今回から、新花コンテストに出展された作品を紹介します。会場が広がったためか、従来になく多くの作品が出展されていました。なお、品種名の下は出展者のコメントです。
新花コンテストについて
生産者、アマチュアを問わず、クリスマスローズの育種に取組んでいる方々が、最新の成果をを出品するコンテストです。
審査はクリスマスローズに造詣の深い園芸のエキスパートの方々に加え、日本クリスマスローズ協会のベテランが行いました。
審査の基準は、綺麗な花は勿論ですが、その他将来性、希少性などを加味して行っています。
新花コンテストで上位となった3作品です
< 最優秀賞 ・ 日本クリスマスローズ協会会長賞 >
加藤農園 「リトルモーリーメビウス」
セミ系小輪千重咲き
(講評)グリーンイエローのセミダブルタイプの千重咲き、小輪で花弁数
が多く、雪割草の唐子咲きを思わせる可愛らしさと気品のある花である。
< 優秀賞 ・ タキイ種苗賞 >
花郷園 「パピエピスタッシュ deux」
ピスタチオの淡いグリーンのパピエで、セミダブルタイプ
(講評)所々にアンティークブラウンが入る、グリーンのお洒落な
ヒデコート交配のセミダブル。長年の改良の成果が出た、
上向きで咲き、立ち姿が美しい花。
< 優秀賞 ・ サカタのタネ賞 >
加藤農園 「キラメキ チョコレートテリーヌ」
光沢のある深赤黒花。咲き進んだ後も映える花
(講評)花弁につやがあるグロスタイプで、黒に近いダークチョコレート。
特筆すべき点は、花が終っても色が落ちずに保たれていること。
奨励賞の3作品(上段)
< 奨励賞 >
野田園芸 「シングルゴールド ストロベリーマーブル」
シングルゴールドの交雑種。
ホワイトゴールドのベースにピンクのマーブル模様が入る
< 奨励賞 ・ 住友化学園芸賞 >
ふみ屋 「幻シリーズNo.5 ホワイトアンドピンク」
多花性。ホワイト&ピンク花
< 奨励賞 ・ 園芸ガイド賞 >
ふみ屋 「幻シリーズNo.11 ベイン&絞り」
多花で、ベインと絞りの花
ここからは、プロフェッショナル展示の続きです
< 花郷園 >(かごうえん)
「ペオニー パピエシリーズ」
多弁化。シャクヤクのような薄い花弁。エレガントで華やか。上向き咲き
「パピエ」
仏語で紙を意味する。上向き咲き、波うった花弁、英国の
ヒドコートガーデンから輸入した品種を改良した、人気品種
< 高正園 >
「ニューハイブリッド ダブルピンクフラッシュ」
「オーレア交配 イエロー系ピコティ」
これもプロフェッショナル展示の一部と思われるが、品種目の表示なし
次回も新花コンテストに出展された品種の中から紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
もこ
「ニューハイブリッド ダブルピンクフラッシュ」
優しい花色で沢山の花弁可愛い感じが良いですね。
eko
「リトルモーリーメビウス」の可憐なグリーンイエローン花が素敵です。「パピエピスタッシュ deux」のような上向きに咲く花は撮るには嬉しいです。
river
「ニューハイブリッド ダブルピンクフラッシュ」はこれまでほとんど見たことのない色と花形です。
イッシー
それは面白いのが出てくることでしょうし
見ごたえもありますね。一枚目のはちょっと想像つかない
感じで驚きました。
bunko
長さん
「ニューハイブリッド ダブルピンクフラッシュ」が目に止まりましたか。この様な優しい色合いのピンクの花は珍しいかもしれません。
長さん
最優秀賞の「リトルモーリーメビウス」はとても明るい花色で、小輪ながらよく目立っていました。
「パピエピスタッシュ deux」は花色も差鵜ことながら、花弁が波うつように見えるのも特徴ですね。上向きに咲く品種作りは難しいのかもしれません。
長さん
小輪で上向きに咲く品種というのが時代の流れナオかもしれませんが、「リトルモーリーメビウス」は花隘路がインパクトがありました。これで、多花性だったら文句なしですね。
