今回は、前回に続き、高山植物園の中間辺りにあるロックガーデンで見た花などを投稿します。
高山植物園のほぼ中央と思われる辺りから見下ろしたところ
右手下の方に、ゴンドラのアルプス平駅が見える ↑
ハクサンイチゲ(白山一花、白山一華)
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。中部地方以北から東北地方の亜高山帯から高山帯の湿った草原に生育する。
ハクサンフウロ(白山風露)
フウロソウ科フウロソウ属の多年草。東北地方~中部地方(伊吹山まで)に分布する高山植物の一つ。母種はエゾフウロ(蝦夷風露)
ヤマハハコ(山母子)
キク科ヤマハハコ属の多年草。日本では、本州の長野県以北と北海道に分布
ナナカマド(七竈)の紅葉
ロックガーデンの東端、灌木の中で一枝だけが紅葉していた
前回(6年前)、この辺りでギンリョウソウを見かけたのですが、今年は皆無でした。付近の日陰で休憩中の70歳くらいのご夫妻に話をしてみると、「今年は終った」とのこと。このご夫妻、毎年数回、この植物園に来ておられるとのことで、「近年は高山植物の開花が次第に早まっている、今度来るなら6月の方が良い」と言っておられました。やはり温暖化の影響なんですね。
アキノキリンソウ → オタカラコウ(雄宝香)
キク科メタカラコウ属の多年草。日本では、本州(福島県以西)、四国、九州に分布し、山地から亜高山帯にかけて湿った草地、湿原に自生する。
なおさん、nobaraさん、ご指摘ありがとうございます。
ウマノアシガタ → ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)
キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。北海道~中部地方以北の亜高山帯~高山帯の湿り気のある場所に生え、雪渓周辺に大群落をつくることが多い。
なおさん、ご指摘ありがとうございます。
コオニユリ → クルマユリ(小鬼百合)
ユリ科ユリ属の多年草。日本では北海道や本州の中部以北と大台ヶ原山と四国の剣山の高山帯から亜高山帯の草原に分布。
nobaraさん、ご指摘ありがとうございます。
別個体の葉の様子を追加しました
ニッコウキスゲ
オオバミゾホオズキ(大葉溝酸漿)
ハエドクソウ科ミゾホオズキ属の多年草。本州の中部以北の日本海側、北海道に分布し、高山で、沢沿いや湿地などの水気のある場所に群生する。日本以外では南千島、樺太に分布する
オニシモツケ(鬼下野)
バラ科シモツケソウ属の多年草。日本では北海道、本州の中部以北に分布し、山地から深山の沢沿いや、やや湿った場所に自生する。別名:ケナシオニシモツケ、ウスゲオニシモツケ
ミソガワソウ(味噌川草)
シソ科イヌハッカ属の多年草。日本固有種で、北海道、本州の中部地方以北・奈良県、四国の石鎚山に分布。亜高山帯の草地や深山の渓流沿いなどに生育する。別名:エゾミソガワソウ。ミソガワソウの名は、木曽川の支流の味噌川に由来する
エンレイソウ → シラネアオイ(白根葵 )の実
キンポウゲ科シラネアオイ属の多年草。日本固有種の1属1種。北海道から本州中北部の日本海側にかけての山地帯と亜高山帯のやや湿り気のある所に分布。
肝心の実がピンぼけだった。花はこちら(箱根湿性花園にて)
信徳さん、ご指摘ありがとうございます。
次回は、シリーズ最終回です。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
日本の真夏は人間にも植物にも厳しいんですね。
信徳
時の過ぎるのは早いですね。最後のエンレイソウの実はシラネアオイの実だと思いますが?葉もシラネアオイですね。(カン違いかと思います)
なおさん
アキノキリンソウとあるのは、オタカラコウかなあ??と見受けました。あと高山ではミヤマキンポウゲというのもありますね。
nobara
ハクサンイチゲ、ハクサンフウロ、見られたんですね。
ナナカマドの紅葉、イレギュラーですか。早すぎですよね。
アキノキリンソウ、葉が違いますね。オタカラコウ??
楕円ならヤマタバコも考えられますね~水辺??
ウマノアシガタも咲いてるんですね。高山型かしら?
コオニユリ、クルマユリということはないですか?下の方の葉の輪生は?
ミソガワソウも珍しいですね。八ヶ岳野草園で見たことがあります。
river
アキノキリンソウとあるのはやはりオタカラコウですかね。
榛名山でもコオニユリがたくさん咲いていました。
長さん
毎年何回も登ってくるご夫妻の証言なので、やはり、温暖化は高山植物の開花時期を早めているようです。
長さん
40年前にこのゲレンデで滑ったことがおありですか。当時は神城スキー場と言っていたそうですね。
エンレイソウ→シラネアオイ、ご指摘ありがとうございます。近くにエンレイソウの名札があったので、手抜きしてしまいました。
他にも2つ、訂正がありました。
長さん
アキノキリンソウ→オタカラコウ、nobaraさんららもご指摘があり、訂正しました。
ウマノアシガタは画像認識ソフトに頼りましたが、ミヤマキンポウゲが正解ですね。
ご教示、ありがとうございました。
長さん
地球温暖化の影響は高山植物にも現れているようです。七竈の紅葉は温暖化とは無関係と思いますが、不思議なことがあるものです。
今回はハクサンとつく植物が2つ、登場しました。
アキノキリンソウ、コオニユリ、ご指摘ありがとうございます。他にも訂正があり、手抜きがバレちゃいましたね/
長さん
高山植物の開花が早まっているのは、温暖化の影響とみて間違いないと思います。
アキノキリンソウはオタカラコウに訂正しました。ご指摘ありがとうございます。また、コオニユリはクルマユリに訂正しました。
yoppy702
ヤマハハコの仲間は、「咲くやこの花館」にあるんですが、そのものって見た事が無いんです。(^^ゞ
ナナカマドと言えば、スグに紅葉を思い出します。
山では鮮やかですもんね。
もう、紅くなってるんですね。
あー…やっぱ、高山でも植物の開花が早くなってるんですね。
6月なんて、尾瀬のミズバショウの感覚でしかなかったです。(^^ゞ
オタカラコウもメタカラコウも久しく見てないです。
結構、好きなんです。(^^ゞ
ミソガワソウってスゴイ色なんですね。
すーちん
温度上昇で花の咲く時期も
早まってきてるんですねー
紅葉も早まるんでしょうか
長さん
トップの写真、ペアリフトの乗り場まで見えます。もう少し下ると、シモツケソウの群落が左側に見えてきます。
ヤマハハコ、もう少しでかいかです。
ナナカマド、一枝だけ紅葉なんて、変ですね。
高山植物園とは言え、たかだか1,600mですから、温暖化の影響はかなり受けるのでしょうね。尾瀬沼の標高も1,660mですから、温暖化の影響が出ているのかなー。
ミソガワソウ、花は綺麗ですが、苞の色が真っ黒。
長さん
標高が1,600m以下だと、温暖化の影響があるのですね。もしかすると、紅葉早まるかもね。