今回は、分類標本園で見た花や実などを投稿します。
小石川植物園の案内図(再掲)
分かり難いですが、分類標本園は11D区画と11E区画です
ハアザミ(葉薊)
キツネノマゴ科アカンサス属の常緑多年草。地中海沿岸地方原産
学名はAcanthus mollis L.(アカンサス・モリス)
カンガレイ(寒枯藺) 初見です
カヤツリグサ科ホソガタホタルイ属の多年草。北海道〜九州の池沼などの湿地に多い。写真は花序で、無柄の小穂が4〜20個集まっている。
小穂の先端から伸びる黄色い部分が花弁らしい
ヘクソカズラ(屁糞葛)
アカネ科ヘクソカズラ属のつる性多年草。日本~東アジアに分布。元々は「屁臭(へくさ)」だったが、万葉集に「屎葛(くそかずら)」で登場し、1847年発行の「重訂本草綱目啓蒙」に「ヘクソカヅラ」で収録。別名:ヤイトバナ、サオトメバナなど。 写真は最初の一輪
ネジバナ(捩花)
ラン科ネジバナ属の多年草。別名:モジズリ(綟摺)。勝手に生えてきたもの
コフジウツギ(小藤空木) 初見です
ゴマノハグサ科フジウツギ属の落葉低木。四国・九州・沖縄~台湾に分布。フジウツギより枝が細く、葉も小さい
フサフジウツギ(房藤空木)
ゴマノハグサ科フジウツギ属の落葉低木。中国原産
別名:ブッドレア。花期は6~9月
ザクロ(石榴、柘榴)
ミソザクロ科(ザクロ科)ザクロ属の落葉小高木。原産は地中海東部から北西インド。花期は6~7月だが、もう実が大きくなっていた
ヒメザクロ (姫石榴、姫柘榴)
ザクロの園芸品種。花はザクロよりずっと小振り
ナギナタソウ(薙刀草)の雄株
ナギナタソウ科ナギナタソウ属の多年草。雌雄異株。原産はインド~小アジア、ヨーロッパ。昔、インドでは絹糸を染める染料にした。和名の由来は不明だが、雌株が枝垂れる形からかもしれない。花期は6~8月
小さくて分かり難いですが、雄花です。 雌花はこちら
クマヤナギ(熊柳)
クロウメモドキ科クマヤナギ属のつる性落葉低木。北海道から九州に分布。名の由来は、葉がヤナギのようで茎が熊のように強いからということですが、柳の葉には似ていない。葉の長さは4~6cmなので、花の大きさは2、3mmと言ったところ
まだ咲き始めだった
次回も、分類標本園で見た花などを投稿します。
(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
ヘクソカズラは見る分には可憐で良いものです。あちこちで普通に見られるのが良いですね。
べんけいがな ぎなたをもってや ぐらのうえにたつという「ぎなた読み」の例として有名な例文ですが、ナギナタソウというのも面白いですねえ。
イッシー
ザクロはもう実がなってましたか。
食べる人ってあんまりいないんだろうな~。
最後の写真小さいのを綺麗に撮られましたね~
信徳
eko
カンガレイは初見、小さな白いものが花ですか。言われないと気づきません。
ヘクソカズラは名前が可哀そう~。見ているだけなら嫌な臭いは感じませんね。
クマヤナギの小さな花が綺麗に撮れていますね。
river
家のザクロは五彩竜という花ザクロで実は生りません。絞りが咲くといわれるのですが赤ばかり咲いています。
ナギナタソウは薙刀には似ていませんがナギナタコウジュは薙刀に似ています。
nobara
鱗がはっきりしていますね。
ネジバナもまだまだ遅れて咲くのがあったのですね。
トウフジウツギは咲いてませんでしたか?
この頃ザクロ酢をよく飲んでいます。体に良さそうです。
牛乳で割ってヨーグルトみたいにして飲んでいます。
姫ザクロ、可愛いです。
五彩榴といういろいろな色が咲くのがありますが、
斑入りも咲くんですよ!
