今回はシリーズ最終回で、本丸の南西部にある「果樹古品種園」で見た花や実などを投稿します。なお、ミカン類の実の写真は、過去(2018年12月)にここで撮ったものです。
果樹古品種園
キシュウミカン(紀州蜜柑)
ミカンとしては最初に日本に広まった種類。中国との交易港として古くから栄えていた肥後国八代(現熊本県八代市)に中国浙江省から小ミカンが伝り、高田(こうだ)みかんとして栽培され、肥後国司より朝廷にも献上されていた。15世紀〜16世紀頃には紀州有田(現和歌山県有田市・有田郡)に移植され、一大産業に発展したことから「紀州」の名が付けられた。実の直径は5cm程度
カブス(臭橙)
ダイダイの一種で、カブチ、カブスなどと呼ばれる。平安時代の「本草和名」に「枸櫞」「加布知」などの記述あり。実の直径は6~7cm程度
エガミブンタン(江上文旦)の若い実
江戸時代由来の古い品種。長崎県東彼杵郡で偶然、実生から生じたという
果肉は赤みを帯び、酸味と苦味があるとのこと。厚い果皮は「ざぼん漬け」として食す。実の直径は20cmにもなるというので、若い実の多くは落ちてしまうのでしょうが、既にブツブツがあるのが面白い。
サンボウカン(三宝柑)
江戸時代文政年間(1818年 - 1829年)に和歌山藩士野中為之助の邸内にあった木が原木とされる。非常に珍しかったので藩主の徳川治宝公に献上したところ、「三宝柑」の名称をつけて、藩外移出禁止を命じ、一般人の植栽を許可しなかった。実の大きさは200~300g
イチハツ(一初)
アヤメ科アヤメ属の多年草。中国原産の帰化植物
なぜか、「果樹古品種園」で咲いていました
以下は、「果樹古品種園」以外です
エゴノキ(斉墩果=宛字)のつぼみ
エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木。日本全国の雑木林に多く見られる
和名は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことに由来
別名:チシャノキ、チサノキ、ロクロギ、セッケンボク
???
ミヤマウグイスカグラの枝や葉に落下した花。何でしょうね
→ トチノキの花と判明しました
2024年4月29日撮影。キシュウミカン(紀州蜜柑)
ミカンとしては最初に日本に広まった種類。中国との交易港として古くから栄えていた肥後国八代(現熊本県八代市)に中国浙江省から小ミカンが伝り、高田(こうだ)みかんとして栽培され、肥後国司より朝廷にも献上されていた。15世紀〜16世紀頃には紀州有田(現和歌山県有田市・有田郡)に移植され、一大産業に発展したことから「紀州」の名が付けられた。実の直径は5cm程度
カブス(臭橙)
ダイダイの一種で、カブチ、カブスなどと呼ばれる。平安時代の「本草和名」に「枸櫞」「加布知」などの記述あり。実の直径は6~7cm程度
エガミブンタン(江上文旦)の若い実
江戸時代由来の古い品種。長崎県東彼杵郡で偶然、実生から生じたという
果肉は赤みを帯び、酸味と苦味があるとのこと。厚い果皮は「ざぼん漬け」として食す。実の直径は20cmにもなるというので、若い実の多くは落ちてしまうのでしょうが、既にブツブツがあるのが面白い。
サンボウカン(三宝柑)
江戸時代文政年間(1818年 - 1829年)に和歌山藩士野中為之助の邸内にあった木が原木とされる。非常に珍しかったので藩主の徳川治宝公に献上したところ、「三宝柑」の名称をつけて、藩外移出禁止を命じ、一般人の植栽を許可しなかった。実の大きさは200~300g
イチハツ(一初)
アヤメ科アヤメ属の多年草。中国原産の帰化植物
なぜか、「果樹古品種園」で咲いていました
以下は、「果樹古品種園」以外です
エゴノキ(斉墩果=宛字)のつぼみ
エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木。日本全国の雑木林に多く見られる
和名は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことに由来
別名:チシャノキ、チサノキ、ロクロギ、セッケンボク
???
ミヤマウグイスカグラの枝や葉に落下した花。何でしょうね
→ トチノキの花と判明しました
(シリーズ終了)
この記事へのコメント
nobara
それとわかるのですが?
