板橋区熱帯環境植物館にて(6) 温室で見た花など(2) 雲霧林(冷室)にて

 1月3日、板橋区立熱帯環境植物館に行ってきました。「らん・ラン・蘭展2025年」を見終わった後、温室に入りましたが、今回は2階の雲霧林(冷室)で見た花です。
温室などの見取り図です
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冷室では、定期的にミストを噴き出しています
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バンダ
タイ、フィリピンなどが原産。名札がなく、種小名は不明
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メディニラ・スペキオサ
ノボタン科メディニラ属の非耐寒性常緑小低木。原産はインドネシア・ジャワ島。温室では周年開花だが、これはやっと咲き始めたところ。別名:サンゴノボタン(珊瑚野牡丹)。左後方は、サルオガセモドキ
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アングレカム・セスキペダレ
Angraecum sesquipedale
マダガスカル固有の着生ラン。1798年に発見された。植物と送粉者の共進化に関するダーウィンとウォレスの予測が行われた植物種
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セロジネ・マルチフローラ ‘スワダ’
Coel. multiflora 'Suwada'
セレベス島原産の大型着生ラン。200~300もの花をつけることがある
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セロジネ・クリスタータ
Coelogyne cristata
ヒマラヤ~バングラディシュにかけて分布する着生ラン。芳香あり
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デンドロビウム・ジョンソニエ
Den. jonsoniae
パプアニューギニア原産の着生ラン。唇弁の上部に紫の斑が入る
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ジゴニシア ‘紫小町’
Zygonisia (Zns.) Murasakikomachi ( Zns. Roquebrune × Aganisia cyanea)
日本で作出され、2004年に登録されたラン交配種。香りが良い
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デンドロビウム・ネリー スレイド
Den. Nellie Slade ( Den. atroviolaceum × Den. forbesii )
調べた限り、国内では、ここにしかない品種のようです
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フラグミペディウム・メモリア・ディック・クレメント
Phrag. Memoria Dick Clements (Phrag. sargentianum × Phrag. besseae )
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キルタンサスかなー
ヒガンバナ科キルタンサス属の多年草
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 2025年1月3日撮影。

 次回も、温室で見た花などを投稿します。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    いろいろ工夫されていて面白そうな温室ですね!
    香りのいいランもありますよね~。
    昨日はサンシャインにいって癒されました。
    2025年01月11日 13:40
  • eko

    定期的にミストが出て高原らしさを演出でしょうか?
    バンダは定番の美しさです。
    メディニラ・スペキオサは房のように小さな花が咲きますね。毎年なばなの里、ベゴニアガーデンで見ています。
    セロジネ・マルチフローラ ‘スワダ’は200~300もの花をつけるとは凄いですね。
    ジゴニシア ‘紫小町’は日本作出ですか。花色も素敵、香りがあるのも良いですね。
    ここにしかないデンドロビウム・ネリー スレイドは貴重ですね。
    真っ赤なフラグミペディウム・メモリア・ディック・クレメントも印象的です。ランは種類も豊富、見飽きませんね。
    2025年01月11日 14:12
  • 夕菅

    メディニラ・スペキオサ、咲き始めたばかりできれいですね。
    昨年3月、つくば植物園のメディニラ・スペキオサをアップされていましたが、私はまだ実物を見ていません。今年は是非見たいものです。
    紫小町はシックですね。
    2025年01月11日 15:16
  • 信徳

    令室は温室+霧なんですか?
    水分の好きなランはこの部屋に置かれたら喜ぶでしょうね。
    セロジネは一度育成した事が有ります。シンピジュームよりも強くて育て易いと思いましたが品種改良されているのは難しいのでしょう。
    2025年01月11日 16:58
  • river

    今回は雲霧林のランですね。海抜1000~2500m、雲が流れ霧がかかる高地の森林ですから空中に根を出しているランが多いです。
    アングレカム・セスキペダレは距の長さ20~30㎝あるのが特徴で普通の蝶や昆虫では届きませんね。
    2025年01月11日 17:58
  • なおさん

     空中湿度の高い森の環境を再現するのにミストの噴霧があるのですねえ。冬場はことに乾燥するのが東京ですから、こういう装置も必要なのでしょうね。
    2025年01月11日 20:31
  • 長さん

