今回、訪れたのは、コレクション特別公開「さくらそう品種展」(4/13~4/21)を見るためでもありました。
サクラソウは、春を告げる花として日本各地に自生し、古くから親しまれてきました。その野生種をもとに、江戸時代から現代までに多様な園芸品種が作出されてきました。今年も本特別公開では、筑波大学が保有するコレクションの中から、100種類以上の園芸品種を展示します。江戸時代から受け継がれる日本の伝統園芸の粋を是非ご覧下さい(以上、つくば植物園のチラシから引用)。チラシの画像をクリックすると、PDFが表示されます。
第一会場(教育棟)では、サクラソウの解説や、サクラソウ専門家の推し品種などのパネル展示がありましたが、今回は省略し、教育棟の裏手に設けられた第二会場で見た、サクラソウの原種や園芸品種を紹介います。
桜草花壇
サクラソウの花を観賞するために江戸時代天保年間に考え出された
方法が「桜草花壇」です。5~7段の棚に、花色を順に繰り返して
千鳥に並べ、それぞれの花が美しく引き立つ展示法です。
花の画像を投稿する前に、過去に頂戴した資料を貼付けておきます。
さくらそう園芸品種の楽しみ方
花色、花色の模様、花のつき方、花形、花弁形態、花容が図示されています
画像クリックで、PDFが表示されます
以下、桜草花壇に展示された品種の中から紹介します。
説明は、認定番号、表の花色 、裏の花色、花弁の形、花弁先端の形、花容、花柱の形、花の大きさで、筑波大学の「桜草の世界」及び「埼玉県花と緑の振興センター」のHPを参考にしています。
飛燕(ひえん)
154、淡桃色/底桃ぼかし、桃色、広弁、桜弁、平咲き/受け咲き、長柱花、大輪
墨染川(すみぞめがわ)
105、紅紫色・底白筋ぼかし、紅紫、基部の細い広弁、
桜弁、浅盃咲き・受け咲き、僅長柱花、中輪
万才楽(まんざいらく)
178、桃色・目白、 桃色、重ね弁、桜弁、平咲き・受け咲き、長柱花、大輪
薄蛇の目(うすじゃのめ)
25、酔白色・蛇の目、薄色、広弁、微かがり弁、
平咲き・受け咲き、僅長柱花、中輪
初声(うぶごえ)
未認定、紅色底白刷毛目、紅色、広、かがり・波打ち、
浅抱え咲き、僅長柱花、大輪
初心(しょしん)
未認定、純白、純白、広かがり、浅抱え咲き、長柱花、巨大輪
獅子頭(ししがしら)
224、紫・底白、紫、重ね、浅かがり、抱え咲き、短柱花、大輪
汐煙(しおけむり)
81、純白、桃色ぼかし、広弁、微かがり弁、
つかみ咲き・横向き咲き、長柱花、大輪
桃の盃(もものさかづき)
未認定、桃色・底白、桃色、広・桜弁、狂い咲き、大輪
満月(まんげつ)
未認定、詳細不明
大力無双(だいりきむそう)
116、染出し、紅色・糸覆輪、広弁、微かがり波打、
狂い抱え咲き・うつむき咲き、長柱花、大輪
隠れ蓑(かくれみの)
40、純白、薄色、基部の細い広弁、深かがり弁、
深抱え咲き・うつむき咲き、短柱花、巨大輪
草紙洗(そうしあらい)
112、純白、純白、基部の細い広弁、桜弁、
狂い抱え咲き・垂れ咲き、僅長柱花、巨大輪
次回は、「さくらそう品種展」で見た原種や、筑波大学が保有する園芸種を紹介します。
(つづく)
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