今回は、サザンカのうち、サザンカ群の花の続きで、江戸サザンカに分類される品種を紹介します。
なお、品種の説明は吉井さんのHP(こちら)を参考にしました。
雪 山(せつざん)
白色、一重、平開咲き、大輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)
千代鶴(ちよづる)
白色で弁端わずかに桃色弁数多い一重細長弁、
大輪、10~12月、江戸→埼玉(安行)
宝 合(たからあわせ)
白地に紅桃色の暈し、弁数の多い一重、中輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)
月の暈(月の笠、つきのかさ)
淡いトキ色地に底紅ぼかし、一重、中輪、10~12月、江戸→埼玉(安行)
橋 立(はしだて)
白地に紅ぼかし、一重、中輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)
紫雲台(しうんだい)
紫を帯びた膿桃色、一重、平開咲き、大輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)
爪所笠(つまおりがさ)
濃緋紅色、一重、弁端が内側に祈れる、中輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)
東 雲(しののめ)
淡桃色、弁数の多い一重、細長弁、極大輪、
11~12月、江戸→埼玉(安行)・九州
三国紅(みくにこう)
暗紅色、一重、中輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)
犬張子(いぬはりこ)
白地に縁から淡紅ぼかし弁数の多い、一重広弁大輪、
11~12月、江戸→埼玉(安行)
大 盃(おおさかづき)
桃紅色、一重、平開咲き、中輪、11~12月、
葉はやや盃状 、江戸→埼玉(安行)
見 驚(けんきょう)
白色、一重、大輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)→新潟
以下は、苑内で見た花や紅葉です
ノコンギク(野紺菊)
キク科シオン属の多年草。本州・四国・九州にかけて分布。花期は8~11月
ミナロバータ
ヒルガオ科サツマイモ属の多年草(春蒔き一年草扱い)。メキシコ原産。花期は9~11月。つる性なので、和名はキンギョアサガオ(金魚朝顔)。別名:イポメア・ロバータ、ジャングルクイーン。つぼみは緋赤色で、咲き進むにつれ、橙、黄、白へと変化する。 ここ以外では見たことが無いので、珍しいのかも
イロハモミジの紅葉
ケヤキの黄葉
次回は、サザンカ群の肥後サザンカと、シシガシラ群、タゴトノツキ群、ハルサザンカ群の花を少々紹介します。
(つづく)
皇居東御苑の記事と交互に投稿しています。
この記事へのコメント
nobara
白い種は雪とか富士とかの名前を冠するのが多いです。
名前が付してなければ、なかなか品種名までは困難です。
こうやって名前が付いてるのは有難いですね~
見驚は梅にもありましたよね~
ノコンギク、こんなに咲いていましたか?
こちらでもコンギクが咲いていますよ!
ミナロバータ、サツマイモ属というのが面白いです。
花だけ見るとクリスマスパレードとか、サルビアの仲間のように見えます
イロハモミジ、燃えてますね~
ケヤキがまだこんなに残っているのですね(黄葉が早かったですよね)
river
我が家のノコンギク類は霜が降りるようになりすべて終了しました。
yasuhiko
魅力的な展示会を開催してくれますね。
サザンカも、江戸時代から多くの園芸品種が
育成されて来たんだと分かって、興味深い
気がします。月の暈など、微妙に紅色・桃色を
含んだ花が魅力的だと思いました。
長さん
白花に雪、富士は確かに多いですね。ずばり、白を始め銀、鶴などもありますね。
梅の見驚は見たことが無いですが、八重のピンクのようですね。
ノコンギクは2坪くらいに増えていました。
ミナロバータ、サツマイモ属にしては変わった花ですよね。
イロハモミジは丁度見ごろでした。
ケヤキは高木で、上の方の黄葉は散り込めていましたよ。
長さん
> 幕末の動乱と市街地の拡大により埼玉県川口市安行の皆川家に移りました・・・
あっ、そういうことだったのですね。
花期の長いキクも、霜が降りるようになったら終りですね。
長さん
くらしの植物苑の企画展は、毎年、春のサクラソウ、夏の朝顔、秋は古典菊、秋から冬はサザンカが開催されています。
サザンカもそうですが、古典菊も江戸時代に盛んだったものですね。
月の暈の花色は底紅ぼかしで、奥ゆかしい色合いですね。
イッシー
出くわすこともありますが、なかなか好みのはなはないですが、
こうやっていっぺんに出会えることああれば、
いいな~って思えますね。
eko
ノコンギクの群生が凄いですね。
ミナロバータは初めて見ました。イポメアの仲間というよりサルビアのような感じですね。
イロハモミジの紅葉が真っ赤で綺麗ですね。
yoppy702
白いサザンカは、とっても清楚で好きなんですが、やっば、花弁にボカシが入ってるのが綺麗ですね。
宝合、橋立のようになると、花弁の一枚一枚がとても綺麗です。
ボカシやから、グラデのような感じになってるので、目が、その部分を勝手にアップしてしまってます。(^^ゞ
ノコンギク好きなんです。
メッチャ、咲いてますね!(^^)
ミナロバータって、この袋状が花なんですね。
咲き進むにつれて色変化するというのが魅力ですけど…
これ、サツマイモ属なんですね。
なんか、面白い。(^^ゞ
イロハモミジの紅葉、ケヤキの黄葉…メッチャ綺麗ですね。(^^)
なおさん
なにも寒くなるこの時期に咲かなくても、という気もするのですが、この時期にあえて咲くメリットもあるのでしょう。
ノコンギクはこの時期には残り花ですねえ。裏磐梯の秋元湖の堰堤上で枯れ姿を見てきました。
ミナロバータは、国営武蔵丘陵森林公園でも何度か見ました。オオハシという鳥のくちばしのようで面白いです。この時期ですと、寒いので皆炉端??という感じですが、皆老婆だ??というのも今のご時世ですかねえ。
すーちん
サザンカ
名は矢張り
和名らしいのがおおいですねー^^
長さん
街中で見るサザンカは種類が少ないですよね。中々、記事で紹介したような「銘」のある品種にはお目にかかれません。
長さん
ここで紹介したサザンカは中々身近では見る事が出来ないので、良い目の保養になります。
ノコンギク、毎年増えているような気がします。
ミナロバータ、サツマイモ属にしては、面白い形の花ですよね。
イロハモミジは最盛期でした。
長さん
花弁にぼかしが入った品種がお好みですか。通販で入手できる品種もありますよ。剪定すれば、小さく育てることが出来ますから、マンションのベランダでも大丈夫でしょう。
ノコンギク、毎年増え広がっているように見えます。
ミナロバータ、サツマイモ属とは思えない花ですよね。
イロハモミジは全贅、ケヤキは上の方が落葉し始めていました。
長さん
たまに、安行にある花と緑の振興センターに行きますが、あの辺りはサザンカなども作っているところがありますね。
サザンカやツバキは主に冬の花ですが、蜂なんかは年間で活動しているからね。
ノコンギク、まだまだたくさん咲いていましたよ。
ミナロバータ、武蔵丘陵森林公園でご覧になりましたか。到底、サツマイモ属とは思えません。
長さん
サザンカの品種は主に江戸時代に作出されたものが殆どなので、品種名は和名が基本です。カタカナ名は海外に渡ったサザンカが改良された品種だけです。