小石川植物園にて_2024年春(5) 公開温室にて(温室4、3、2、1)

 3月3日に「小石川植物園」に行ってきました。
 今回は、温室4と温室3、2、1で見た花などです。


リュウキュウバショウ(琉球芭蕉)  初見です
 バショウ科バショウ属の多年草。広義のリュウキュウバショウは、南アジア東部、東南アジア北部、中国南部原産で、マレーヤマバショウと共に、現代の栽培品種のバナナの祖先種とされる。本種はリュウキュウバショウの変種で、狭義のリュウキュウバショウとされる
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花は、バナナ同様、赤茶色の苞の付け根に咲く
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正面入口がある、温室3に入りました

ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)
サトイモ科コンニャク属の植物。別名スマトラオオコンニャク
女の子がパネルを興味深そうに読んでいます
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パネルの写真ですが、この個体は、右上の状態ですね
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オオシマコバンノキ(大島小判木)
 コミカンソウ科オオシマコバンノキ属の常緑低木。奄美大島以南の日本や東南アジアに分布。葉の長さは3cm程度。花は雌雄異花で、1mm程度と、目立たない。実の大きさは5mm程度。別名:タカサゴコバンノキ(高砂小判木)
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昨年9月同様、たくさんの実をつけていました。花を見てみたいものです
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 この植物の種子を食べるオオシマコバンノキハナホソガという1種の蛾によってのみ花粉が運ばれるので、この共生を温室内で再現している。この蛾の幼虫は実の中の種を食べて成長する。

ダイウンカク(大雲閣)
トウダイグサ科ユーフォルビア属の多肉植物。熱帯アメリカ原産
サボテンのように見えるが、別種。棘は茎が変化したもの。10mにもなる
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続いて、温室2に入ります(写真は、温室3から見た温室2の様子)
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温室2には、世界の熱帯植物が展示されています

デンドロビュームの一種
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セイシボク(青紫木)  初見です
 トウダイグサ科エクスコエカリア属の常緑低木。世界の熱帯地域原産。花は目立たず、花後にできる果実も小さくて目立たないが、葉の裏の赤が綺麗なので、もっぱら、観葉植物として、流通している。白い樹液は有毒で、矢毒として用いられた
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ムラサキソシンカ(紫蘇芯花)
マメ科ハカマカズラ属。原産はミャンマー~南アジア。別名:ウスベニ
ハカマノキ。同属のソシンカは白花。  逆光なので、色が良くない
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沖縄では、オオバナソシンカ(大花蘇芯花、南中国原産、
別名:アカバナハカマノキ)をよく見かけました。良く似ています(こちら

メキシコジギタリス
オオバコ科メキシコジギタリス属の常緑多年草。メキシコ~グアテマラ原産
通年開花。花径は1.5cm。ジギタリスとは別属なので、似ていない
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これのみ、温室1で撮影

 2024年3月3日撮影。

 次回は、温室1と温室6(ラン室)で見た花などです。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    見たことない花が多いです。
    リュウキュウバショウやムラサキソシンカは
    初めて見る気がします。
    ここでもショクダイオオコンニャク咲くんですか。
    2024年03月12日 12:36
  • 信徳

    熱帯、亜熱帯地方では屋外で咲いている花も日本では温室ですね。ぐんまフラワーパークでもピンクのフイリソシンカがこの時期に咲いていました。また高雄では屋外で大きな木にピンクの花が綺麗でした。高雄の人はインドザクラと私に説明してくれた事を覚えています。ムラサキソシンカと少し色が違います。
    2024年03月12日 13:18
  • 無門

    こんにちは

    ショクダイオオコンニャク
    いつも巨大な花が話題になりますが
    しばらくはこんな姿で
    エネルギーを蓄えるのですね
    見れば確かにこんにゃくですね
    2024年03月12日 13:25
  • river

    温室の植物は鉢植えが多いのでしょうか?
    ショクダイオオコンニャクはつくば植物園で見ましたが花が終わったところでした。なかなか咲かないようです。
    見慣れない花が多いです。
    2024年03月12日 15:07
  • 夕菅

    小石川植物園の温室は初めてで見たことがないものが多く、興味津々です。
    オオシマコバンノキの実を見るためにハナホソガも飼育しているのですね。
    ダイウンカクはサボテンかと思ったらユーフォルビア。
    トウダイグサ科はますます難しく思えます。
    2024年03月12日 15:10
  • もこ

    なじみのない花が多いですね
    ショクダイオオコンニャクは時々テレビで取り上げられるのを見ますが実物は見た事ありません。
    2024年03月12日 15:23
  • 長さん

    🚩 イッシーさん、コメントありがとうございます。
    リュウキュウバショウやムラサキソシンカを元、ここは温室展示でも珍しい植物が多いです。
    ショクダイオオコンニャク、咲く何は花が咲いて、種子が採れたそうです。別の建物で、立体映像が展示されていました。
    2024年03月12日 15:54
  • 長さん

    🚩 信徳さん、コメントありがとうございます。
    南国の植物が見られるのも温室の良いところですよね。
    オオバナソシンカは沖縄で良く見ましたが、フイリソシンカは見たことが無いです。ぐんまフラワーパークにありましたか。
    インソザクラ、ですか。何かイメージが違うなー。
    2024年03月12日 15:59
  • 長さん

    🚩 無門さん、コメントありがとうございます。
    ショクダイオオコンニャク、つくば植物園でも有名ですが、ここも、昨年は開花して、種が採れたそうです。この展示は、昨年の種からの実生でしょう。
    2024年03月12日 16:01
  • 長さん

