今回はその5回目で、「武蔵野植物園」で見た花や実などの続きを投稿します。
オオヒナノウスツボ(大雛臼壺)
ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草。日本では、北海道~四国、九州に分布。草丈は1m以上になる。花期は8~9月。花径は7、8㎜。ふくらんだ壷形で、先端は5裂(上2唇、下3唇)。雄しべは4本。仮雄しべが1本(上唇に沿って伸びている)。めしべは1本で、受粉すると、下唇に沿ってカールする。
1枚目が花(最期の1輪)、2枚目が実(初めて見た)
エビネ(海老根)の実 初見です
ラン科エビネ属の多年草。日本では北海道西南部から沖縄島までに分布
花期は4~5月。別名:ジエビネ、ヤブエビネ。準絶滅危惧(NT)
実は意外に大きかった。 花の写真はこちら
アカネ(茜)
アカネ科アカネ属のつる性多年草。本州~九州に分布。花期は8~10月。花径は3~4mm。名の由来は、根を乾燥させると赤くなるからで、生薬として知られている
トラノオスズカケ(虎の尾鈴懸)
オオバコ科クガイソウ属の多年草。絶滅危惧種。園内の発見地から「武蔵野植物園」の2ヵ所に株分けされたもの。花期は8~9月
A地点
↓ 長い雌しべと、短くて細い雄しべが確認できる 右側は実 ↑
B地点
黄色い葯が見える
キバナアキギリ (黄花秋桐)
シソ科アキギリ属の多年草。本州~九州の山の木陰に分布
花期は8~10月。日本産サルビアの代表格。別名:コトジソウ(琴柱草)
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。日本では、北海道、本州、四国、九州に、国外では樺太、千島列島に分布。花期は7~11月。花の長さは1.5~2cm
↙ 左上は、つぼみと実
タケニグサ(竹似草)の実
ケシ科タケニグサ属の多年草。日本および東アジア一帯に分布
名の由来は、茎が中空で竹に似るとの説と、竹と一緒に煮ると竹が柔らかく
なるからとの説がある。別名:チャンバギク(占城菊)、ウジゴロシ
ここからは、「水生植物園」の入口付近で
ゴンズイ(権萃)の実
ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木。日本固有種。本州と伊豆諸島に分布
5~6月に淡黄緑色の小さな花を沢山咲かせるが、あまり目立たない
サネカズラ(実葛)の実
マツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本。雌雄異株または同株。花期は8月。別名:ビナンカズラ(美男葛)。こんな花が咲きます → こちら
2024年10月13日撮影。ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草。日本では、北海道~四国、九州に分布。草丈は1m以上になる。花期は8~9月。花径は7、8㎜。ふくらんだ壷形で、先端は5裂(上2唇、下3唇)。雄しべは4本。仮雄しべが1本(上唇に沿って伸びている)。めしべは1本で、受粉すると、下唇に沿ってカールする。
1枚目が花(最期の1輪)、2枚目が実(初めて見た)
エビネ(海老根)の実 初見です
ラン科エビネ属の多年草。日本では北海道西南部から沖縄島までに分布
花期は4~5月。別名:ジエビネ、ヤブエビネ。準絶滅危惧(NT)
実は意外に大きかった。 花の写真はこちら
アカネ(茜)
アカネ科アカネ属のつる性多年草。本州~九州に分布。花期は8~10月。花径は3~4mm。名の由来は、根を乾燥させると赤くなるからで、生薬として知られている
トラノオスズカケ(虎の尾鈴懸)
オオバコ科クガイソウ属の多年草。絶滅危惧種。園内の発見地から「武蔵野植物園」の2ヵ所に株分けされたもの。花期は8~9月
A地点
↓ 長い雌しべと、短くて細い雄しべが確認できる 右側は実 ↑
B地点
黄色い葯が見える
キバナアキギリ (黄花秋桐)
シソ科アキギリ属の多年草。本州~九州の山の木陰に分布
花期は8~10月。日本産サルビアの代表格。別名:コトジソウ(琴柱草)
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。日本では、北海道、本州、四国、九州に、国外では樺太、千島列島に分布。花期は7~11月。花の長さは1.5~2cm
↙ 左上は、つぼみと実
タケニグサ(竹似草)の実
ケシ科タケニグサ属の多年草。日本および東アジア一帯に分布
名の由来は、茎が中空で竹に似るとの説と、竹と一緒に煮ると竹が柔らかく
なるからとの説がある。別名:チャンバギク(占城菊)、ウジゴロシ
ここからは、「水生植物園」の入口付近で
ゴンズイ(権萃)の実
ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木。日本固有種。本州と伊豆諸島に分布
