井頭公園の高山植物館にて_2024年7月（７） カライトソウ、イワタバコ、クリンソウ、イブキトラノオ、ミソガワソウ、エゾミソハギ、アキノキリンソウ ＆ 第18回彩と香の富貴蘭展（３）

　7月6日、栃木県井頭公園（いがしらこうえん）の「花ちょう遊館」に行ってきました。1年ぶり、7回目です。目的は「高山植物館」で高山植物の色々を撮影するためで、今回はその報告の７回目です。

カライトソウ（唐糸草）
バラ科ワレモコウ属の耐寒性多年草。花期は7～9月。花穂の長さは4～10 cm
中部地方の日本海側（飛騨山脈北部、白山～滋賀県の三国山など）に分布



イワタバコ（岩煙草）
イワタバコ科イワタバコ属の多年草。福島県以南の本州、四国、九州、沖縄、台湾などの山地に分布。花期は6～8月。花径は1.5cmほど

花は痛み始めていた


クリンソウ（九輪草）
サクラソウ科サクラソウ属の多年草。北海道、本州、四国の山間地の比較的湿潤な場所に生育する。花期は4~6月。花径2～2.5cm



イブキトラノオ（伊吹虎の尾）
タデ科イブキトラノオ属の多年草。北海道から九州の山地帯から高山帯の草地に分布。花期は7〜8月。花径は1.5cm。伊吹山に多い



ミソガワソウ（味噌川草）
シソ科イヌハッカ属の多年草。花期は7～8月。花冠の長さは2.5～3cm
日本固有種で、北海道、本州の中部地方以北・奈良県、四国の石鎚山に分布
亜高山帯の草地や深山の渓流沿いなどに生育する。別名：エゾミソガワソウ
ミソガワソウの名は、木曽川の支流の味噌川に由来する



エゾミソハギ（蝦夷禊萩）
ミソハギ科ミソハギ属の多年草。蝦夷とつくが、九州以北の各地に分布
花期は7〜8月。花径3～4cm。世界の侵略的外来種ワースト100選定種の一つ



アキノキリンソウ（秋の麒麟草）
キク科アキノキリンソウ属の多年草。花期は8～11月。花径は1.3cm程度
北海道、本州、四国、九州の山地の日当たりに生える

　2024年7月8日撮影。

　今回は７種類、投稿済と併せて、累計53種類を紹介しました。
（つづく）

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　ここからは、日本富貴蘭協会の「第18回彩と香の富貴蘭展」で見た各賞受賞作品の紹介（最終回）です。

桜井園芸賞　‘朱天童子’　　伊藤　守さん



天山工房賞　‘桃　若’　　武井忠一さん
花全体がうっすら赤紫色を帯びています



シード園芸賞　‘黒　龍’　　井内　勇さん
花が奇形です

　2024年7月13日撮影。

Comments

[夕菅]

井頭公園の高山植物館シリーズありがとうございました。
大好きな花がいっぱい現れ、楽しませていただきました。
ここはロックガーデン風ですが、苔やシダ類をうまく使って背景が殆ど緑色に見えるのが素晴らしいと思いました。
これだけ密植してよく咲いていると感心します。
カライトソウは愛知の庭でもよく育ちましたが、その左側にある青い色はヤマエンゴサクでしょうか？

[nobara]

＞カライトソウ、イブキトラノオ、咲く時期に近づいてきましたね。
クリンソウ、かなり華奢ですね。
お花は水不足なのかしら？
ミソガワソウも八ヶ岳野草園で8月に見ます。

＞四季咲きコマクサといいうのがあるんですね＼(◎o◎)／
エゾカワラナデシコは伊勢系の雰囲気ですね(笑）
ルリトラノオ。綺麗えすね～
八島湿原にも咲く場所があります。
ヤナギラン、高原で撮ったようにみえます＠＠

富貴蘭の＂大八州”凄い咲き様ですね。
富貴蘭に白以外のがあるんですね＠＠

[信徳]

イワタバコは岩に植え込まれているようですがクリンソウ等は
鉢に植えられているようです。ものによって露地植え鉢植えに分けているのでしょうね。

[river]

いよいよ梅雨が明けましたね。今日は好天が予想されたので赤城自然園を歩いてきました。2時間40分ほど歩き回りました。
カライトソウは自然園でもいくつも咲いていました。美ヶ原で自生を見ました。クリンソウはもうすっかり花が終わりエゾミソハギはたくさん咲いていました。
イブキトラノオは八島ヶ原湿原や野反湖で自生を見ました。
家のイワタバコはようやく花芽が上がってきました。
梅雨が明けると群馬の暑い夏がやって来ます。30℃は涼しい日で暑い日と言ったら35℃以上の日です。

[もこ]

そちらは梅雨明け宣言が出ましたね
当地はきょうも曇り空で梅雨明けは
少し先の様です。
エゾミソハギは花が沢山ついて
見応えがありますが　外来種なのですね。

[イッシー]

イワタバコは干からびていて可哀そうなようです。
色が奇麗なクリンソウですね。
富貴ランもいいな～

[長さん]

🚩　夕菅さん、コメントありがとうございます。
入口から見て、正面の壁面は高原の写真を買う題して貼付けてあり、植え込みも石を上手く使ったり、下草を上手に配置して、なるべく自然に見えるようにしてあります。
カライトソウ、育てていらっしゃいましたか。その左側に見えるライトブルーの花はコリダリス・フレキシオーサ（別名：ヒマラヤエンゴサク）です。後日、紹介します。

