井頭公園の高山植物館にて_2024年7月(9) シラヒゲソウ、クサレダマ、エゾリンドウ、ノカンゾウ、コウライウスユキソウ、アストランティア、デルフィニウム & 街の花(アカカノコユリ)

 7月6日、栃木県井頭公園(いがしらこうえん)の「花ちょう遊館」に行ってきました。1年ぶり、7回目です。目的は「高山植物館」で高山植物の色々を撮影するためで、今回はその報告の9回目です。

館内の温湿度計 室温18℃、湿度52%でした
IMG_6615.JPG
赤い針の交点が飽差(1立方mの空気の中に、あとどれだけ水蒸気を含むことができるかという指標で、ハウス栽培の場合、濃い緑のゾーンが最適値。
ここは高山植物館なので、許容範囲ぎりぎりの数値だった)

シラヒゲソウ(白髭草)
ウメバチソウ科ウメバチソウ属の多年草。花期は8~9月。花径は2~2.5 cm
本州西部・中部の太平洋側と、四国、九州の山地の湿地に生える
IMG_6626.JPG
IMG_6628.JPG

クサレダマ(草連玉)
サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。日本では、北海道、本州、九州に分布し、山中の湿地に生育する。花期は7~8月。花径12~15mm。別名:イオウソウ(硫黄草)
IMG_6619.JPG
IMG_6618.JPG
 後ピンだった。過去にここで撮った花はこちら

エゾリンドウ(蝦夷竜胆)
リンドウ科リンドウ属の多年草。北海道~本州近畿以北の山地に分布
ホソバエゾリンドウの変種。花期は9〜10月。花冠の長さは4〜5cm
切り花のリンドウは本種の園芸種が多い
IMG_6612.JPG
IMG_6613.JPG

ノカンゾウ(野萱草)
ススキノキ科ワスレグサ属の多年草。日本では本州以南の原野などに分布
ヤブカンゾウより小型。花期は7~8月。花径は7cm
IMG_6595.JPG
IMG_6596.JPG

ここからは、園芸種を含む海外産の植物です

コウライウスユキソウ(高麗薄雪草)
キク科ウスユキソウ属の多年草。花期は5~6月。花径は3.5~4.5mm
朝鮮半島の雪岳山(北朝鮮と中国の国境)に分布
IMG_6552.JPG
IMG_6553.JPG

シレネ・ブルガリス
ナデシコ科マンテマ属の多年草。原産は地中海沿岸(ヨーロッパ~北アフリカ)、中央アジア~ネパール。別名:シラタマソウ(白玉草)。戦後、帰化植物となった。花期は6~8月。花径は1.5cm。 街中でも、たまに見かけます
IMG_6547.JPG

アストランティア・マヨール
セリ科アストランティア属の多年草。原産はヨーロッパ~アジア西部
花期は5~7月。花径3cm
IMG_6559.JPG
IMG_6558.JPG

デルフィニウム・エラツム
キンポウゲ科オオヒエンソウ属(デルフィニウム属)の多年草
原産は、主にヨーロッパ南部・中部~シベリア
花期は5~6月。花径は3~4cm。和名:オオヒエンソウ(大飛燕草)
IMG_6560.JPG
IMG_6561.JPG
 2024年7月8日撮影。

 今回は7種類、投稿済と併せて、累計67種類を紹介しました。
(つづく)

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

 ここからは、近所で撮った街の花です。
 先日、アカカノコユリが沢山咲いているお宅を紹介しましたが、これは我が家の近所です。先日のものより、赤が濃いようですが、園芸種名は分りません。→ ブラックビューティだそうです、nobaraさんに教えていただきました。ありがとうございます。
F2407_66.JPG
F2407_67.JPG

 2024年7月13日撮影。

この記事へのコメント

  • 信徳

    シラヒゲソウがもう咲いていましたか。早いです!
    この花は見たくて鹿沢自然園に8月末に毎年行っています。
    こうやって見ていると何でも咲かせる事が出来ているんですね。
    リンドウなど9月の花が見られて高山に直ぐに行きたくなりますが今行っても咲いていません。自然に咲いているような植え方をしています。
    2024年07月20日 14:53
  • もこ

    最適値で管理された館内で
    珍しい高山植物の数々楽しめましたね。
    シラヒゲソウの花弁から四方に伸びた
    白いヒゲが涼しそうですね。
    今はユリの季節で
    あちこちで豪華な花が見られます。
    2024年07月20日 15:04
  • nobara