5~6月に淡黄緑色の小さな花を沢山咲かせるが、あまり目立たない
サネカズラ(実葛)の実
マツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本。雌雄異株または同株。花期は8月。別名:ビナンカズラ(美男葛)。こんな花が咲きます → こちら
次回は「水生植物園」などで見た花や実を投稿します。
(つづく)
この記事へのコメント
river
キバナアキギリ、ツリガネニンジン、タケニグサは山でよく見かけますがさすがにもう花が終わりました。
名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで 来るよしもがな
サネカズラは盆栽展でもよく見かけます。
yasuhiko
名前が長くて覚えにくい感じですが、
壺のような花の形が変わっていて面白いですね。
アカネの花を見るのも初めてかも。
「茜さす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」
の万葉歌でお馴染みのアカネですが、実際に
花を見る機会はなかなか無くて…。
こうして見せて戴けると嬉しい気がします。
信徳
こんなに大きな実が生るのですね、初見です。
夕菅
たくさん実はなるのですが、花は見落としがちで雄花の写真が撮れずじまいでした。この花は葯が赤いから雄花ですね。
サネカズラ→ビナンカズラ→整髪料→粘液、確かめたことがありました。
https://yuusugenoniwa.blog.ss-blog.jp/2010-12-12
長さん
オオヒナノウスツボは珍しく、ここでしか見たことがありません。榛名山の自生のもの、盗掘に遭ったのかもね。
キバナアキギリ、ツリガネニンジン、タケニグサ、山では開花期を過ぎましたか。やはり都内は暖かいです。
サネカズラはつる性ですが、盆栽にも利用されるのですね。
長さん
オオヒナノウスツボは珍しいと思います。花の形が独特で、めしべが受粉すると下唇に沿ってカールするなんて他には無いのでは・・・。
アカネの花はとても小さいです。蔓延っていないと見過ごします。
長さん
エビネは実をつけさせると負担が掛かるのですか。エビネは何カ所かで見ていますが、私も実を見たのは初めてです。名札が無ければエビネとは気付かなかったでしょう。
長さん
サネカズラを育てていらしたのですか。つる性だから管理が大変だったでしょうね。
サネカズラはここでしか見たことが無いので、雌花は見たことが無いのです。
ビナンカズラの粘液を抽出して利用する実験の記事、拝見しました。面白いですねー。
eko
トラノオスズカケの黄色い葯が見えます。
キバナアキギリがまだ咲いているんですね。
ゴンズイの赤い実が割れて黒い種が見えますね。花は地味ですが、実は鮮やかですね。
サネカズラの実も赤くなってきましたね。花はきれいです。
yoppy702
やっぱ、一つの花は、ゴマノハグサに似てるんですね。
チョコレート色と、めしべがカールする所がイイなぁ。(^^ゞ
エビネは好きな花です。
やっぱ、ラン科ってイイですね。
ゴンズイの実も、こんな風になると好きなんです。(^^ゞ
なおさん
エビネの種子は寒天培地に播いて見たことがありますが、シロウトですので上手くいきませんでした。無菌というのはなかなかタイヘンです。
アカネやらサネカズラは万葉のいにしえから歌に詠まれ,実用にもされてきたものですね。
すーちん
エビネ
コンナ実がなるんですねー
ハナが咲けば
実がなるんでしょうけどー
長さん
オオヒナノウスツボ、珍しい方ですよね。花が終盤だったので、実が観察できました。
エビネは花の殺しか見ていないので、こんな実がなるとは知りませんでしたよ。
トラノオスズカケ、武蔵野植物園では新鮮な花を見る事が出来ました。
キバナアキギリ、まだたくさん咲いていましたよ。
ゴンズイの実、今年は少なめでした。
サネカズラの実、今頃なら全部赤くなっているでしょうね。
長さん
オオヒナノウスツボ、珍しいです。ここ以外では見たことが無いです。花色は異なりますが、花弁の上の方が前に突き出しているのはゴマノハグサと同じですね。
ランは交配が容易なので、ベテランはこうして実をつけさせるのでしょうね。
ゴンズイの実、黒い種が見え始めている頃は真っ赤に充血した目で睨まれているみたい(笑)。
長さん
久しぶりにオオヒナノウスツボの花を見たかったので、探しましたよ。1輪だけですが残っていて良かったです。
ランの実生は難しいのですね。ここでは実が落ちるまでこのままにしておくようです。
アカネやらサネカズラは万葉集にも出てきますか。
長さん
エビネに限らず、ランの実は初めて見ましたよ。エビネの種は大きそうなので、実生が出来そうですね。