「ニューハイブリッド ダブルピンクフラッシュ」の淡いピンクも目立っていましたよ。
長さん
新花コンテストの上位作品を見ると、今後のクリスマスローズの芳香性が見えてくるような気がしました。
そんな中で、最優秀賞の「リトルモーリーメビウス」はこれまでにない明るい花色と小輪上向きというのが目立っていましたよ。
長さん
この展覧会を見ると、今後のクリスマスローズのトレンドが占えるような気がまします。
この会場は高い天井に蛍光灯なので、写真はどうしても露出アンダーになってしまいます。現場でいちいち画像を確認するのも面倒なので、ピントだけに気を遣い、ブログアップの際に、画像編集ソフトで調整しています。
なおさん
yoppy702
「リトルモーリーメビウス」って、千重咲きなので???やったんですが、中を覗くと、そうなんですね。
色もこの姿も素晴らしいです。
「パピエピスタッシュ deux」、この姿にはビックリです。
これが赤色やったら炎ですね。
「キラメキ チョコレートテリーヌ」って、美味しそうな名前。(^^ゞ
花弁に艶があって、厚みもありそうに見えますね。
“花が終っても色が落ちずに保たれている”…
なんか不思議です。
すーちん
発芽率が良いので
同じ種類が増えます
新種
ほしくなりますねー^^
nobara
かなりの数、植えてたんですけど。
やはり環境が合わないみたいです(-_-;)ゞ
幾つかは咲いていますが、ピコティ咲きが好きです。
「ペオニー パピエシリーズ」綺麗なパープルで素敵ぃーー
「ニューハイブリッド ダブルピンクフラッシュ」も
淡い色と中心部の濃い色がイイ感じです。
展示の仕方が渋いですね~
昭和公園など野生っぽく咲いていますし、
千鳥ヶ淵なども極々、自然に咲いています。
もともと、そういう類のお花なんでしょうね~~
メンテナンス、終了したみたいですね(*^-゚)⌒☆
夕菅
最後の2枚は新しい展示法かと思いますが、クリスマスローズには合わないような気がします。
長さん
クリスマスローズは嵌まりものの一種だけに、愛好家が多いですね。1枚目の写真、列がかなり少なくなったので、写真を撮りに来ましたが、予想通り、色々な新品種が並んでいました。
長さん
今年も、様々な新品種が並んでいました。
「リトルモーリーメビウス」は雄しべが花弁化したものでしょう。「パピエピスタッシュ deux」は花色もですが、波うつ花弁にビックリです。「キラメキ チョコレートテリーヌ」は花弁につやがあるというのが斬新です。
花弁と書きましたが、クリスマスローズの場合は萼片が変化したものですから花保ちが良いわけです。
長さん
発芽率が良いのは嬉しいですね。交配種でしょうから、親とは異なった花が咲くという可能性もありますね。
長さん
気に入ったクリスマスローズの品種がありましたか。それは良かった。
下の2枚、何か雑然と並べたような感じで、近づいてくる人も少なかったですよ。
長さん
クリスマスローズ、丈夫そうですが、相性があるのですかね。
覆輪がお好みですか。今回の新花コンテストには覆輪の出展が少なかったです。
「ニューハイブリッド ダブルピンクフラッシュ」、花弁の付け根部分の色が濃くなっているようです。
昭和記念公園のクリスマスローズは池の東側に多いですね。植えっぱなしなんでしょうか。
ミキ
ランに負けないほどの新しい花が揃ってきていますね。
びっくりです。
でも何となく、もうその位でいいわ、とも思っています。
専門家の飽くなき改良なのでしょうけれど。
めずらしい写真をありがとうございます。
楽しんで見せて貰っています。(^^♪
長さん
クリスマスローズは交配によって変化が出やすい品種とは言え、毎年毎年、新品種がずらりと並びます。
交配で出来た種を蒔いて、最初の花がさくまで4年もかかるそうなので、もうよ4年後のための播種が始まるのですね。