今回はシリーズ最終回で、熱帯雨林温室やサバンナ温室、熱帯資源植物温室で見た花をなど投稿しています。
熱帯雨林温室で見た花など(続き)
シマジタムラソウ(島路田村草)
シソ科アキギリ属の多年草。東海地方の固有種。絶滅危惧II類(VU)
島路は伊勢神宮宮域林の島路山で発見されたことに由来
花色は異なるが、ナツノタムラソウ(夏の田村草)の近縁種
ツルウリクサ(蔓瓜草)
アゼナ科ツルウリクサ属(トレニア属)の多年草。原産は熱帯アジア、
アフリカ。日本では奄美大島と琉球に分布(絶滅危惧IB類EN)
花期は3~11月。花径は2cm。別名:トレニア・コンカラー
↘ 雌しべの先が開いているが、そこに触れると先端が閉じる
ニコチアナ・アラタ 初見です
ナス科タバコ属の多年草(または一年草。乾期に枯れて、種子で命を
繋ぐ)。南米原産。花期は5~10月。花径3~5cm。夜間に芳香あり
別名:宿根タバコ。ハナタバコの交配親の一つ。原種は白花なのだが・・・。
サバンナ温室で見た花
バウヒニア・トメントーサ 初見です
マメ科ハマカズラ属の落葉低木。原産はアフリカ~東南アジア。花径は5cm前後。和名はキバナモクワンジュ(黄花木椀樹)。写真の花はごく薄いクリーム色だが・・・。葉の先端が2裂し、ハート形に見える
サルコカウロン・バンデリエティエ
フウロソウ科サルコカウロン属の多年草(亜低木)。原産は南アフリカ
(南ケープ州)。花径は3cm。和名はリュウコツセン(竜骨扇、横に這うように伸び広がる茎の途中から長い棘が生えている様子からの命名か)。今回は、雄しべ・雌しべの形がよく分かる、綺麗な花が撮れた
スカエボラ・アエムラ
クサトベラ科スカエボラ属の匍匐性常緑多年草
原産はオーストラリア南部、東部。花径1~1.5cm
流通名はブルーファンフラワー、スカエボラ
熱帯資源植物温室で見た花
ヘリコニア・ビハイ ‘カメハメハ’
オウムバナ科オウムバナ属の常緑多年草。熱帯アメリカ原産
良く見るヘリコニアは花序が垂れ下がるが、これは地上から伸びるタイプ
オレンジ色の部分は苞。この植物園では初めて見ました。
アルビニア・プルプラタ(レッドジンジャー)
ショウガ科ハナミョウガ属の多年草。原産はマレーシアなどの太平洋諸島
今回も、花が咲いていませんでした(こんな花です)
熱帯資源植物温室の出入り口の前で
キャンドルナット・ツリー 初見です
トウダイグサ科クワイノキ属の常緑高木。マレー半島原産。
名の由来:原産地では、この木の実から得た油脂を灯油として用いた
ことから。実(径2~5cm)はマレーシア料理にも用いられる。
アメリカハワイ州の州木で、白い花はレイにも使われる。
和名はククイノキ(ハワイの先住民がこの木をKukuiと呼んでいたことから)。
上の写真を撮った頃、急に強い雨が降りだし、慌てて中央広場に設置してある、休憩用のテントに避難しました。
南西方向から雷の音が近付き、雨は強まる一方です。雷の音が真上から北西に移動すると、雨脚が弱まってきました。この間、30分くらいでしょうか。この日は2度も雨に祟られました。
この後、受付のある教育棟で開催されていた「水草展」の様子を数枚撮って、帰路につきました。やれやれ!!
