったのは初めてですが、意外に多くの品種が咲いていて、記事がたくさん書けそうです。
    2025年01月31日 09:56
  • 長さん

    🚩 yoppy702さん、コメントありがとうございます。
    ドンベアの蕊のアップ、1年ぶりに撮りましたよ。
    コエビソウのイエロークイーンは苞が黄色い品種ですが、たまにこんな赤みが入ったものに出会います。
    ロテカ・ミリコイデス、しべがこんな形にカールしているのは、他にカリガネソウぐらいでしょう。
    ホルムショルディア・サンギネア、花が咲いているのになかなか出会えません。
    クラリンドウの花にはまだであったことがないのです。
    2025年01月31日 10:39