あけぼの口から入りましたが、雲が厚く、落葉樹の紅葉も色が冴えません。
業者さんのブースは同じ数ですが、らん展への出展作品は、残念ながら、昨年より更に減少していました。
優秀花の展示がない!、と思ったら、会場最奥部の左端でした。逆光で撮影には向かない場所ですが、今回は仮設の照明がなされていました。
前置きが長くなりましたが、優秀花の紹介を始めます
< 最優秀賞(JOGA組合長賞) ・ ブルーリボン ・ 須和田農園賞 >
バンダ・ルゾニカ V. luzonica ‘Seiko’
フィリピン原産で、1915年に登録された歴史ある品種 小笠原 清子さん
大株で、花付きも良く、素晴らしい
< 優秀賞 ・ ブルーリボン ・ 東京オーキッドナーセリー賞 >
カトレア・マキシマ ‘ディープ キス’
C. maxima 'Deep Kiss' 池上 慧さん
南アメリカで1800年代に発見された有名品種
< 優良賞 ・ ブルーリボン ・ やまはる園芸賞 >
アングレカム・ディスティクム
Angcm. distichum 坂本和子さん
熱帯アフリカに分布する小輪(花径1cm程)多花性の品種
< ブルーリボン ・ アザブナーセリー賞 >
グリアンセ・ボーリンギアナ・セルレア '大山崎'
Gur. bowringiana var. coerulea 'Ohyamazaki'
中米ベリーズ・グアテマラに分布するカトレアの仲間 上條憲二さん
ボーリンギアナは濃いピンクの花なので、この色は変種
< ブルーリボン ・ 清華蘭園賞 >
パフィオペディラム・ダブル ワンダー ‘レイ’
Paph. Double Wonder 'Rey' ( Wood Wonder x Vigue Wonder )
庄子秀夫さん
< ブルーリボン ・ (有)仲里園芸賞 >
プレウロタリス・ルクルバ(赤)
Acianthera ( ←Pleurothallis ) recurva (Red) 鈴木幸吉さん
ブラジル原産らしい。形がよく分らない、小さな花だ
< ブルーリボン ・ ナーセリーイデ賞 >
カトレア・ウィッチジアナ
C. wittigiana (=brevipeduncjlata) sib. ブラジル南東部に分布
久本優子さん
< ブルーリボン ・ 大場グローバルプランツ賞 >
カトレア・ミスティ ガール ‘オータム シンフォニー’
C. Misty Girl 'Autumn Symphoney' BM/JOGA(MC) 髙橋義孝さん
( C. Hawaiian Volcano x C. Horace )
< ブルーリボン ・ アルファーオーキッド賞 >
リンコレリオカトレア未登録交配種 ‘ピュア スマイル’
Rlc. (Winter Princess x Giant Beauty ) 'Pura Sumile' 清水柾孝さん
< ブルーリボン ・ (株)向山蘭園賞 >
カトレア・マキシマ コンカラー
C. maxima f.concolor x sib ( 'Select' x 'Pink Martini' ) 'Nieta de S.&P.M'
田村和巳さん
< ブルーリボン ・ (有)岡田蘭園賞 >
デンドロビューム・ブルー ツインクル ‘イケヤ’
Den. Blue Twinkle 'Ikeya' 加藤さやかさん
次回は、平台展示の作品の中から紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
もこ
手入れが大変でしょうね~と
思い乍ら見せて頂きました。
いずれの花も受賞するだけあって
素敵な蘭の花々
アングレカム・ディスティクムは
小花が沢山咲いていて珍しいですね。
river
今年もJOGA秋の洋らんフェアにお出かけですね。
最優秀賞はバンダ・ルゾニカでしたか。「ルソン島のバンダ」という意味をもつ名のちょっと変わったバンダですね。
イッシー
残念ながら知らなくって行きそびれました~。
長さん
