今回は、ラン展を見る前に入った、サバンナ温室で見た花などを紹介します。先ずは、サバンナ温室の入口前に置かれた鉢植えから・・・。
ラケナリアの一種 初見です
キジカクシ科ラケナリア属の球根植物。ナミビアや南アフリカに115種類
ほど分布するが、名札にはsp.(species=種)としか記載されていない。
ラケナリアの和名はアフリカンヒヤシンス
カスマンテ・フロリブンダ・デュキッティイ
アヤメ科カスマンテ属の多年草。南アフリカ・ケープ州原産。朱色の花が咲くカスマンテ・フロリブンダ(別名ア:フリカン・コーンフラグ)の変種。草丈は0.5~1.2m程度で、花の長さは8cm程度。外花被3枚、内花被3枚
モラエア・エレガンス
アヤメ科モラエア属の多年草(球根)。原産は南アフリカ。外側に広がる3枚の
花弁のつけ根には、受粉昆虫を導き入れるためのネクターガイドがある
ここからはサバンナ温室の入口で見たものですが、南アフリカのケープ地方原産の植物が集められていました。
ラケナリア・ブルビフェラ
クサスギカズラ科ラケナリア属の多年草(球根)。南アフリカ・ケープ地方
原産。ラナケリア属は100種にも及ぶ大属別名:ラケナリア・ペンデュラ
ラナケリア・アロイデス・ルテア 初見です
クサスギカズラ科ラシュナリア属の多年草(球根)。南アフリカ・ケープ地方
原産。アロイデスの変種。花色は赤から黄、緑~赤紫と変化する
ヘスペランサ・パウキフロラ(ポーシフローラ)
アヤメ科ヘスペランサ属の多年草(球根)。南アフリカ・ケープ地方原産。カンザキアヤメと同じく冬咲きで、花はイキシアに似ている。ヘスペランサには黄色や白の花が咲く品種もあるそうだ
バビアナ・種名不詳
アヤメ科バビアナ属の多年草(球根)。南アフリカ・ケープ地方原産。
フリージアに似るが、イキシアの近縁種。
同属には多くの園芸種があり、和名はホザキアヤメ
オキザリス・プルプレア
カタバミ科カタバミ属の多年草(球根)。南アフリカ・ケープ地方原産。
流通名はオキザリス・バリアビリス
オキザリス・ベルシコロル
南アフリカ・ケープ地方原産で、細い葉と、花弁の縁が赤いのが特徴。
別名:オキザリス・パーシカラー、シボリカタバミ
温室に入るとサボテンの区画ですが、今回は1種類だけ紹介
フェロカクタス・グラウケスケンス(王冠竜)
サボテン科フェロカクタス属の多年草。メキシコ原産
最大直径60~90cmの樽形。花径は3~4cm 隠し画像あり
トゲオニソテツ(棘鬼蘇鉄)
アザミ科オニソテツ属の常緑低木。雌雄異株。南アフリカ原産。赤いものはこぼれ落ちた果実(初めて見ました)。幹と種子にはデンプンが含まれ、食用となる。園芸価値が高くて乱獲され、世界的な絶滅危惧植物に指定されている
ウェルウィッチア・ミラビリス
ウェルウィッチア科ウェルウィッチア属(一科一属)の多年草。ナミブ砂漠原産。雌雄異株。和名はサバクオモト(砂漠万年青)。別名:キソウテンガイ(奇想天外)。10年前(こちら)より、確実に葉が伸びている
プセウドボンバックス・エリプティクム
アオイ科プセウドボンバックス属の塊根植物。中米原産
英名:シェービング・ブラシ・ツリー(花の様子から)
花も大きいが、葉も大きい。グアテマラの国樹に指定されている
花弁は無く、長いしべ(10cm以上)が特徴。右下に伸びているのは萼片
次回は、熱帯雨林温室で見た花などを投稿します。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
もこ
見たことがないものが沢山です。
世の中こんなに色々な植物があるのを
改めて実感しました。
river
