今回は、今年の干支・辰に因んだ、「辰の名が付く植物展」の続きで、温室内やイベントホール、前庭に展示された植物を紹介します。
龍 竹(りょうちく)
イネ科マチク属の多年草。世界最大の竹。圧倒的な存在感から、中国の
聖獣「龍」の名が付けられた、別名:象竹、巨竹、大麻竹、印度麻竹
細葉竜髭帯(ほそばりゅびんたい)
リュウビン科リュウビンタイ属の常緑性シダ。日本では奄美諸島以南に分布
葉の付け根を龍のウロコに見立てた。牧野博士は、「魚鱗たい」からの転訛
で「龍髭たい」と推測、「たい」は不詳とした。それが転じて「竜髭帯」と
ったという。本種は、リュウビンタイの細葉タイプらしい。
草丈は3~5m、葉茎は3m以上になる
竜髭帯もどき(りゅうびんたいもどき)
リュウビンタイ科リュウビンタイモドキ属の常緑性シダ。小笠原固有種
環境省準絶滅危惧(NT)。小笠原にはオガサワラリュウビンタイも自生
龍 眼(りゅうがん)
ムクロジ科リュウガン属の常緑小高木。原産は中国南部やインドといわれる
果樹としても有名(別名:ロンガン)。中国には「龍退治でなくなった若者
の墓に、龍の目玉を二つ葬ったところ、実をならせた」という伝説がある
ドラゴンズテイル
チャセンシダ科アスプレニウム属の小型シダ植物。北アメリカ東部原産
観葉植物として人気。ドラゴンの尻尾を思わせる、ジグザグ型の葉が
印象的(生育段階、個体差などにより、様々な形状が存在する)
ハイビスカス・ドラゴンブレス
アオイ科フヨウ属の低木。ハワイアン系で、黒みの強い赤い花が咲く。中心
には印象的な白い模様があり、龍が赤い口を開け、息を吐いて威嚇してい
る、そんな想像が広がる品種(写真の花は別種で、左上の花が似ている)
ドラゴンフルーツ
サボテン科ヒモサボテン属。原産はメキシコなど。別名:ピタヤ
中国語の「火龍果」の英訳。果実の商品名にしたところ、植物名もドラ
ゴンフルーツと呼ばれるようになった。果実の写真はこちら
竜血樹(りゅうけつじゅ)
クサスギカズラ科ドラセナ属の観葉植物。ドラセナ・ドラコ。長寿の
木としても有名で、カナリア諸島では推定6000~7000年の樹齢のもの
も発見された(現在はほぼ絶滅状態)。英名はドラゴンツリー
青竜舌蘭(あおのりゅうぜつらん)
クサスギカズラ科リュウゼツラン属の多肉植物。北アメリカ南西部原産
鋭いトゲのある葉を竜の舌に例えた。日本には白い斑入りの品種が先に入
り、これをリュウゼツランとしたため、原種には「アオノ」が冠せられた
「辰の名が付く植物展」に出展された品種は以上です(合計21種類)
以下は、エントランスホールから温室に至る通路や、温室などで見た植物です
マンドラゴラ
ナス科マンドラゴラ属(コイナス属)の多年草。地中海地域原産
古くから知られる薬用植物(鎮痛剤)だが、毒性が強いため、現在は
用いられていない。「ハリー・ポッター」シリーズに魔法薬として
登場するので、ご存じ方も多いはず。別名:マンドレイク
ゴレンシ(五歛子)の実
カタバミ科ゴレンシ属の常緑高木。熱帯アジア原産。実を輪切りにすると、
断面が星の形に見えるので、「スターフルーツ」としても知られている。
前記事で、重ね餅の上に乗っていましたね。 こんな花が咲きます
サラダノキ
オシロイバナ科ウドノキ属の常緑高木。原産はマレーシア地域~太平洋諸島
葉(長さ30cm以上になる)はレタスのような味で、原産地では生食、または
煮て食べるほか、家畜の飼料などにもされるという。英名はキャベツノキ
別名はトゲミウドノキ(刺実独活の木)だが、花も実も見たことはない
ドンベア・ウォリッキー(ドンベア・ワリッキー)
アオイ科ドンベア属の非耐寒性常緑低木。原産はマダガスカル諸島
前回(昨年12月21日)は日陰で良い花色ではありませんでしたが、今回は
沢山咲いていた上に、良く陽が当たっていたので、きれいに撮れました
撮った写真が残っているので、次回も、温室などで見た植物を紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
もこ
こんなに沢山あるとは驚きですね。
ゴレンシ ピンクの可愛らしい花から
こんな実がなるのですね。
きょうもまた珍しい植物
色々見せて頂きました。
eko
スターフルーツは見ただけ一度食べてみたいです。
ドンベア・ウォリッキーが綺麗ですね。外だと春に咲く花、フラワーパーク江南にもあるので、また見に行きます。
信徳
nobara
ハイビスカス・ドラゴンブレス、中心部の白い模様に由来なんですね。
ドラゴンフルーツなら、食べた事もあります。
鉢が面白い、穴あき?模様?
