第36回新宿御苑洋らん展にて(2) 入賞作品 & 奨励賞受賞作品 (後半)、新宿御苑の洋らん

 11月23日、新宿御苑の温室で開催された「第36回新宿御苑洋らん展」(11/19~24)を妻と見に行ってきました。8年ぶり、2回目です。
 洋らん展には、洋らん愛好家(アマチュアに限る)からの応募作品200点に加え、新宿御苑で栽培されている洋らんも展示されました。
 今回は、入賞作品(4点)と奨励賞受賞作品の後半(14点のうち7点)、新宿御苑の洋らんを紹介します。

入賞作品の展示
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< 環境大臣賞 >
パフィオペディラム・ヘレネ ‘フェアリー ダンス’

Paph. helenae 'Fairy Dance'     菊池 徹さん
ベトナムのカオバン県固有の品種で、パフィオの中では最も小型のひとつ
隠し画像あり  画像クリックで表示されます
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< 自然環境局長賞 >
バルボフィラム・ロスチャイルディアナム ‘MBG’

Bulb. rothschildianum 'MBG'    伊藤忠夫さん
インド・ダージリンの温帯域雲霧林で樹幹に着生する
隠し画像あり
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< 国民公園協会会長賞 >
カトレア・マキシマ・セルレア

C. maxima fma. coerulea    小野やよいさん
南米原産の超有名原種:マキシマの変種
隠し画像あり
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< 新宿御苑管理事務所長賞 >
カトレア・マキシマ・セルレア

C. maxima fma. coerulea    秋元弘子さん
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奨励賞受賞作品(前記事の続き)
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レリオカトレア・パピー ラブ ‘トルー ビューティ’
Lc. Pyppy Love 'True Beauty'    滋野智賢さん
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フレッドクラークアラ・アフター ダーク
‘サンセット バレー オーキッズ’

Fdk. After Dark 'Sunset VAlly Orchids'    中島孝文さん
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レリア・アンセプス ‘アーウィンズ’
L. anceps 'Irwins'  メキシコ原産    倉持見永子さん
隠し画像あり
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カトレア・マキシマ ‘ダーク プリンセス’
C. maxima 'Dark Prinncess'     山浦洋介さん
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プレウロタリス・ストルピフォリア ‘ピュア ウォーター’
Pleurothallis strupifolia 'Pure Water' ペルー、ブラジル原産 清水柾孝さん
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11月16日に見に行った、JOGA秋のらん展にもこの作品を出展されていました

カトレア・ラビアタ・セミアルバ
C. labiata fma. s/a x sib.        石田和子さん
sib. はシブリングの略で、兄弟姉妹同士の交配を意味する
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オンシデサ・アロハ イワナガ
Oncsa.( ←Onc. ) Aloha Iwanaga    江森郁麻さん
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新宿御苑の洋らん
 新宿御苑の洋らんの歴史は、明治8年に無加温の温室が設置されたことに始まります。明治26年には加温温室が完成し、皇室の行事などで用いられる洋らんや花卉の栽培が盛んに行われました。また、洋らんの交配にも取り組まれ、カトレヤ・シンジュクなど、新宿の名を冠したオリジナル品種が多数作出されました。今回の展示は読み取れるような名札が無く、写真だけとなります。
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カトレア
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バルボフィラム
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 2024年11月23日撮影。

(つづく)
 次回は、らんの紹介を1回お休みし、温室や屋外で見た花などを投稿します。
 体調を崩してしまいましたので、コメ返ヶ遅れます。ご容赦ください。

この記事へのコメント

  • river

    カトレア・マキシマは原種でも十分に美しいのにさらに豪華さを求めて品種改良が進んでいますね。
    日本人は自然の美しさを求めてきましたが欧州の人の考えは少し異なるようです。今は日本人も同じですが・・。
    それにしてもランは異なる属でも容易に交配が出来るのが不思議です。
    2024年11月28日 16:31
  • なおさん

     改築まえの温室にあったランはどちらかというとおとなしめで地味なものが多かったように記憶しています。特別に展示されたものは、やはり変異に富んであれこれ面白いですね。
    2024年11月28日 19:10
  • 信徳

    パフィオペディラムなど鉢に花が一個などが当然と思っていましたがこの花のように~10個も並んでいるのに驚きました。
    こんなのどんな育成を続けているのでしょう。凄いですね。
    体調崩されたとの事ですが無理せず早く良くなって下さい。
    2024年11月28日 19:50
  • nobara

    新宿御苑洋らん展にいらしたんですね~
    パフィオペディラムもこの頃、人気種なんですね。
    カトレア・マキシマ・セルレアって地味なんですね~
    オンシデサ・アロハ イワナガはオンシジウム?なんですよね。
    バルボフィラムも変わっていますね(*^-゚)⌒☆
    あら? ご体調が? お大事になさってください。

