今回は、2日目に訪れた雪国植物園(関越自動車道の長岡ICより車で10分ほど)で見た花などの報告です。
雪国植物園は、里山の自然を取り戻す市民運動によって誕生した植物園で、長岡市より委託を受けた社団法人が運営管理を行っています。
< 雪国植物園の理念 >
1.雪国低山の植物生態系・里山の自然生態系保護。 2.高齢者の方々をはじめとする市民の社会参加(ボランティア活動)の受け皿となる。 3.自然生態観察園として、次世代を担う子供たちへ情操教育の場を提供する。 4.その結果として新たなビジネス・雇用が創出され、観光資源・市民の憩いの場として地域社会を活性化する。
開花情報 (見つからないものもあった)
雪国植物園の四原則
園内は広いので、園内マップはPDFになります(こちら)。拡大してご覧下さい
園内の位置番号と道祖神
雪割草1 早くも発見
ツバキ(品種名不明)
ナニワズ (難波津)
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の落葉小低木(夏に落葉)
福井県・福島県以北の本州、北海道、南千島・樺太に分布
別名:エゾナニワズ、エゾナツボウズ(蝦夷夏坊主)
雪割草2
キクバオウレン(菊葉黄連)
キンポウゲ科オウレン属の常緑の多年草
↓ 雄花 両性花 ↓
ショウジョウバカマ(猩々袴)
メランチウム科ショウジョウバカマ属の多年草
シロバナショウジョウバカマ(白花猩々袴)
ショウジョウバカマの変種で、上の品種とは別種の扱い
雪割草3~6
雪割草が自生している斜面とは反対側。昔、田んぼだったところです
2024年3月25日撮影。
次回は、雪国植物園で見た花などの続きです。
(つづく)
この記事へのコメント
river
ここはたくさんの雪割草が咲いていますね。
キバナジンチョウゲ(ナツボウズ)はここで見て家にもあったのですが昨年枯れてしまいました。
植物園の最上部に「岩野城跡」があります。植物園の中に城址があるのは珍しいです。城好きの私としてはもちろん登ってみました。
信徳
ユキワリソウの本場ですが自生種を大事に保護しているのは嬉しいものです。
キクバオウレンにも雄花、両性花が有るのですね。
セリバオウレンにも有って今年は雄花しか咲きませんでしたので種が付きませんでした。
yasuhiko
というだけあって、素敵な所ですね。
まず「四原則」の注意書きが気に入りました。
こういうのって、大抵「〇〇禁止」「〇〇しないで」と
書いてあるもんですが、ユーモア溢れる
ご注意の仕方に拍手を贈りたいと思います。
位置番号と道祖神がセットになってるのもいいですね。
雪割草、ショウジョウバカマなど、雪国に
春を告げる花が見られるのも、場所相応しいい気がしました。
もこ
ナニワズ は北国の植物なのですね。
当地では見た事ありません。
何時も珍しい植物の紹介楽しませて頂いています。
夕菅
ショウジョウバカマの写真が撮りたくて前の庭には植えたのですが、毎年維持するのは大変でした。
こんな良い環境でもいつもきれいというわけにはいかない花ですね。
eko
ナニワズも見られて良いですね。こちらでは見ることはできません。
キクバオウレンの雄花と両性花、並べてみるとよく分かります。
ショウジョウバカマもご覧になれて良かったですね。
なおさん
此処のショウジョウバカマの葉は、雪に埋もれて過ごすので紅葉せずに青々としていますね。
また行ってみたいですねえ。
長さん
この植物園の基本理念はHPに「この植物園は日本海多雪地帯、つまり雪国の低山である里山の自然植生を大切にして構成しています。従って外国の植物・園芸植物・海浜の植物は植栽しません」記載されている通り、理想的な姿ですね。
雪割草は城跡に登る途中、南向き斜面の杉の木を一部伐採して日当たりを良くしたところが一番多く咲くのです。しかし、今年は全く咲いておらず、大変残念でした。ここの城趾ある土地も含めて、市民運動によって長岡市に購入させたようです。
