今回から、フラワーデザイン部門の優秀作品を紹介します。この部門は、蘭を主な素材としたデザイン作品で、テクニック、オリジナリティ、カラーハーモニー、完成度の4つの観点から審査され、最も優れた作品が最優秀賞となります。
最優秀賞 1作品、優秀賞 1作品、優良賞 1作品、奨励賞 3作品、トロフィー賞 6作品ですが、特別賞として、22歳以下の学生の出品者の作品の中から、得点が最も高い作品が「学生奨励賞(1作品)として選出されました。
展示風景
< 最優秀賞 >
アレンジメント 「蘭のワルツ」 高野容子さん
軽やかな蘭の花々がワルツを踊るように戯れる様子を表現しました
隠し画像あり
< 優秀賞 >
ウェディングブーケ 「翠 星」 (株)Chloroplast 須澤愁策さん
ドレスの繊細な刺繍と合せて小花を多めに使用しました。
お花の色合いもドレスを邪魔しない白グリーンで仕上げています。
お2人に星の数ほどの幸せが訪れますように
< 優良賞 >
ウェディングブーケ 「輝きの日」 藤井ますみさん
白いドレスの花嫁をイメージしながら、器を白いチュール
レース、パールビーズ、装飾ワイヤー等で繊細に制作して、
らんの花が美しいブーケをデザインしました
< 奨励賞 >
アレンジメント 「つむぐ」 Tokyo87Re-ism 大竹宏則さん
ひとつひとつの小さな花・葉・枝・根が、互い違いに織り
合わされたひとつの花に「つむぐ」様を表現しています
隠し画像あり
< 奨励賞 >
アレンジメント 「OTOGIBANASHI(夢の中で)」
フラワーシティ 岸田英治さん
気付いたらそこは森の中。そこはまるでおとぎ話。カエルが本を読み、
鳥が歌う。妖精がチョウチョに変身して天使に出会い、物語が始まり
ます。花が咲き誇り、世界が色づく 隠し画像あり
< 奨励賞 >
ウェディングブーケ 「DUO」 NestFleura 原 明美さん
新たな生活が始まる。喜びや多少の不安なか迎えた結婚式。二人が心を一つに
してより固く結ばれていく事を願った二つで一つ(二人で一人)のブーケです
隠し画像あり
< 学生奨励賞 >
アレンジメント 「回帰~大地からコンニチハ~」
東京都立農産高等学校定時制 園芸部&創作造形部 平賀菜奈美さん
大地から掘り起こしたのは朽ちた切り株。そして咲き誇るらんの花。
そっと聞こえてくるのは・・・ “Hi!" from the earth? 大地からコンニチハ?
以下は < トロフィー賞 > です
アレンジメント 「お月さま」 又村 秀さん
満月に映る蘭の花です。日本人の和の心を感じられる作品を作りたかった
隠し画像あり
アレンジメント 「花風」 YASAciHANA 高橋由名さん
蘭の高貴で凜とした佇まいを引き立てる様、扇子から発想し制作しました。
蘭が美しく咲く一瞬を切り取るという意味で、動きや緊張感を意識した
作品に仕上げました 隠し画像あり
アレンジメント 「グランデーション~変花~」
(有)フラワーふじ 植松 崇さん
花の世界「グランデーション」(「らん」と「グラデーション」の造語)
隠し画像あり
アレンジメント 「華麗と気品」 Florist KODAKA 小高凌平さん
色とりどりの蘭と一輪の蘭。魅せ方次第で同じ蘭であっても印象が
変わる。どちらの表現が好みか考えることの楽しさや、花を生ける
ことの面白さを伝えたく、この作品を制作しました
隠し画像あり
アレンジメント 「蘭の森」
公益社団法人日本フラワーデザイナー協会 山下里美さん
色とりどりのランの花が咲き誇るおとぎの国に出て
きそうな森を表現しました 隠し画像あり
トロフィー賞のうち、1作品を撮り漏らしたようです。
2024年2月13日撮影。
次回は、「光るコチョウラン」や、フラワーアーティストの作品などを紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
もこ
フラワーアレンジメント
見応えがありますね。
私は 又村 秀さんのアレンジメント
「お月さま」 が気に入りました。
無門
どれ一つとっても
ドラマチックさを感じます
優劣つけがたいけど
それは専門家の目にお任せですね
イッシー
私が行った時の方が空いていたのに
気が短いので並びませんでした。
なおさん
信徳
長さん
又村さんの「お月さま」、良い作品ですよね。隠し画像を、金色をバックししたシンビジュームにするかどうか迷ったんですよ。
長さん
私ら素人には全部素晴らしい作品に見えてしまい、甲乙が付けがたいですが、やはり専門家はビルべきところをきちんと診ているんでしょうね。
長さん
お金を払って入場したからには、目玉の光るコチョウランは見逃せません。帰り際に、並びましたが、45分待ちの表示は変わらなかったものの、30分待ちくらいで見る事が出来ました。
長さん
実際の仕事としては、お客さんご夫妻、特に、花嫁さんの希望を聞いてから作るのでしょうが、こういうコンテストでは自分の腕やセンスの見せ所ですから、かなり考え抜いた作品なんでしょうね。
長さん
らん展の企画ですから、生のランを素材に使わなくてはならないですよね。でも、ウェディングブーケを結婚記念に保存しておきたい、なんて希望がある場合は、アーティフィッシャルフラワーで作ることがあるでしょうね。
eko
制作者の個性が光ります。
ウェディングブーケ「翠 星」と学生奨励賞の「回帰~大地からコンニチハ~」が好みです。
yoppy702
上部のアレンジも素敵ですが、下部の表現に魅せられました。
洋ランでないと、こんな事って出来ないんじゃないかと思ってしまいました。
ウェディングブーケは、「翠星」が心に残りました。
パット見、地味な感じもしたんですが、純白のドレスの邪魔をせず、花嫁の一部になってるので、幸せを運ぶ妖精の様に見えてしまいました。
さすがに、素晴らしい作品ばかりで、技術だけでなく、卓越したセンスを感じました。
ミキ
おかげですっかり楽しませていただきました。
ありがとうございます。
隠し画像もバッチリ見ました。
久し振りの世界らん展、以前より展示など
いろいろが進化しているように感じました。
素晴らしいということばしかありません。(^^♪
すーちん
ウエディングドレスの
添えとしての
アレンジメントが
興味引きますね
長さん
受賞された皆さんはプロの方が殆どですから、手慣れた作品作りで見事です。定時制高校に通う平賀菜奈美さんも頑張りましたね。
長さん
「蘭のワルツ」はロート状のガラス容器4つを組合わせ、その支柱部分にもランの花を飾っています。長く垂れるランも上手く組合わせていますね。
「翠星」は地味目なランの花を使って豪華なウェディングドレスが映えるような狙いでしょう。右横からドレスをバックに撮りたかったのですが、黒幕の幅が少なくて、上手くいきませんでした。
長さん
入場料は高いですが、やはりラン好きにとっては欠かせない展示会だったなーと思っています。只、こんざつするのが難点ですが・・・。ご覧になれなかった方のことも考え、なるべくなら、全貌を記事にしたいのですが、そうも行きません。あと何回か続きますので、お楽しみ下さい。
長さん
あえてウェディングドレスを一緒に展示したのが、作者の意図通りの効果を発揮しましたね。