ブルーリボンは審査員の殆どが好評価をした作品です。
バンダ・ルゾニカ、かなり長い間、育て続けているものだと思います。アングレカム・ディスティクムも、同様に、大株になっていると思います。調べて見たら、2年前に、須和田農園が出展していました。
なおさん
花みどり文化センターも講習会で使う分には良いのですが、花の写真を撮りたい、というときには採光も照明もあまり良くないですよねえ。出品数も減ってしまっていますか。
長さん
現在、昭和記念公園の入園料は450円で、シルバーは210円ですから武蔵丘陵森林公園と同じです。昭和天皇記念館は510円〔410円)です。昭和天皇記念館は、今回行った花みどり文化センター(無料ゾーン)の中にあります。
JOGAの洋らんフェアはあると秋に行われるので、毎回楽しみにしています。
バンダ・ルゾニカは仰る通り、ルソン島で発見されました。フィリピン語でLuzonですから、「ルソン島の」は luzonicaとなるわけですね。
長さん
この洋らんフェアは数年前から昭和記念公園の花みどり文化センターになりました。我が家は、以前、会場でアンケートに答えたので、開催前にハガキで案内が来ます。
来年、JOGA春の洋らんフェアは3月14日 ~ 16日の予定ですので、お忘れ無く。
長さん
花みどり文化センターは、公益財団法人都市緑化機構が運営しているそうですね。多分、賃貸料がたかくなって、使いづらくなったのではないでしょうか。花の展示に使うには、天井が高すぎて、照明が暗いという問題がありますね。窓際なら位以下というと、逆光ですからねー。
都心での開催じゃないから、足が向かず、入場者が減っているのではないのでしょうか。
eko
紅葉は曇り空でさえなくてもずいぶん紅葉していますね。昨年のメタセコイアの紅葉は真っ赤で綺麗でしたね。
優秀花はどれも見事で美しいです。最優秀賞のバンダ・ルゾニカの花付きは見事、さすがです。プレウロタリス・ルクルバ(赤)は不思議な花ですね。
yoppy702
こちらの方でも、かなり遅れてるみたいです。
受賞作品、どれも素晴らしいですね。
バンダ・ルゾニカは大株なのでゴージャスや。
カトレア・マキシマ ‘ディープ キス’…
この色がこれだけあると妖艶さがありますね。(^^ゞ
オッ!このパフィオ、メッチャ綺麗や!
プレウロタリス・ルクルバって、なんか面白い姿ですね。
すーちん
ラン、育てたことあります
カトレア・ウィッチジアナが
1輪咲いたとき
嬉しかったですー^^
長さん
今年も、春と秋の2回、行ってきました。
ここも紅葉は始まっていましたが、色はまだイマイチというところです。
ブルーリボンの作品はどれも見事ですよね。
プレウロタリス・ルクルバは房状の細い花で、先端が僅かに開いているような感じでした。
長さん
イタヤカエデはそこそこ紅葉でしたが、メタセコイアの上の方はまだ緑でしたからね。
バンダ・ルゾニカは着生させるための長いヘゴ棒を利用して高く仕立てているようです。
カトレア・マキシマは多花性のランで、一株から3本の茎を伸ばしてそれぞれに花が付いていました。
パフィオペディラム・ダブル ワンダーは整った顔立ちですが、その下のプレウロタリス・ルクルバはとても変わった花ですね。
長さん
カトレア・ウィッチジアナを咲かせましたか。それは優秀ですね。翌年も咲きましたか?
信徳
夕菅
かって大山崎山荘で育てられて京都府立植物園で開花して話題になったようです。
長さん
>今年の紅葉は冴えないと思います。
仰る通りです。晴れの日が意外に少ないですよね。
この秋、らん展の取材は2回目になりました。今回は加盟団体、加盟者が多いので、もっとたくさんの出展があると思ったのですが、この所縮小気味で残念でした。
今回は、カトレア類の出展が多かったのです。
長さん
バンダ・ルゾニカは長いヘゴ棒に数株、着生させているようです。京都府立植物園の株は大阪の実業家・加賀正太郎氏が育てていたという、高さ2mを越す大株だそうですね。