アイビーゼラニウム,ヒメヒオウギ,ディモルホセカ,アガパンサス,ガザニア,カラー,カランコエ,ヒメヒオウギズイセン,クンシラン,ネメシア,カネノナルキ,フウセントウワタ,ヘリクリサム、マツバギク,ルリマツリ,ロベリア,アイスプラント,リビングストンデージー,ゼラニウムなど切りがありません。
ウェルウィッチア・ミラビリス(奇想天外)はぐんまフラワーパークにもあったのですが休園中で見られません。
なおさん
長さん
確かに珍しい植物が多いですが、年に何度も行っていると、初見のもの出会える頻度が少ないです。鉢植えなら入れ替えが簡単ですが、地植えはそうも行きませんからね。
長さん
サバンナ温室も色々珍しいものを集めています。入れ替えが少ないので、いつも見ている植物は、今回は除外しました。
長さん
確かに南アフリカ原産の植物は色々と日本に紹介されていますね。南アフリカは大陸の南端で、これ以上南には広がらないので、植物の変化や進化が集中的に深まったのではないかと想像しています。
ぐんまフラワーパーク、再開までにまだ1年以上かかりますね。
長さん
プラントハンターは、主に17世紀から20世紀中期にかけてヨーロッパで活躍した職業ですが、現在はそうしたことに多額なお金を出す富豪は少ないでしょうね。冒険譚を作ろうにも、もう、そういう人の大半は亡くなっているでしょう。
eko
世界には不思議な植物がたくさんありますね。ここで見られるのは貴重ですね。
ろこ
見たことがないものばかりです。
年に何度も行かれている長さんには初見のものは少ないでしょうね。
私は世の中にはこのような植物があるのかと
びっくり状態です。
熱帯雨林温室のお花を楽しみにしています。
yoppy702
見た事無いです。迫力ありますね。
モラエア・エレガンス、カラフルや。
花弁のつけ根にネクターガイドですか。
ラケナリア属というのは見た事がないですが、100種もあるんですね。
これもカラフルですね。
トゲオニソテツの赤いのが、零れ落ちた果実ですか。
真ん中の茶色の芯に付いてたんですね。
この後、風に飛ばされるか、鳥に食べられるかして運ばれるんですかねぇ…
キソウテンガイ、10年前にも撮られてたんですね。
確かに、成長してますね。
ホンマ、不思議な植物や。
プセウドボンバックス・エリプティクム、先日、咲くやこの花館で咲いてました。
グアテマラの国樹なんですね。
ジュン
世の中不思議な
お花がいっぱい咲いているのですね
拝見出来て楽しいです
すーちん
オキザリス位で
後は珍しい花ばかりですねー
長さん
つくばしょくぶつえんしりーずが長引いているので、定番の花は省略して、オキザリス以外は、珍しい植物を紹介しました。
長さん
年に何度も通っているので、見たことがあるものが多いのですが、今回は花が2種類と、オニソテツの実は初めて見ました。
他にはないような植物を見る事が出来るのは、嬉しいものですよ。
次回も初めて見る花を紹介できると思います。
長さん
南アフリカは大陸の南端と言うことで、北の方から色々な植物が進出してきて、複雑な交雑や進化が繰り返されてきたようです。ラナケリアもその例のひとつですね。
モラエアは今回一種類ですが、過去に、熱川バナナワニ園で見たものを計6種類紹介したことがあります。
トゲオニソテツ、多分、鳥が実を食べて、糞と一緒に種が排泄されるのでしょう。
キソウテンガイは葉が傷んでいますが、そこを切ってしまうと成長が止まるので、切ることが出来ないそうです。
プセウドボンバックス、ご覧になりましたか。
長さん
この植物園のように研究機関がある所は、世界の珍しい植物も色々集めているので、とても興味があります。
長さん
オキザリスは良く目にする植物ですが、流石にこの植物園は原種だけの展示でした。