前頁、龍が着く植物は多肉のが多いのですね。
リュウノヒゲなら、私もわかります(笑)
葉が落ちた茎の様子が龍の鱗とは@@
竜の爪は「アロエ・アヤニシキ」似ですねー
マンドレイクはナス科そのものです。
ゴレンシも食べた事があります。星形でサクサクしてました。
ドンベア・ウォリッキー、綺麗処が撮れましたね🌸
イッシー
river
辰・竜・龍と書きますがいずれもドラゴンのことです。
結構たくさんのドラゴンの名前が付く植物があるものですね。
「ドラゴンフルーツ」「スターフルーツ」は東南アジアを旅した時に良く食べました。
なおさん
鍼医堀田??の魔法のハナシは、本も映画も知らないのですが、マンドレイクのハナシは、緑花文化の知識認定試験にも出題されました。
長さん
私も少ないと思っていたのですが、21種類も展示されていました。
ゴレンシの実は時々見ますが、花は一度しか見たことがないです。
長さん
竜や辰は東アジアだけかと思ったら、ヨーロッパにもアメリカに同じ形をした想像上の生き物があったのですね。
ハイビスカス・ドラゴンブレス、実物は見られませんでしたが、白い模様が魅力的なんですって。
スターフルーツ、沖縄旅行のときに食べたことがありますよ。
ドンベア・ウォリッキー、今度は本物の色が出ました。
長さん
台湾は亜熱帯なので、管物は色々な種類が食べられるようですね。
明日の台湾総統選挙、結果はどうなりますかねー。結果次第では、日本にも影響が出ますからね。
長さん
辰と名が付く植物、意外に多かったです。
ハイビスカス・ドラゴンブレス、実物が咲いていると良かったのですが、植物館で似たは花を選んだのでしょう。
鉢が面白い?はて、何のことだろう。
そうそう、園芸種に辰や竜が多いのです。縁起の良い名前だからですかね。
マンドレイク、これは村秋の花ですが、つくば植物園では薄紫で花の形もちょっと違うものが展示されていました。
ゴレンシの実、私も沖縄で食べたことが利益す。
ドンベア・ウォリッキー、リベンジできました。
長さん
辰、竜、龍、ドラゴン、色々な呼び方があるんですね。
ドラゴンフルーツが沢山実っていて、試食会でもしれくれたら良いのにね(笑)。
長さん
洋の東西を問わず、同じような畑地の動物を想像していたというのが面白いですね。ここには21種が展示されていましたが、探せばもっとありそうです。
私も、ドラゴンフルーツとスターフルーツは1回食べたことがあります。
長さん
ドラゴンには花がありますが、龍にはありませんね。でも、空を飛ぶことが出来るというのは共通ですかね。
リュウノヒゲは転居前の我が家にもありました。実の色が綺麗ですね。
へー、マンドレイクが緑花文化士の試験に出ましたか。
yoppy702
定番のポインセチア以外に色々あったので楽しめました。
今回は、「辰の名が付く植物展」、これも興味あります。(^^)
前記事の鏡餅にゴレンシの実、ナイスですよね。
さすが温室やと思いました。(^^)
「辰の名が付く植物」で、多肉ちゃんは登場すると思いましたが、他にも色々とあるんですね。
正月の生花用に出来そうや。(^^ゞ
マンドラゴラって、「ハリー・ポッター」に登場してたんですね。
名前は記憶にあるような、無いような…(^^ゞ
ジュン
「辰の名が付く植物展」
こんなにも沢山あるのですね
きっと見ているのでしょうが
気が付きませんでした
ハイビスカス・ドラゴンブレス
凄いです
綺麗なハイビスカスですね
すーちん
辰の付く植物
植物園の方も色々と
考えてるんですねー^^
しかし一杯ありますねー
nobara
鉢、別画像のドラゴンフルーツの実の写真の鉢が
ユニークに見えたので・・・m(_ _)m
長さん
干支に関わる植物展は毎年開催されています。
鏡餅にゴレンシの実、面白いですよね。
多肉植物が多いとは思いましたが、意外に種類が多かったです。正月の生花用ですか?花と合うかな?
」ハリー・ポッターと秘密の部屋」、映画が公開されてもう20年も経つんですね。
長さん
辰の名が付く植物、意外に多かったです。温室内に以前からあったなんて気付かなかったものもありました。
ハイビスカス・ドラゴンブレス、本物の花が咲いていれば良かったのですが・・・。
長さん
干支に関わる植物展は毎年開催されています。ですから、植物館側も早くから準備をしていたんですよ。でも、これだけ集めるのは大変ですね。
長さん
隠し画像の方でしたか。こちらこそ失礼しました。
あの鉢は穴がわざと空けたようで、手作りのようでした。
コスモス
初めて見る名前が多いです。
ハイビスカス・ドラゴンブレスの赤い色は確かに黒みが強いようですね。
サラダノキはレタスのような味で、英名がキャベツノキですか。サラダ関連の名前ですね。
ドンベア・ウォリッキーは知っている花ですね。
良い花色が撮れましたね。
今年は私の年なので、見に行きたいと思いますが・・・。
長さん
正確に言うと、西洋のドラゴンと干支の辰はちがうものですが、堅いことは言わないでおきましょう。洋の東西、色々なものがありますね。
ハイビスカス・ドラゴンプレス、本物じゃないですが、こんな花です。
サラダノキの葉はおおきいですから、これ1枚で一人分になりそう(笑)。
ドンベア・ウォリッキー,1月中なら確実に咲いているでしょう。