今回は、冷温室で見た花や実の続きです。今回は、初見の植物がいくつもありましたが、そのうち、花が咲いていた3種類を投稿しています。
フジアカショウマ(富士赤升麻) 初見です
ユキノシタ科チダケザシ属の多年草。アカショウマの変種で、基本種に比べ、やや小さい。富士山、箱根、丹沢に多く分布。アカショウマと同じく、根が赤いことに由来
ヤクシマショウマ(屋久島升麻)
ユキノシタ科チダケザシ属の多年草。屋久島の固有種
本土のアカショウマの変種。花期は7~8月。花径は1cm
残念ながら、ちょっと後ピンだった
ミヤマトベラ(深山とべら)
マメ科ミヤマトベラ属の常緑低木。本州(関東地方以西の太平洋側、兵庫、山口)~九州に自生。国外では朝鮮、中国に自生。個体数が少なく、絶滅危惧種に指定されている地域が多いという希少種。花期は6~7月。花のアップは失敗
シマムラサキ(島紫)の実
シソ科ムラサキシキブ属の多年草。雌雄異株。絶滅危惧IA類 (CR)。小笠原諸島(父島・母島)固有種。やや湿った山地の低木林内に生育。実の色は熟すにつれ、白→ピンク→赤紫と変化する。花はこちら
コヘラナレン(小篦菜連) 初見です
キク科アゼトウナ属の多年草(亜低木)。小笠原固有種(父島・兄島)。絶滅危惧種IA類(CR)。花径は1cm弱。花は一つに見えるが、5個の小花がある。別名:アシブトワダン
マルバシマザクラ(丸葉島桜) 初見です
アカネ科フタバムグラ属の常緑小低木。小笠原諸島固有種(父島・母島)。絶滅危惧Ⅱ類(VU)。花期は5~7月(シマザクラという種もあり、花期は7~9月)。本種はシマザクラより葉が丸い
次回は、温室5で見た花などを投稿します。
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ここからは、6月26日に撮った街の花です。
コンロンカ(崑崙花)
アカネ科コンロンカ属の蔓性常緑低木。熱帯アフリカ、アジア、太平洋諸島原産。白い萼と黄色い花の対比が鮮やか。別名:ハンカチの花。花径は1.2~1.5cm。花期は7~9月(一定の温度があれば通年開花)。
サボンソウ(石鹸草)
ナデシコ科サポナリア属(サボンソウ属)。ヨーロッパ原産の多年草
別名:サポナリア、ソープワート、セッケンソウ。花期は6~10月
デュランタ ‘宝塚’
クマツヅラ科ハリマツリ属の常緑樹(日本では落葉する)
デュランタはメキシコや西インド諸島などに30種ほどあるという
和名はタイワンレンギョウ(台湾連翹)、別名:ハリマツリ(玻璃茉莉)
デュランタ・レペンスの園芸種で、濃紫色の花に白い縁取りが入る
ダイダイ?
柑橘類の花は良く似ていて、Google Lensでも特定できませんでした
この記事へのコメント
もこ
デュランタ ‘宝塚’好きな花の一つです。
柑橘類は花が皆同じようで
似たような葉っぱばかりで見分けがつきません。
river
我が家のコンロンカは今年枯れてしまいました。
柑橘類の同定は花では難しいです。
nobara
葉っぱの丸みが違いますね~言われなければ見分けは困難??
私が見たときミヤマトベラはもっと花が咲いてた状態でした。
ワダンの花は海岸で見かけますがこれは足太?なんですね(笑)
マルバシマザクラってアカネ科って納得しますよね。
サボンソウいっぱい咲きましたね。
デュランタ‘宝塚’白のピコティが愛らしいですね。
柑橘は実ってから同定ですね。宿題?!(覚えておきましょう)
長さん
デュランタ ‘宝塚’がお好みですか。紫色の花の周囲が白いのが魅力ですね。
柑橘類には最新のAI知能を持った花認識アプリもお手上げのようです。
長さん
珍しい植物や絶滅が危惧されている植物が展示されているのは、やはり東京大学附属植物園ならではでしょうね。
コンロンカ、枯れましたか。平均気温が上がっているのに残念ですね。水不足かな?
