前回報告した「ウメ林」を過ぎて、その先の「日本庭園」に進みまましたが、花はありませんでした。
冒頭の写真は、その更に先(西側)に建つ「旧東京医学校本館」(現総合研究博物館小石川分館)です。この建物は、東京大学の前身にあたる東京医学校時代の建物で、明治9年に完成しています(詳しくはこちら)。
近くのプレートには、「大正12年9月1日の関東大震災によって東京市内は大きな被害を受け、焼け出された市民3万人以上が一時的に植物園に避難しました。その一部は園内の震災救護所で更に長期にわたる避難生活を送りました。大正14年1月に最期の居住者が退去し、有志によってこの記念碑が建てられました」とあります。
アテツマンサク(阿哲満作)
マンサク科マンサク属の落葉小高木。本州中国地方~九州、愛媛県に分布
牧野富太郎が1914年に岡山県新見市黒髪山で発見、新種として命名
マンサクの若葉の星状毛は早期に脱落するが、
アテツマンサクは褐色の毛が残る点で区別される
以下は、「分類標本園」で見たものです
ハヤトミツバツツジ(隼人三葉躑躅)
ツツジ科ツツジ属の落葉低木。鹿児島県固有変種。絶滅危惧ⅠA類(CR)
花期は3~4月(鹿児島では2~3月)。岩場に多いので、別名イワツツジ
ミツバツツジの雄しべは5本だが、本種は10本(左の花は5本しかないが・・・)
ミツマタ(三椏)
ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。咲き始めたところだった
トサミズキ(土佐水木)
マンサク科トサミズキ属の落葉低木。土佐だけに自生する準絶滅危惧種

シナマンサク(支那満作)
マンサク科マンサク属の耐寒性落葉小高木。中国原産
ここからは、「薬用保存園」で見た花です
タネツケバナ(種漬花)
アブラナ科タネツケバナ属の越年草、または、一年草。別名:タガラシ、
ミズガラシ、コメナズナ。植えたものではなく、自然に生えた雑草です
スイセン (水仙)
ヒガンバナ科スイセン属の多年草。これは名札があったから、植えたもの
シナミザクラ(支那実桜)
バラ科サクラ属の落葉低木。和名はカラミザクラ(唐実桜)
小花柄が赤く、毛が生えており、萼筒は釣鐘型。薬用植物園の敷地際で
次回は、温室に入ります。
(つづく)
クリスマスローズの世界展と交互に投稿します。
この記事へのコメント
river
ミツバツツジにはたくさんの変種があります。こちらで多く見られるのはトウゴクミツバツツジでオシベは10本です。関西で見られるホンミツバツツジは5本ですね。
我が家の土佐水木はまだ咲きません。
もこ
一度だけ見に連れて行ってもらいました。
しかし何かの影響で全く無くなって
それ以来行っていません。
遠い昔の記憶です。
タネツケバナはあちこちどこでも
咲いているのを見ますね。
シナミザクラ可愛い桜ですね。
イッシー
私は行ったことないんですが
行ってみたくなります。
信徳
両方ともまだ固い蕾です。
今日も寒い北風が吹きまくっています。カンザクラ、カワヅザクラは満開です。
無門
しばらく前までは
ミツマタも白い蕾だけだったが
花が咲きだしましたか
楽しい色どりの春が
やってきましたね
nobara
もうすぐ東日本大震災の日が近づきましたね。
関東大震災もまた語られるんでしょうね。
義母が我が家の墓所も被害にあった話していました。
阿哲満作ですか?細部までみないと素人目には難しいです。
隼人の名前が出ると懐かしいです。
亡弟の家があります(姪が継いでいます)
トサミズキも咲始めましたね。
タネツケバナ、綺麗に撮れましたね~~
シナミザクラ、こちらでも満開です。
これは普通のサクランボより早い気がします。
長さん
「旧東京医学校本館」(現総合研究博物館小石川分館)、中を見たいのですが、ずっと休閑になっていました。
ツツジは似たようなのが多いので、苦手です。
長さん
お近くのアテツマンサク、無くなってしまいましたか。残念ですね。
タネツケバナはどこにでも生える雑草ですね。
シナミザクラ、満開でしたよ。
長さん
1枚目の建物、中を見学したいのですが、ずっと休館になっています。
暖かくなって、花が多くなった時期においで下さい。但し、ここは駐車場がありません。
長さん
普通のツツジはまだ咲いていませんでしたが、ハヤトミツバツツジは早咲き種なんです。
我が家の近くのトサミズキも咲き出したようです。
カンザクラが咲いていますか。小石川植物園ではカンヒザクラが満開でした。後日、投稿します。
長さん
2月は暖かかったのですが、その後、寒い日や雨の日が続き、思ったほど花が咲いていなかったのは残念でした。
昨日の朝は雪、今日も北風で寒いです。
長さん
明後日が3.11の震災記念日ですね。最近、千葉県東方沖で地震が頻発していて、何か嫌な予感がします。
アテツマンサク、花だけ見たのではマンサクと見分けは出来ませんね。ハヤトミツバツツジも同様で、10本あるはずの雄しべが5本だったり。
シナミザクラ、3年前の3月4日に最寄り駅の近くで満開の桜の名前をnobaraさんから教えていただきましたね。あれがシナミザクラでした。
yoppy702
真っ青な空、素晴らしい洋館…
その姿を池に落としてるのが素敵です。
アテツマンサク、って初めて知りました。
花の中心部が違うんですね。
ハヤトミツバツツジも知りませんでした。
この種は、雄しべが10本もあるんですか!
それに、岩場に多いんですね。
タネツケバナのアップ綺麗に撮られてますね。
メッチャ小さい花やのに、ナイスです。
ここまで綺麗にアップして頂くと、良く解ります。
シナミザクラって、確か、食用になるサクランボのサクラですね。
しべが多くて長いんや。
花のアップは初めて見たかも。(^^ゞ
なおさん
もうミツバツツジの類も見られるとは早いですね。ゲンカイツツジやエゾムラサキツツジ同様に咲く時期の早いツツジは嬉しいものですよね。
ミチタネツケバナもあちこちで見るものですが、可愛らしいものですね。
すーちん
近くの公園に
ミツマタが咲いてます
地味な花ですがー
咲くと結構目立ちますー
長さん
池に映った洋館を意識して撮りました。内部が見学できたら良いのですがねー。
アテツマンサクは珍しいです。現地で木少なくなってきて、準絶滅危惧種に指定されています。
ツツジの仲間は似たものが多く、しべが10本あるのは他にもあります。
タネツケバナ、ピントが合っている部分をかなりトリミングしました。
シナミザクラの実は、中国では食用として売られているそうですが、日本ではどうなんでしょうね。
長さん
アテツマンサク、珍しいですね。牧野博士との関係で植えられているのでしょうね。
ハヤトミツバツツジは早咲き種なんですね。現地では2月に咲くというので驚きました。
タネツケバナ、どこにでも蔓延る雑草ですがね。
長さん
お近くでミツマタが咲き始めましたか。歯のない時期に、花が固まってたくさん咲くから目立ちますよね。