今回は、会場入口を入って正面奥に展示された、特別展示「カタセタム属とその仲間たち ~タケノコ蘭のイロハから最新状況まで」を紹介します。
タケノコ蘭(Catasetinae)とは
落葉したバルブ(茎が大きくふくらんでいる部位)がタケノコに似ていることからタケノコ蘭と呼ばれるが、正式にはCatasetum、Clowesia、Cycnoches、Cyanaeorchis、Dressleria、Galeamdra、Grobya、Mormodesの8属からなる蘭の中の亜属。
これらの中で、同じように栽培できるCatasetum、Clowesia、Cycnoches、Mormodesが一般によく知られている。これらが何時の頃からか、日本ではタケノコ蘭と呼ばれるようになった。
日本では、ほぼ真っ黒で、花は大きくないが1花茎に10輪以上咲く、フレッドクラーケアラ・アフターダーク(Fdk. After Dark 'SVO Black Pearl' 、2005年1月 FCC/AOS受賞)が紹介され、しばらく経ってその分株、そしてその後メリクロンがリーズナブルな価格で手に入ることによって、多くの愛好家の興味を惹き、栽培される株が急増し、現在に至る。(会場に掲出のパネルから引用)
展示の様子(一部)です
午後2時頃から説明会が行われていました
いわゆる「タケノコ」です
フレッドクラーケアラ・アフターダーク ‘SVO ブラック パール’
Fdk. After Dark 'SVO Black Pearl' (Mo. Painted Desert x Ctsm. Donna Wise)
中島文子さん(全日本蘭協会)
フラッドクラーケアラ・ターニング ポイント ‘フル ラック’
Fdk. Turning Point 'Full Rack' ( Mormodia Lime Tiger × Ctsm. expansum )
清水柾孝さん(全日本蘭協会) ブルーリボン < むさしの蘭会賞 >
フレッドクラーケアラ・アフターダーク
‘サンセット バレー オーキッズ’
Fdk. After Dark 'Sunset Valley Orchids' FCC/AOS
( Mormodia Dessert × Ctsm. Donna Wise )
田村和巳さん(全日本蘭協会) レッドリボン 隠し画像あり
フラッドクラーケアラ・ビバリー ダニエルソン ‘アンコー’
Fdk. Beverly Danielson 'Anko' ( Fdk. After Midnight × Ctsm. Orchidglade )
斉藤正博さん(全日本蘭協会) AM/AJOS認定 隠し画像あり
カタセタム交配種 1
Ctsm. ( Pileatum Green x tenebrosum )
長嶋奈加子さん(全日本蘭協会)
シクノチェス・クロロキロン
Cyc. chlorochilon コロンビア、ペネズエラ、ガイアナに分布
花の状態が良くないですが、スワンオーキッドと呼ばれます
石橋洋二郎さん(全日本蘭協会)
フラッドクラーケアラ・ダウトレス ‘アキコ’
Fdk. Doubtless 'Akiko' ( Fdk. No Doubt × Ctsm. Orchidglade )
斉藤正博さん(全日本蘭協会)
カタセタム交配種 2
Ctsm. ( Portagee Star x ivaneae )
大和農園洋蘭部(出展協力)
シクノデス・ジャンボ ジョウェル
‘サンセット バリー オーキッド’
Cycd. Jumbo Jewel 'Sunset Valley Orchid' AM/AOS
( Mormodes badia × Cycnoches haagii )
大和農園洋蘭部(出展協力)
クロウエセタム・ホワイト マジック ‘3-400’
Clo. White Magic '3-400' ( Cl. warczewitzii × Ctsm. Orchidglade )
大和農園洋蘭部(出展協力)
クロウエセタムとカタセタムの交配種
Clo. JEM's Dragon x Ctsm. Orchiddlade )
大和農園洋蘭部(出展協力)
(シリーズ終了)
8回目につき、コメント欄を閉じています。
次回は、上野東照宮ぼたん苑の記事を投稿します。