イッシー
できればシルバー料金は半分ほどにしてくれるといいのに。笑
小さな花なのに綺麗に撮られていてご立派です。
色合いも可愛いですね~
長さん
この植物園での雪割草は、城跡に登る南向き斜面にたくさん咲くのですが、今年は残念な殊に、殆ど咲いていませんでした。このシリーズでの雪割草の写真は、その斜面への往復で撮ったものです。
キクバオウレンもセリバオウレンも、オウレンの変種ですから葉の形が違うだけで雄花と良性方あるのは共通ですね。今年は雄花しか咲きませんでしたか。それは残念。
長さん
ここはボランティアさんも多く常駐していて、植物園の感じは勿論、お願いすれば、ガイドもしてくれます。「四原則」も皆さんが色々考えて掲げたようです。
広い園内ですかが、一番号が分れば迷うことはありません。
ただ、今回は雪割草が少なく、他の野草もまだ咲いていないものがあったりで、残念でした。
長さん
自生種の雪割草は一重だけですが、花色の違いや花弁の枚数形などでバリエーションがあり、可愛いですよね。
ナニワズは難波津と書くのに、関西には自生していないというのですから面白い。次回は、私も初めて見た花が登場しますよ。
長さん
多くのボランティアさんが活動してくれていて、ありがたい植物園です。植物園のHPをご覧になると分りますが、動画撮影も編集もされるベテランの方もおられます。
ショウジョウバカマ、育てるのは大変ですか。耐寒性は問題ないですが、地植えの場合は、日当たりが良い場所は良くないらしいですね。
長さん
雪自生種の割草には八重はありませんが、花色や花弁の形にはバラエティがありますね。
ナニワズは石川県以北の日本海側と北海道に自生する植物なので、岐阜県では難しいですね。
キクバオウレンの雄花、両性花と比べると、なんか寂しい感じますね。
ショウジョウバカマは白花もたくさん咲いていましたよ。
長さん
ここは広いですから、本当は時間をかけて廻ると良いのですが、今回は時間的な制約があり、残念でした。おまけに、雪割草も少なかったし・・・。
雪国植物園だけに絞ってい行くのであれば、4月中旬頃のほうが花の種類も増えて、良いのですがねー。
ショウジョウバカマの葉は葵ものもありましたが、茶色くなったものも結構ありましましたよ。
長さん
ここはボランティアさんのお陰で入園料が安いのです。民営だったら1,500円くらいになるんじゃないかなー。
雪割草の写真、数打ちゃ当たりますよ(笑)。
yoppy702
理念の「1」が実践されてて、お花好きには嬉しい施設です。
賽銭箱にはビックリ。(^^ゞ
色んな雪割草が咲いてて、やっぱイイ所ですね。
ショウジョウバカマが綺麗やし、キクバオウレンの雄花、両性花は見事ですね。
ナニワズというのは初めて知りました。
分布では、こちらとは関係ないようですが、「難波津」なので、「難波津に咲くやこの花…」の歌が頭を過ぎり嬉しくなりました。(^^ゞ
すーちん
市民運動によって
誕生した植物園とは
素晴らしいですね
高齢の方も生きがいになります
四原則
守らないと!^^
ジュン
色とりどりの雪割草が可憐です
ナニワズも見られシロバナショウジョウバカマも。
珍しいお花は長さんの所で拝見
いつかは出会いたいと思っています
長さん
営利目的の植物園ではないので、とても好感が持てます。
ショウジョウバカマやキクバオウレンは開花が早いですが、今年は寒かったので、花の種類が少なかったです。4月10日頃に行ったこともありますが、もっと色々な花が咲いていましたよ。
ナニワズ、漢字の名に反して、関西には自生がありません。
長さん
里山の特性を生かした植物園としては理想の姿でしょうね。
ボランティアさんは定年後と思われる方が多かったです。
長さん
自生種の雪割草、変化に富んでいますよね。
ナニワズは珍しいでしょうね。私もここ以外で見たことは無いです。
白花ショウジョウバカマ、今年は数が増えていました。