2024年8月14日撮影。
(シリーズ終了)
次回は、佐倉市にある国立歴史民俗博物館の付属施設「くらしの植物苑」で見た朝顔の色々を投稿します。
この記事へのコメント
なおさん
僕も昨日神代植物公園に行って、温室も寄ってきました。オジサンは雨に降られると濡れねずみ男??になってしまいますから、タイヘンですよねえ。
もこ
シマジタムラソウ、ツルウリクサ、ニコチアナ・アラタ、スカエボラ・アエムラ、レッドジンジャー、どれもめずらしい花達を見せて頂きました。
コスモス
今夏は早朝散歩に出ることも少なくなってしまいました。
初見の花が多いですが、扇のようなスカエボラは見たことあります。
レッドジンジャーの花は白いのですか。
私も見たことなさそうです。
最近は突然強い雨になることが多いですね。
避難所があって良かったですね。
イッシー
傘さしても下半身は確実に濡れちゃいます。
ここのお花は本当に珍しいものばかりで凄いですね~。
水草いいな~。コケとかも。
緑には癒されますね。
river
ヘリコニアはシンガポールやマレーシアで見ました。垂れ下がるものや立ち上がるものがありますね。花の色がいかにもトロピカルです。
猛暑が続きますがお体を大切に。
信徳
初めて見る珍しい花ばかりです。つくば植物園は色々な花を集めて育成しているのですね。
唯一スカエボラだけが庭で元気に咲いています。この花も挿し芽で良く付くし刈り込んで行くと直ぐに出てきます。
eko
シマジタムラソウは東海地方の固有種、でも見たことはありません。
ツルウリクサは雌しべの先に触れると開いている先端が閉じるんですね。トレニアを見たら一度やってみようと思いながらすっかり忘れていました。
サルコカウロン・バンデリエティエのトゲは凄いですが、白い花はきれいですね。
熱帯の花々の苞は色鮮やかですね。赤の苞のレッドジンジャーに咲く白い花はきれいですね。
この頃はゲリラ豪雨が凄いです。避難場所があって良かったですね。
長さん
シマジタムラソウは、育て方が良いのか、花付きが半端じゃないですね。
選りに選って、1日2回もゲリラ豪雨の被害に遭うとは思いませんでしたよ。
長さん
今回は雨上がりで湿度が高かったせいもあって、かなり汗をかきましたが、何とか体力は保ちましたよ。
温室展示は時々珍しいものがありますが、地植えのものは植え替えがされていないので、いつも同じ品種の写真になってしまいます。
長さん
この植物園は適当に木陰がありますから、日射しは避けられるのですが、温度/湿度とも高かったです。しかし、行ったからには、ネタを1週間分くらい撮らなくては。
スカエボラはウォーキング中に鉢植えで見かけることがありますよ。
レッドジンジャー、6月頃だと花咲いている確率が高いです。
広場から駐車場まで、走れば時間は掛からないのですが、私の場合は右脚の一部に神経が通っていないので、走れないんですよ。
長さん
ゲリラ豪雨の場合、折畳み傘では小さいから、ズボンが濡れますよね。
温室は珍しい花が多いのですが、あまり植え替えが行われていないので、長賞マンネリになっています。
水草は子供たちに植え込んでもらうための水槽なんかがありましたよ。時間があれば取材したんですが、雨に祟られ、予定を2時間もオーバーしてしまったので・・・。
長さん
ヘリコニアは温室展示の定番ですね。初めて見た園芸種はもう2mを超えていたので、成長が早いようです。
今日も暑くて、一歩も外に出ず、冷房した部屋で、ウォーキングマシンに70分、約8,000歩、乗りました。
長さん
植物園だけに、珍しい植物も展示されていますが、年に何度も行くと、見慣れた植物ばかりで、マンネリになります。でも、初めて見るものがあって良かったです。
スカエボラ、お宅でも咲いていますか。ここでも増えて、行く度に花が咲いています。
長さん
シマジタムラソウ、自生地が次第に狭まっているそうですよ。愛知県森林植物園か、京都府立植物園なら見られるかも。
ツルウリクサは身近にないので、トレニアで試してみると良いですね。
サルコカウロン・バンデリエティエ、和名が竜骨扇と言うだけあって、棘が鋭いです。
レッドジンジャー、6月頃なら花が咲いているのですが・・・。
植物園で貸し出し用の傘があるのですが、まさか2回もゲリラ豪雨に遭うとは思いませんでしたよ。
yoppy702
この時期って油断できませんね。
シマジタムラソウは初めてなんですが、シソ科で、こんな感じって、酷暑には、とって涼し気ですね。(^^)
ツルウリクサのアップとその説明に、へぇー…でした。(^^ゞ
「雌しべの先が開いているが、そこに触れると先端が閉じる」って、触れると変化する植物って面白いです。
ニコチアナ・アラタって原種は白花なんですね。
でも、この色、イイですね。(^^ゞ
スカエボラ・アエムラの花弁が面白いと思ったら、クサトベラ科なんですね。
クサトベラの花弁も、こんな姿やったような…(^^ゞ
水草展って、この時季、ヒンヤリ感があってイイですね。
スタッフさんが説明されてるんですか?
ミキ
アキノタムラソウですが、シマジタムラソウと
いう種類があるのですね。
えっ、ナツノタムラソウもあるのですか、びっくりです。
東海地方の固有種とか。
花がたくさんついてきれいですね。
この所、気候が不安定ですから、雨に降られて
大変でしたね。(^^♪
長さん
この日、線状降水帯が2回も襲ってくるとは思いませんでした。我が家の辺りは少ない方ですが、方角的に見ると埼玉県以北は多いようです。
シマジタムラソウは静岡、愛知、三重に分布しているそうですが、滅多に発見出来ないようです。
ツルウリクサは植物館クラスですが、しべの動き方は一般に見られるトレニアも同様です。
スカエボラは栽培種が出回っているので、見かける機会は多いですよ。
水草展、親子が指導を受けて子供が植え込みに挑戦していました。
長さん
シマジタムラソウは現地の人でも知らない人が多いようです。ナツノタムラソウは植物園でも見たことが無いです。
まさか、一日に2回も線状降水帯が通過するとは思いませんでしたよ。
すーちん
ゲリラ豪雨に出合ったら
車でも歩いてでも
大変なことですー
聞いたことも
見たこともない花ばかりですー
長さん
ゲリラ豪雨で2度も足止めを食らいました。運転中ではなかったのが幸いです。
さすが、つくば植物園、珍しい品種が色々あります。