柑橘類、riverさんでも苦手ですか。
信徳
ジュランタは色が好きで好みの花です。台湾でも戸外で大きな木が有りました。小石川植物園の一角に牧野富太郎博士の書斎があるのですか?以前一度訪問した事が有るのですが温室は改善中で見ることが出来ず外の草花も余り無くて苦い経験があります。
イッシー
貴重なお写真ありがとうございました。
我が家の方より少し先取りしていますね!
なおさん
ミヤマトベラは普通のトベラとはずいぶんと雰囲気が違うものですね。東洋のガラパゴスとも言われる小笠原も行ってみたいですが、お金とヒマがふんだんにないとダメそうですよねえ。
長さん
フジアカショウマ、ヤクシマショウマ、葉の丸みに注目されましたか。基本種のアカショウマと葉の違いに注目しているサイトは見つからず、個体差があるのかもしれません。
ミヤマトベラは花の終盤のようでした。
アシブトワダンのアシブトに付いて記載されているサイトが見つかりません。足太なんですかねー。
サボンソウ、増え広がっていました。
デュランタは赤紫に白覆輪もあるようですね。
柑橘類、花はどれも似ていますね。google Lensもお手上げでした。
長さん
東大付属の植物園だけに、品揃えも豊富でした。
デュランタ宝塚、紫の花がお好みですか。
牧野富太郎博士の書斎再現は、小石川植物園ではなく、昨年4月に練馬区立牧野記念庭園で行われたプロジェクトだそうですよ。
以前ご覧になった小石川植物園の温室は、改築前のものですね。
長さん
絶滅危惧種を現地以外で見られるのは植物園だけでしょうね。
> 我が家の方より少し先取りしていますね!
小石川植物園にいらしたのですか?それとも街の花の方?
長さん
ショウマの花は繊細ですね。
ミヤマトベラはトベラとは別属なので、花が似ていませんね。写真はもう終盤の姿です。
小笠原諸島には航空便が無いので、船で行くしかありません。時間が掛かる上、船酔いも心配しなければ。
eko
コンロンカが街で見られるんですね。温室でしか見たことはありません。サボンソウは可愛いです。デュランタがもう咲いているんですか。わが家はまだ蕾もついていません。柑橘類の花は皆同じに見えて見分けられません。
yoppy702
このアップ、メッチャ綺麗ですね!
赤いのが雌しべ?こんなに長くてハッキリとしてるんや…
屋久島の固有種も多いですね。
こういう種を集められてるのが小石川植物園なんですね。
スゴイです。(^^)
街の花に、コンロンカなんてあるんですね。
「咲くやこの花館」で見てたので、街の中にあるなんて驚きました。
サボンソウもあるんや。
ホンマ、色々と育てられてるんですね。
すーちん
デュランタ
素敵な花です
植えてあるんですが
咲いたり咲かなかったリですー^^
長さん
色々な植物を見ていると、地域変種というのが色々あることが分ります。
マルバシマザクラ、私たちが思い浮かべる桜とは趣が全く異なりますが、綺麗な花ですよね。
コンロンカ、意外に耐寒性があって、私の行動範囲では3ヵ所見つかります。
デュランタ宝塚、お友達のブログにも登場していましたよ。
柑橘類の花、見分けは難しいですね。
長さん
富士山や箱根を含むその周辺の変種は色々あるようです。フジアカショウマの雌しべは先端が赤いですね。
屋久島は古い時代に中国から分離しているので、植物も動物も固有種が多いそうです。
コンロンカ、普通は温室展示ですが、意外に耐寒性があるようです。
サボンソウは最初は誰かが植えたものですが、かなり増えてきました。
長さん
デュランタ宝塚、植えておられますか。これは鉢植えですが、毎年咲いていますよ。日当たりが悪いと咲かないことがあるそうですよ。