つくば夏の洋蘭展にて(5) 平台展示の作品から(3) 原種ランの色々

 6月16日、つくば植物園に「つくば夏の洋蘭展」を見に行ってきました。会期は6月16日~23日、筑波実験植物園教育棟、出展はつくば洋蘭会の皆さん)です。
 今回も、平台展示の作品の続きを紹介しますが、原種及び原種系を並べてみました。

展示風景
IMG_5721.JPG

ミルトニア・スペクタビリス アルバ
Milt. spectabilis v. aiba  稲葉茂子さん
ブラジル南西部原産。これは唇弁まで白い変種
IMG_5649.JPG

ブラッシア・ベルコーサ
Brassia verrucosa   稲葉茂子さん
メキシコ原産の大型原種。別名:スパイダーオーキッド
長く伸びる花茎に、大きく張りのある黄色い花を咲かせる
IMG_5653.JPG

プロステケア・プリズマトカーパ
Psh. prismatocarpa   鈴木敏克さん
メキシコから中米の標高 1200~2500mに自生
IMG_5655.JPG

パフィオペディルム・トンサム・アルボビリデ
Paph. tonsum fma. alboviride
('Hidden Royality' x fma. alboviride 'Green Ice')
飯泉和紀さん   原種同士の交配ですが、原産地は分りませんでした
IMG_5661.JPG

フラグミペヒウム・ピアセイ ‘グリーン アイス’
Phrag. pearcei 'Green Ice'   千葉小百合さん
アンデス地方原産。開花途中です。会期内に咲いていると良いのですが
開花するとこんな状態です
IMG_5663.JPG

パフィオペディルム・チャムベリアナム
Paph. chamberlainianum  山田達郎さん  スマトラ島原産
IMG_5665.JPG

パフィオペディルム・カロサム・ワーネリアナム・アルバム
Paph. callosum var. warnerianum fma. album
ホワイトリボン  飯泉和紀さん
タイ、カンボジア、ベトナム、ラオスに分布するカロサムの変種
IMG_5667.JPG

パフィオペディルム・ドゥルリー  初見です
Paph. druryi   加藤かおるさん
南インドのアガスティヤマライ丘陵に固有のラン。絶滅危惧種
IMG_5673.JPG

パフィオペディラム・レウコキラム ‘ハイペリオン’
Paph. leucochilum 'Hyperion'  斉藤正博さん
タイ、ベトナム、マレーシア固有種。花径6.5~7cm
斉藤さんは昨年1月のサンシャインらん展で別個体を出展されていました
IMG_5679.JPG

トリコグロティス・ナジビイ
Trichoglottis najibii    吉田浩爾さん   花径は2cmくらい
2023年にインドネシア東カリマンタンで発見された新種だそうです
IMG_5635.JPG

バンダ・ファルカタ(富貴蘭)
V. falcata  橋本明美さん  東アジアから日本南部に分布
IMG_5624.JPG

バンダ・ファルカタ(猩々)
V. falcata  稲葉茂子さん  バンダ・ファルカタの赤花種
IMG_5573.JPG

ルイシアの一種
Luisia sp.   和名は棒蘭    加藤かおるさん
中国南部~温帯アジア~日本南部にかけて分布す
IMG_5628.JPG

ファレノプシス・パリシー
Phal. parishii   加藤かおるさん
タイ、ミャンマー、インドに分布。花径は2cmくらい
デンドロビューム・パリシーと言うのは見たことがあるが、これは初見です
IMG_5626.JPG

アスコセントラム・アンプラセウム  初見です
Asctm. ampullaceum   山田達郎さん
ヒマラヤからミャンマー、タイに分布。径2cmほどの花を密につける
IMG_5576.JPG
 2024年6月16日撮影。

 次回は、カトレア類を投稿します。
(つづく)

 都合により、コメント欄を閉じています。