    室温24℃、湿度52%いつまでもそこに居たいようですね(笑)
    シラヒゲソウ、自然の環境でよく見ました。
    クサレダマは駅サイドにも咲くんですが?
    エゾリンドウ、早いですね~
    ここだと季節がわからなくなりそうです(^o^)丿
    ノカンゾウ、この色はなんだか園芸種みたいに見えますが
    たしか?八島湿原だとベニカンゾウとか言ってたような?
    白玉草、かわいいですね。咲くやこの花館で初めて見ました。
    アストランティア・マヨールってこの頃、よく見かけます。
    この鹿の子ユリ、ブラックビューティーというようです。
    2024年07月20日 17:46
  • river

    クサレダマやノカンゾウは赤城自然園で咲いていました。
    シレネ・ブルガリスはスイスで見たことがあります。現地案内人はフクロナデシコと言っていました。雑草扱いでした。その後、日本でも苗が売られていることに気づき購入しましたが3年ほどで絶えてしまいました。
    2024年07月20日 19:28
  • 長さん

    🚩 信徳さん、コメントありがとうございます。
    シラヒゲソウ、開花調整で早く咲かせてのでしょうね。鹿沢自然園では8月末ですか。
    ここは、冬でも夏に咲く花が展示されているので、1,2ヶ月早めるなんて事は簡単なんでしょうね。
    花が終ると植え替えているようですが、その痕跡が分らないくらいにするのも技術なんでしょうね。
    2024年07月20日 21:34
  • 長さん

    🚩 もこさん、コメントありがとうございます。
    この温湿度計は初めて目にしました。今は夏ですが、冬もこの温度・湿度が保たれているのか知りたい者です。
    シラヒゲソウの花弁、思わず触ってみたくなります。
    今頃はユリの花を咲かせているお宅が目立ちますね。
    2024年07月20日 21:37
  • 長さん

    🚩 nobaraさん、コメントありがとうございます。
    植物館に入ったすぐは寒い感じがしますが、10分もいると快適な温度になりました。ここを出て、普通の温室に移動したら暑いのなんの、大汗をかきましたよ。
    シラヒゲソウ、ここ以外で見たのは箱根湿性花園くらいです。
    クサレダマが駅の近くで咲くというのは珍しいのでは。
    エゾリンドウは開花調整で早く咲かせたものでしょう。
    ベニカンゾウは見たことが無いですが、ネットで画像を見ると、黄色い部分も赤みが強くなっているようですね。
    シラタマソウ、まだ蕾がありましたが、写真の花は少し痛み始めていました。
    アストランティア・マヨール、よく見かけますか?この花を初めて見たのは10年前の6月末、白馬コルチナ・イングリッシュガーデンでした。実は、来週、そこに行くんですよ。
    アカカノコユリの園芸種名はブラックビューティですか、ありがとうございます。アカカノコユリ・園芸種名で画像検索しても出た来なかったんですよ。
    2024年07月20日 21:57
  • 長さん

    🚩 riverさん、コメントありがとうございます。
    一昨日の赤城自然園でもクサレダマやノカンゾウが咲いていましたか。
    シレネ・ブルガリス、スイスでご覧になりましたか。私が初めて見たのは10年前、ウィーンのシェーンブルン宮殿の庭園でした。耐寒性の多年草ですが、3年ほどで絶えてしまったとは残念でしたね。
    2024年07月20日 22:05
  • eko

    室温24℃、湿度52%、人にとっても良い環境ですね。この暑さを逃れてずっといたいですね。
    シラヒゲソウの花弁の外側が糸のように細く裂けて髭のような花が可憐ですね。
    シレネ・ブルガリスのユニークな花も面白いです。街中でも見かけますか?
    高山植物館で自生地へ行かなくても、まとめて色々な花が見られるのは良いですね。
    赤色の濃いカノコユリも綺麗です。
    2024年07月20日 22:28
  • yoppy702

    へぇー…こんな温湿度計があるんですね。
    温度と湿度の針の交点で、最適な飽差…
    「ホウサ」と読むんですね。
    こんなん知りませんでした。(^^ゞ
    これって、温度も湿度も右側が低い数値ですね。
    という事は、湿度は52%ですが、温度は18.1℃位では?
    湿度がもう少し高いか、温度がもう少し低ければ「最適」になるんですね。
    こういう管理計、イイですね。(^^)