    2024年11月28日 20:41
  • イッシー

    見事なランばかりですね。
    見たかったな~。。
    体調が早く良くなることを祈ります。
    2024年11月28日 22:54
  • eko

    どの花も綺麗ですね。パフィオペディラム・ヘレネ ‘フェアリー ダンス’の花色と並んで咲いているのが可愛らしいです。
    バルボフィラム・ロスチャイルディアナム ‘MBG’は動物のような顔がたくさん並んで面白いです。カトレア・ラビアタ・セミアルバは素敵ですね。
    体調を崩されたとのことお大事にしてください。
    2024年11月28日 23:21
  • yoppy702

    入賞作品となると、どれも素晴らしいですね!
    パフィオペディラム・ヘレネ ‘フェアリー ダンス’って固有種なんですね。
    パフィオで小型でしたら可愛いいなぁ~
    ‘フェアリー ダンス’って名称がピッタシに思えました。
    バルボフィラム・ロスチャイルディアナム ‘MBG’もスゴイ姿ですね。
    ランの仲間って、部分的に生き物に見えるのがよくありますが、これも、そんな感じがありますね。
    新宿御苑の洋らんの歴史って、温室のところの説明板で読んだ事があります。
    「新宿の名を冠したオリジナル品種」も沢山あるんですね。
    さすが、新宿御苑ですね。(^^)
    2024年11月29日 00:23
  • すーちん

    おはようございます
    展示のランが
    それだけで無く
    植木の中に
    一緒に置かれているのが
    いいですねー
    2024年11月29日 08:12
  • 長さん

    🚩 riverさん、コメントありがとうございます。
    コメ返が遅れ、申し訳ありません。
    人間の欲というものは果てしが無いので、更に美しいものを作ろうと、世界で競争みたいになっていますね。
    属間交配は4属までのものが出来ているようですが、難しい属間交配もあるようですね。
    2024年11月29日 17:43
  • 長さん

    🚩 なおさん、コメントありがとうございます。
    コメ返が遅れ、申し訳ありません。
    今は展示植物が増えて、それぞれが大きくなっていますが、やはり狭さは問題ですね。秋から冬にかけては温室の花も少なくなりますから、こうしたらん展を開催するのは良い事ですね・
    2024年11月29日 17:46
  • 長さん

    🚩 信徳さん、コメントありがとうございます。コメ返が遅れ、申し訳ありません。
    パフィオペディラムは、やはり一鉢一花では寂しいので、大きめは鉢に数株植え込んだものが増えているように思われます。
    風邪を引いて、鼻水が垂れ流し状態で困っています。
    2024年11月29日 17:50
  • 長さん

    🚩 nobaraさん、コメントありがとうございます。
    コメ返が遅れ、申し訳ありません。
    パフィオペディラムは、最近、カトレア類に次いで出展が多くなっているようです。育て易いという利点もありますからね。
    カトレア・マキシマ・セルレアはリップの中央がちょっと黄色いだけで、あとは同じ色なので、地味に見えてしまいますね。
    オンシデサ属はオンシジウム属とゴメサ属の人工属です。花の形はオンシジウムに似ていますね。
    最期のバルボフィラム、面白い咲き方なので、横顔をアップにしてみました。
    熱は35.9度まで下がったのですが、鼻水が止まらなくて困っています。
    2024年11月29日 18:01
  • 長さん

    🚩 イッシーさん、コメントありがとうございます。
    コメ返が遅れ、申し訳ありません。
    今回のらん展は、温室内の遊歩道沿いに多くの点数が展示されましたが。逆光なので、写真は殆ど失敗してしまいましたよ。
    微熱があり、鼻水が止まらなくて困っています。
    2024年11月29日 18:14
  • 長さん

    🚩 ekoさん、コメントありがとうございます。
    コメ返が遅れ、申し訳ありません。
    人気のパフィオ、こうして数株纏めて植えてあると、見栄えがしますよね。
    バルボフィラム・ロスチャイルディアナムが動物の顔のように見えましたか。それ、面白い。
    カトレア・ラビアタ、お好みのカトレアですか?人気の品種です。
    今日も早く寝ます。
    2024年11月29日 18:19
  • 長さん

    🚩 yoppy702さん、コメントありがとうございます。
    コメ返が遅れ、申し訳ありません。
    パフィオペディラムの分布域は、中国から東南アジアを中心に西はインド、北はブータン、南はブーゲンビル島まで広がっていますが、ヘレネという品種はベトナムのカオバン県固有品種です。パフィオも数輪纏めて咲かせると見栄えがしますね。
    今回、新宿御苑の洋らんも展示されましたが、その他大勢扱いで残念でした。多分、中には‘新宿’があったの絵はないかと思っているのですが・・・。
    2024年11月29日 19:46
  • 長さん

    🚩 すーちんさん、コメントありがとうございます。
    通常の展示の中にらん展の作品を置く、広いスペースがないのですが、今回は出展数が多いので、配置が大変だったと思いますよ。
    2024年11月29日 19:51