    🚩 イッシーさん、コメントありがとうございます。
    さして広い温室ではないので、花の品種は少ないのですが、今の時期はらんがそこそこ咲いていてよかったです。
    池袋でたくさん写真を撮ってこられたでしょうね。
    2025年01月11日 20:54
  • 長さん

    🚩 ekoさん、コメントありがとうございます。
    ここはランなども植えられているので、定期的にミストを出して、高地の雲霧林を演出しており、ランの展示には向いていますね。
    メディニラは一輪だけでも咲いていてよかったです。もう一株は全部つぼみでした。
    セロジエは多花性の品種が多いようです。
    日本でもらんの交配は盛んに行われていますが、成果が出るのに何年もかかります。
    デンドロビウム・ネリー スレイドは古典的な品種なのかも。
    2025年01月11日 21:04
  • 長さん

    🚩 夕菅さん、コメントありがとうございます。
    メディニラ・スペキオサ、一輪だけでも咲いていてよかったです。つくば植物園では秋から咲き始めるようです。そのころになったら植物園のHPで「みごろおすすめ園内の植物」で開花リストをチェックするとよいでしょう。
    紫小町は板橋区熱帯環境植物館でしか見たことがないです。
    2025年01月11日 21:15
  • 長さん

    🚩 信徳さん、コメントありがとうございます。
    冷室は加温はされておらず、ミストだけですから高原の雲霧林を再現しているのでしょう。ランにはうってつけですね。
    セロジネを栽培しておられましたか。セロジネは通常、一茎に一つの花をつけますが、年に何度も咲くので、長く楽しめますね。
    シンビジウムも育てやすいのは花数がそれほど多くないですね。
    2025年01月11日 21:22
  • 長さん

    🚩 riverさん、コメントありがとうございます。
    冷室は高地の雲霧林を再現していますかららんにはうってつけですね。
    アングレカムのセキスペダレというのは1フィート半(約45㎝)という意味だそうですね。ダーウィンが予言した、そんなに長い口吻を持つキサントパンスズメガが発見されたことで有名になりましたね。
    2025年01月11日 21:31
  • 長さん

    🚩 なおさん、コメントありがとうございます。
    ミストはランなどの植物の生育には良いことですね。
    ただ、写真を撮るにはミストが消えてからでないとね。
    2025年01月11日 21:34
  • yoppy702

    見取り図の「潮間帯植生」というのは塩性湿地や海浜植物なんかの事やろか…
    そういう「集まり」を見るのは勉強になりそうです。
    冷室ではミストが出てるんですか!
    夏場はエエけど、冬場は寒そうですね。(^^ゞ
    紫のバンダ、咲くやこの花館にあるのと同じかも知れません。
    これ、好きなんです。(^^ゞ
    アングレカム・セスキペダレがダーウィンのランですね。
    これの説明が、咲くやこの花館にもありますが、ダーウィンって、やっぱ偉人ですね。
    セロジネ・マルチフローラ ‘スワダ’、素晴らしい花付ですね!
    豪華やし綺麗です。
    デンドロビウム・ネリー スレイドって、ここにしかない品種のようなんですね。
    メッチャ、貴重な画像や!(^^)
    2025年01月12日 00:26
  • すーちん

    おはようございます
    冬季は乾燥しがちですー
    ミストはいいですねー
    2025年01月12日 08:17
  • 長さん

    🚩 yoppy702さん、コメントありがとうございます。
    潮間帯、いわばマングローブ林みたいな感じですね。花は咲いていないので写真は撮りませんでしたが。
    ミストはごく小さい水滴なので、寒いという感じはしないです。
    紫のバンダはよく見かける品種でしょう。
    ダーウィンは存命中に蛾が発見できなかったことが心残りだったのかも。
    セロジネにもこんなに花付きの良い品種があるんですね。
    デンドロビウム・ネリー スレイド、古典的な品種かも。
    2025年01月12日 09:54
  • 長さん

    🚩 すーちんさん、コメントありがとうございます。
    温室のミストは植物に良いものですが、入館者には雰囲気を盛り上げてくれますよね。
    2025年01月12日 10:00