    シラヒゲソウ、好きなんです。
    これ、メッチャ綺麗ですね。(^^)
    クサレダマって別名がイオウソウ…
    臭うんかな?(^^ゞ
    そんなに臭いはしなかったような記憶が…
    コウライウスユキソウは、咲くやこの花館で良く見ますが、こんなに花盛りなんて見た事ないです。
    この画像、イイなぁ。(^^)

    ご近所のアカカノコユリ、ブラックビューティというんですね。
    こないだのより、確かに黒っぽいですね。(^^ゞ
    2024年07月20日 23:51
  • なおさん

     ウメバチソウの方は何度か見たことがあるのですが、シラヒゲソウはまだみたことがないのです。腐れ玉というとなんだかなあというカンジですが、草レダマというとああ、と思いますよねえ。神代植物公園の水生植物園で何度かクサレダマを見たことがあります。
     エゾリンドウがもう咲いているのですねえ。以前、初秋の尾瀬で霜の降りた早朝に見たものや、池の平の湿原で見たのは印象深いものでした。

     ノカンゾウはベニカンゾウというくらい色が濃いのもありますよねえ。
    2024年07月21日 02:38
  • イッシー

    流石に高山植物園は湿度が少なく快適なんですね~。
    ずっとその部屋に居たいくらいです。
    花も清々しいですね~
    2024年07月21日 06:52
  • すーちん

    おはようございます
    シレネ・ブルガリス
    初めて見ましたー
    24度
    草花にとっても居心地良いですね^^
    2024年07月21日 08:42
  • 長さん

    🚩 ekoさん、コメントありがとうございます。
    館内は外気温から比べるとかなり低いですが、室温に体が馴染めば、快適な撮影をすることが出来ましたよ。
    シラヒゲソウ、植物園以外ではなかなか見る事が出来ません。
    シレネはフクロナデシコの名で流通しています。
    アカカノコユリ、まだ植えていろお宅は少ないです。
    2024年07月21日 09:56
  • 長さん

    🚩 yoppy702さん、コメントありがとうございます。
    この温湿度計、初めて見ましたが、ハウス栽培の農家は便利でしょうね。温度は18℃、湿度はですね、読み違えました。
    シラヒゲソウ、お好みですか。咲くやこの花館ですか?
    クサレダマの別名のイオウソウですが、臭いからでは無く、硫黄の色に似ているからとのことです。
    コウライウスユキソウ、珍しいことに何株も植えてありました。
    アカカノコユリ、ネット画像を見ると色の濃淡が色々あるようです。
    2024年07月21日 10:09
  • 夕菅

    シラヒゲソウが見たくてこちらで通販で苗を買いましたが、花を見る前に枯れてしまいました。
    できたらもう一度チャレンジしたいと思っています。
    茨城は愛知よりは涼しいですがやはり山野草の露地栽培には夏が暑すぎます。
    その愛知でハヤチネウスユキソウをいただいたことがありましたが、花だけ見ただけで枯らし残念でした。
    井頭公園の高山植物館に入ったら出たくなくなりますね。
    2024年07月21日 10:14
  • 長さん

    🚩 なおさん、コメントありがとうございます。
    シラヒゲソウ、私は箱根湿性花園、上三依水生植物園、そして、ここでしか見たことが無いです。
    クサレダマと書くと、腐れ玉という文字が浮かんできますよね。神代植物公園にもありますか。軽井沢町植物園で沢山咲いていたのを思い出しました。
    エゾリンドウは早く咲くように調整した株ですね。池の平湿原、来週の24日に行く予定です。
    こののカンゾウ、ベニカンゾウとまでは行きませんが、花色が濃い方ですね。
    2024年07月21日 10:23
  • 長さん

    🚩 イッシーさん、コメントありがとうございます。
    入ったときはTシャツ1枚で寒かったですが。慣れれば快適に撮影が出来ましたよ。ただ、出てから温室に入るとものすごく暑くて、蝶を撮って早々に退散でした。
    2024年07月21日 10:26
  • 長さん

    🚩 すーちんさん、コメントありがとうございます。
    シレネ・ブルガリス。シラタマソウの名で出回っています。近所で3度くらい出会いました。
    室温を読み間違えました。正確には18℃です。
    2024年07月21日 10:29
  • 長さん

    🚩 夕菅さん、コメントありがとうございます。
    ヒラヒゲソウにチャレンジされましたか。街中ウォーキングでは見かけないので、育てるのは難しそうです。地植えでは無く、鉢植えの方が管理しやすいのでは無いですか?
    ハヤチネウスユキソウも育てるのは難しいですか。この高山植物館で見たことがありますが、今年は展示がありませんでした。
    2024年07月21日 10:46