    🚩 riverさん、コメントありがとうございます。
    温室が広くなったとは言え、珍しいものも含め、収集品種数が多いので、地植えにしたらとてもスペースが足りません。鉢なら移動や入れ替えが簡単でしょうからね。
    ショクダイオオコンニャク、ここでも昨年開花したようです。この展示はその実生のようオです。
    2024年03月12日 16:05
  • 長さん

    🚩 夕菅さん、コメントありがとうございます。
    東京大学の大学院の研究施設だけに、世界の珍しい植物を色々集めているようです。
    ハナホソガと共生させているオオシマコバンオキですが、蛾がいるところを見たことが無いです。
    ダイウンカク、名札が無かったら、誰でもサボテンの一種と思いますよね。
    2024年03月12日 16:09
  • 長さん

    🚩 もこさん、コメントありがとうございます。
    海外の希少種もありますから、初めて知る植物が色々ありましたよ。
    ショクダイオオコンニャクの展示は、つくば植物園、神代植物公園、小石川植物園、フラワーパークかごしま、はままつフラワーパークなどで、まだ珍しい部類ですね。
    2024年03月12日 16:12
  • nobara

    リュウキュウバショウ(琉球芭蕉)ちっちゃなバナナですね。
    ショクダイオオコンニャク、蒟蒻の茎葉ですね~
    マムシグサと似てますよね~(^o^)丿
    コミカンソウを大きくしたみたいです。
    透明感のある貝殻みたいな花が咲くのでしょうね。
    セイシボクってブルーベリーが紅葉したような?
    ムラサキソシンカ、綺麗な品のあるお花ですね🌸

    2024年03月12日 17:54
  • なおさん

     営利目的の植物園と違い、大学の施設の植物園の温室は、いかにも理学部然というか、質実剛健??という趣があるような気がしますね。
     以前の新宿御苑の温室もそんな雰囲気があったのですが、改築後はこじんまりと小綺麗にまとまってしまい、面白みは無くなってしまいました。
    2024年03月12日 20:49
  • ろこ

    なじみのない花と植物が多いです。
    ショクダイオオコンニャクは一度だけ、テレビで見たように思いますが、
    実物は見た事がなくて・・・

    ダイウンカク(大雲閣)は
    トウダイグサ科の多肉植物なんですね。
    我が家にもたくさんあるサボテンかとおもいました。
    違うんですね。
    >棘は茎が変化したもの。<
    びっくりです。
    2024年03月12日 22:44
  • yoppy702

    リュウキュウバショウの花、インパクトありますね。
    広義では、バナナの祖先種なんですね。
    ショクダイオオコンニャク…花、記憶にあります。(^^)
    この女の子、小さそうやのに、こんな恰好でパネルを読んでるなんて、興味あるんですね。
    将来が楽しみ?(^^ゞ
    オオシマコバンノキの実の付き方、ホンマ、面白いです。
    セイシボクって、葉の裏側が赤色ですか。
    下から見れるから、丁度イイですね。(^^ゞ
    ムラサキソシンカ、綺麗な花ですね。
    マメ科なんですね。一瞬、ノボタンの仲間かと思ってしまいました。(^^ゞ
    2024年03月13日 00:27
  • すーちん

    おはようございます
    メキシコジギタリス
    先ず思いついたのは
    ゴマのは名
    葉は違いますがー
    2024年03月13日 08:29
  • 長さん

    🚩 nobaraさん、コメントありがとうございます。
    リュウキュウバショウ、原種に近いようで、実も小さいでしょうね。
    ショクダイオオコンニャクはコンニャクを大きくした形ですよね。マムシグサと異なるのは仏炎苞の中から大きな花序が伸びてくるところですね。
    オオシマコバンオキの花は径1mm位なんすって。
    ブルーベリーの紅葉は表も裏も赤くなりますが、セイシボクは紅葉時期ではないのに、葉裏が赤いのです。
    ムラサキソシンカ、実際はもっと綺麗なのですが・・・。
    2024年03月13日 13:34
  • 長さん

    🚩 なおさん、コメントありがとうございます。
    ここは公開温室とは言うものの、東大が保存・育成する温室の圃場という雰囲気です。従って、一般の人に対して如何に楽しく見せるかというような観点は余り感じられません。
    2024年03月13日 13:40
  • 長さん

    🚩 ろこさん、コメントありがとうございます。
    ショクダイオオコンニャクの展示は、国内では5,6ヵ所くらいなもので、しかも、花は毎年咲くわけでは無いので、咲いたらニュースになるような珍しいことなんです。
    ダイウンカク、名札が無かったら、誰でもサボテンの一種かと思いますよね。
    2024年03月13日 13:43
  • 長さん

    🚩 yoppy702さん、コメントありがとうございます。
    リュウキュウバショウ、2枚目は大きな苞です。バナナもそうですが、花は苞の付け根に小さなものがたくさん咲きます。
    ショクダイオオコンニャクのパネルを見ている女の子は小学生低学年くらいでした。小さな頃から植物に興味を持つことは良いことですね。
    セイシボクの葉はやや厚手で、裏面の赤が表からは殆ど感じられません。
    ムラサキソシンカやオオバナソシンカ、咲くやこの花館には無いようですね。
    2024年03月13日 13:51
  • 長さん

    🚩 すーちんさん、コメントありがとうございます。
    メキシコジギタリスからゴマの花を連想されましたか。確かに、筒花の先が4つに分かれていますね。しかも、ゴマの花には白だけで無く、ピンクもありますね。
    2024年03月13日 13:55