今回は熱帯雨林温室で見た花などを投稿します。
ゾウコンニャク(象蒟蒻)の花 初見です
サトイモ科コンニャク属の多年草。東南アジア~太平洋諸島に分布
花軸は地上からは見えず、地面から直接開いたカップ状の苞(仏炎苞)の中によれよれの帽子を被ったような棒状の肉穂花序を出す。小さい花(と言っても花弁はない)を軸の周りに密集して付けるが、根元の方は雌花で雌蕊だけ、上の方は雄花で雄蕊だけです(2枚目)。花序の頂部のよれよれな帽子のようなものは付属体です。咲き始めは腐った魚肉のような臭気を放ち、腐肉に集る昆虫を誘致して受粉を助けてもらう。うまく受粉すると種が2個か3個入った果実が穂に巻いて付き、赤黄色に熟す。
ムカゴコンニャク(珠芽蒟蒻)の実
サトイモ科コンニャク属の多年草。インド原産
コンニャク属は東南アジアに130種も分布しているそうだ
花はミズバショウやアンスリウムに似ている(こちら)
ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)の実
サトイモ科コンニャク属の植物。別名:スマトラオオコンニャク
昨年できた実が、まだたくさん残っていました
ジョウゴバナ(上戸花)
キツネノマゴ科クロサンドラ属の常緑低木。アジア・アフリカの熱帯地域原産
和名はヘリトリオシベ(縁取雄蕊)。別名:クロサンドラ、キツネノヒガサ
タッカ・シャントリエリ
ヤマノイモ科タッカ属の多年草。原産はインド北東部~東南アジア
和名はクロバナタシロイモ(黒花田代芋)。流通名はブラックキャット
英名はBat(こうもり)Flower、Devil(悪魔)Flower。現地では、
地下茎を食用とする。花は黒い苞葉に包まれ、長い髭は花のない花柄
以上は、温室の西側1階で。以下は、東側2階の廻廊で
デンドロビウム・クサントフレビウム
Den. xanthophlebium
タイ~ミャンマーの標高1350mくらいの山地林に分布。ほとんど栽培されることのない希少種。展示品はつくば植物園で種子繁殖した第2世代の個体。ひとつの花が2ヶ月以上も咲き続け、時間と共に花色が変わる
デンドロビウム・ユニカム オーレウム
Den. unicum var. aureum ベトナムに分布する着生種。花弁が反転し、黄色いリップが突き出たような独特の花型。大変珍しい品種だそうだ
シノルキス・グッタータ(キノルキス・グッタタ)
Cynorchis guttata
マダガスカル島に分布する地性ラン。別名:オトメチドリ
スパトグロッティス・ポルトゥス フィンシー
Spathoglottis portus-finschii
ニューギニア島に分布する地生種。花径は3~4cm。コウトウシランの仲間
コバノズイナ(小葉の髄菜)
ズイナ科ズイナ属の落葉低木。北アメリカ原産。花期は5~6月
別名:アメリカズイナ、ヒメリョウブ、紅葉木(秋には紅葉が美しい)
テッポウユリ(鉄砲百合)
ユリ科ユリ属の多年草(球根)。原産は日本の南西諸島および九州南部
海外でも人気のある品種で、これを基にした園芸種も多い
カザクルマ(風車)
キンポウゲ科センニンソウ属(クレマチス属)の蔓性多年草
本州、四国、九州北部、東アジアに分布。絶滅危惧種(NT)
タイワンフタリシズカ(台湾二人静)
センリョウ科チャラン属の多年草。台湾原産。日本では沖縄を除く北海道
~九州に分布。花はフタリシズカに似るが、花序が下垂するのが特徴
次回はサバンナ温室に入ります。
(つづく)
本日(5/23)、順天堂大学病院でまぶたのたるみを縫い縮める手術を受けます。
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