[長さん]

🚩　nobaraさん、コメントありがとうございます。
カライトソウやイブキトラノオ、ミソガワソウは開花調整して早めに咲くようにしたようですが、クリンソウは逆に遅く開花するようにしたものでしょう。水は十分ですが、花の勢いは開花調整の影響かもね。
前記事の四季咲きコマクサは園芸種です。
エゾカワラナデシコから伊勢菊を連想されましたか。
ルリトラノオやヤナギランも早く咲くように長生したものでしょう。
富貴蘭、初めて沢山の園芸種を見ましたが、形も色も実に様々でした。

[長さん]

🚩　信徳さん、コメントありがとうございます。
ここの展示は殆どが自然に見えるように、上手に植え込まれています。クリンソウは、写真では見えませんが、小さな池に植え込んであります。今回の展示で、観賞路に鉢植えで置かれていたのはハルシャギクだけでした。

[長さん]

🚩　riverさん、コメントありがとうございます。
梅雨明け宣言が出て、早速、赤城自然園にいらっしゃいましたか。2時間40分モだと、2万歩くらいになりましたか？
この植物館では、同じ品種でも少しずつ時期をずらして咲くように開花調整をしています。
今回紹介したものは殆どがルウ状より少し早めに咲くように長生されており、逆に、クリンソウだけは遅く咲くようにしたものと思われます。

[長さん]

🚩　もこさん、コメントありがとうございます。
今日の梅雨明け宣言は東海地方と、関東甲信だそうですね。中国・四国・関西は明日くらいでしょうか？
エゾミソハギは日本に分布する品種ですが、世界的にも広がっており、どこでも繁殖しているので、侵略的外来種ワースト100選に指定されているのです。例えば、セイタカアワダチソウなんかは北アメリカから世界に広がり、日本でも侵略的外来種に指定されています。

[長さん]

🚩　イッシーさん、コメントありがとうございます。
イワタバコは鼻が痛んできていました。そろそろ、遅く開花するように調整したものに植え替える時期でしょう。
クリンソウも遅く咲くように調整されたもので、ちょっと弱々しい花ですね。

[eko]

様々な山野草がいつ行っても見られるのが良いですね。イワタバコは花が痛み始めて残念でしたね。
イブキトラノオも今咲かせるには大変でしょうね。8月の終わりごろに伊吹山の山頂付近一面に白い穂が広がります。
‘朱天童子’　濃いピンク色もあるんですね。花が奇形の‘黒龍’も不思議ですね。

[yoppy702]

カライトソウって、あんまし見た事が無いんです。
これ、綺麗な個体ですね。
へぇー…バラ科やったんですね。
バックのブルーのはエゾエンゴサクですか？
好きな花なんです。(^^ゞ
イワタバコを初めて見たのは、北鎌倉の寺院でした。
やっぱり、岩の間から出てました。(^^ゞ
ミソガワソウは見た事が無いです。
薄紫、イイですねぇ～
こちらでも、ミソハギは咲き出してました。
エゾミソハギの方が、ミソハギより草丈が高かったんでしたっけ？

富貴蘭は洋ランと比べると、ホンマ、雰囲気が違いますね。
「朱天童子」、素敵ですね。(^^)

[なおさん]

　井之頭五郎でしたら、テレ東のドラマでお馴染みなのですが、東京の井の頭公園もこちらの井頭公園もまだ行ったことがないのです。人工植栽に自然らしさを求めるのは酷でしょうから、所狭しと沢山の花が咲き乱れるさまを楽しめるさまに感謝ですよねえ。

　富貴蘭も銘の付いた優れたものは、それなりに値の高いものもありますね。僕は以前「朱天王」という紅花系の苗を育てたことがあります。

[すーちん]

おはようございます
奥多摩で
イワタバコ見掛けました
矢張り名のとおり
岩場に咲いてました

[長さん]

🚩　ekoさん、コメントありがとうございます。
この高山植物館は開花調整をして植物を植え込んでいますが、早く植えたものは花が痛んできてしまいます。そうした植物はまもなく植え替えが行われるでしょう。
イブキトラノオは9年前の7月にバスツアーで伊吹山に登ったときに見てきましたよ。
富貴蘭、こんなに異変が起こる和蘭とは知りませんでしたよ。

[長さん]

🚩　yoppy702さん、コメントありがとうございます。
カライトソウ、咲くやこの花館には展示があると思いますが、あまり見たことは無いですか。その左に写っているライトブルーの花はコリダリス・フレクスオーサと言う品種で、後日登場します。
イワタバコ、この個体はそろそろ植え替えの時期ですね。
ミソガワソウは珍しいかも。ここでは2回目ですが、他では見たことが無いです。
エゾミソハギの花茎はミソハギの3倍くらいの高さになります。
富貴蘭、栽培の歴史が長く、色変わりや奇形も長く受け継がれているようです。

[長さん]

🚩　なおさん、コメントありがとうございます。
山に登らずして、こんなに多くの山野草を見る事が出来る施設は、年寄りにとって大変ありがたいところです。しかし、昨今の事情から入館料が値上げされていました。440円から600円ですから大した金額では無いですが･･･。
富貴蘭、高いものは200万円位のものがあるようですね。朱天王を育てていらっしゃいましたか。記事の朱天童子より赤紫が濃いようですね。

[長さん]

🚩　すーちんさん、コメントありがとうございます。
奥多摩でイワタバコの自生をご覧になりましたか。高尾山でも咲いているそうですね。