少し?違うんでしょうが、同じに見えます。
江上文旦の幼実、面白いですね(^o^)丿
三宝柑は凸ポンの元祖なのかしら(笑)
雰囲気が似てますね。
ミヤマウグイスカグラを彩った?のは
シャクナゲあたりかしら。知らんけど(笑)
その近くにありませんでしたか?
river
我が家にはミカン類の宮川早生、夏ミカン、スイートスプリング、
レモン類1種、キンカン類の寧波など3種、ユズ類2種などがあります。他に観賞用の小さなミカンのキンズがあります。
なおさん
皮を火にくべると煙が臭く、蚊遣りの煙になるので蚊をいぶすということなのでしょう。
万葉のいにしえにはちさ、と呼ばれたエゴノキの清楚な白い花はこの時期清々しいですよね。武蔵野の雑木林でもお馴染みで、もう50年以上のお馴染みさんです。
信徳
イッシー
出先で慣れない機器でコメント書いています。
上手く書き込みできるかな?
長さん
柑橘類の花は良く似ていますが、少しずつ違いますね。
エガミブンタンの実は、始め、つぼみかと思いましたよ。
三宝柑の実はデコポンに似ているようですが、全くの別種です。
枝や葉に落下した花、?です。周囲にそのような花は見当りませんし、シャクナゲよりずっと小さい花です。
長さん
果樹の古品種を揃えているところは珍しいと思います。ここにはミカンの他に、リンゴと柿の古品種が植えられています。
お宅には柑橘類も色々あるのですね。
長さん
紀伊國屋文左衛門は徳川家には蜜柑を献上したようですが、今日との天皇家にも献上したんですかね。
カタカナのカブスなら駄洒落も出来ますが、漢字の臭橙では難しいでしょう?
ここのエゴノキ、5月に入ったら咲き始めたそうです。
長さん
柑橘類も品種改良が進んでいるのか、実のおいしさはもとより、耐寒性なども身に付けたようですね。お宅は日当たりが良さそうだから、美味しい柑橘類が出来るでしょう。花が落ちるのは止むを得ませんね。
長さん
蜜柑の花って、どれも同じように見えますが、少しずつ違いますね。
上高地からのコメントですか?
eko
皇居東御苑は果樹古品種が色々見られて良いですね。
エゴノキは可愛い花が咲き、実も可愛いですね。
yoppy702
ここでノンビリと過ごせそうや。(^^ゞ
柑橘系の花って、こうして見せて頂くと、全部、違いますね。
イメージ的には、同じ様な花でしたけど、アップされてるので違いが良く解りました。
それに、実の画像を付けて頂いたので、花+葉+実で認識できました。
紀州ミカンが、メッチャ美味しそうや。(^^ゞ
エゴノキの蕾、可愛いいですね。
ミヤマウグイスカグラと仲良くなってる画像、ちょっとほっこりしますね。
すーちん
柑橘類は
一杯花を付けますがー
実を生らせるのは難しいですー^^
長さん
ミカンの花は良く似ていますね。でも、良く見ると違うところもあります。しかし、花を見て品種を充てるのはむず貸しです。
エガミブンタン、こんな小さな実のうちから、私はミカンなのよと主張しているような・・・。
エゴノキ、5月始めに咲き出したそうですよ。
長さん
「果樹古品種園」には柿の木も植えてあります。ミカンの花は似ていますが、良く見るとここに違いがありますね。しかし、花から品種を当てるのは難しい。今回の記事は写真が不足したので、以前に撮った実の写真を添えてみました。美味しそうだからと行って、ここでもいで食べたら皇宮警察が飛んできますよ(笑)。
エゴノキは間もなく開花しそうなつぼみで、撮影の翌々日に開花したそうです。
長さん
柑橘類は花がたくさん咲きますが、結実率は良くないです。生産地では受粉をさせてから、五時に、摘花をするのでしょうね。
長さん
不明の花はトチノキの花ですか。調べて見たら、白花は落下する頃になると花弁の内側が赤くなるようですね。ミヤマウグイスカグラの木よりは距離がありますが、ここからちょっと高い本丸の南西側に、確かにトチノキがあります。