ナギナタソウ、大きくなっていますネ
長さん
茗荷谷駅からだと下りだけですが、白山駅からだと上り下りがありますね。
ヘクソカズラは雑草扱いですが、小石川植物園だと名札付きになっていました。
ナギナタソウの名の由来は不明ですが、茎が薙刀みたいに反ってくるとか、葉の形が薙刀みたいだ、なんて俗説があるようです。
長さん
高木の針葉樹や落葉樹が沢山あるので、かなり広いですよ。
ザクロの実は今年のものでしょうね。転居前の我が家にはザクロの木があって、実もなりました。歌人は誰も食べないので、独り占めしたいました。
最期の写真、例によって、いいとこ取りのトリミングです。
長さん
ヘクソカズラ、私らは雑草だと思っていますが、ここではきちんと名札が付いています。特に臭いとは思いませんが、葉を揉んだりすると臭いと感じる人がいるようです。カリガネソウは葉を揉むと臭いと言いますね。試してみたことは無いですが・・・。
長さん
ハアザミは茎が直立し、人間の背丈くらいに伸びるものがありますね。
カンガレイ、咲き進むと、細い花弁がたくさん伸びてくるそうです。
ヘクソカズラが名札付きで展示してあるのは、いかにも植物園らしいですよね。
クマヤナギの小さな花、風がなかったので、上手く撮れましたよ。
長さん
アカンサス・モリス、日比谷公園のは古株で人間の背丈くらいに伸びますよ。
ヘクソカズラ、臭くはないのにね。気の毒な名前です。
ザクロの五彩竜、見たことは無いですが、八重咲きで白覆輪が出たりする品種ですか?
ナギナタソウの名の由来は不明です。ナギナタコウジュは花が一方向に咲くので、それらしくはありますね。
夕菅
アカンサスモリスは以前の庭で育てて前のブログに詳しく書きましたが、育ちすぎて大変でした。
長さん
カンガレイ、苞の先端が茶色いので、ウロコみたいに見えますよね。
ネジバナ、これ1本だけでした。
トウフジウツギ、咲いていましたよ。この前記事の下から2番目に出ています。
ザクロ酢ですか。そういう商品が売られているのですか?葉に斑が入るザクロがあるらしいですが、斑入りの羽もありますか。
ナギナタソウ、人の背丈以上に伸びます。
長さん
ナギナタソウ、草丈があるので、目立っていましたよ。
アカンサス・モリス、古株になると草丈が高くなるようですね。日比谷公園では人の背丈以上のものがありましたよ。
yoppy702
ニュートンのリンゴ、メンデルのブドウですもんね。(^^ゞ
カンガレイ…見た事ないですが、これって、未だ、蕾の状態?なんですね。
「黄色い部分が花弁らしい」という事は、こういう毛のような花が咲くんですね。
付き方が面白いですね。
お馴染みのヘクソカズラ。(^^)
名前は可哀想やけど、万葉集にも登場してたんですね。
可愛い花やから、「早乙女花」がイイですね。(^^ゞ
ナギナタソウですか…
ナキナタコウジュでしたら知ってますけど、完全に別物ですね。(^^ゞ
クマヤナギ…ここは、ボクの場合、聞き慣れない名前の植物が一杯です。
すーちん
ザクロ
もー実が生ってるんですね
へクソカズラ
あちこちに出てきますー
長さん
ニュートンのリンゴやメンデルのブドウ、つくば植物園にもありますが、今回は写真を撮りませんでした。
分類標本園はポピュラーな植物もありますが、ナギナタソウやクマヤナギ見たいに、珍しいものも展示されています。
カンガレイなんて、変わった名前ですね。花がさいた頃の写真がネットに殆どないので、今回は引用しませんでした。
ヘクソカズラの別名・サオトメバナは、早乙女が田植えをしている姿に例えたというのですが、イマイチピンときません。
長さん
ザクロ、今年は花がさくのが早かったようで、実が出来ていました。中には黒ずんだものもありましたよ。
ヘクソカズラ、蔓延りますね。