初冬の新宿御苑にて(6) 大温室で見た植物④ カリアンドラ、ベニマツリ、テングバナ、アシスタシア、オスモキシロン・リネアレ、エクメア、ベニヒモノキ、ウナヅキヒメフヨウ(ピンク)など

 12月9日の午後、新宿御苑に行ってきました。
 今回も、大温室で見た花や植物を投稿します。1枚目は、温室ならではの趣向ですね。

フローティングフラワー
紅白のカリアンドラ、ベンガルヤハズカズラ、ヒメフヨウなど
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カリアンドラ・ハエマトケファラ
マメ科ベニゴウカン属の常緑低木。原産は南北アメリカなど
和名はオオベニゴウカン(大紅合歓)。花径8~10cm
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ベニマツリ(紅末莉)
アカネ科ベニマツリ属の常緑低木。キューバ、パナマ、南アフリカ原産
花径は1.5cmほど。花期は3~10月
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テングバナ(天狗花)
シソ科テングバナ属の常緑低木。原産はインド、ヒマラヤ
園芸名はチャイニーズ・ハット
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アシスタシア・ガンゲティカ
キツネノマゴ科アシスタシア属の常緑小低木。マレー半島からインド、
アフリカに分布。別名:セキドウサクラソウ、コロマンソウなど。
屋外での花期は2~5月。花径は3~4cm。花弁は白~淡い黄色(下側
の花弁に紫の斑が入るものもある)、藤色~紫色
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コエビソウ(小海老草)
キツネノマゴ科ジャスティシア属の常緑低木。メキシコ原産
赤茶色の苞で、先端が次第に黄色くなる。別名:ベロペロネ、オウムソウ
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パキスタキス・ルテア
キツネノマゴ科パキスタキス属の非耐寒性常緑小低木。原産は西インド
諸島から南アメリカ。別名:ウコンサンゴバナ。コエビソウの花序を
垂直にしたような形で、黄色い苞の中から白い花が咲く(写真はつぼみ)
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オスモキシロン・リネアレ
ウコギ科シロン属の常緑小低木。マレーシア原産
雌雄異花同株(一つの花序に雄花と雌花が咲く)で、雌性先熟型。つまり、
雌花が先に咲いて、ほかの株の花粉をもらい、実になり始めるころ雄花が
咲くという面白い性質で、写真は雌花が咲いた後の様子
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エクメア・ガモセパラ
パイナップル科サンゴアナナス属の常緑多年草。ブラジル南部原産
花は萼片がピンク、花冠は青紫色(少し開花)で、円柱形の花序につく
別名:ブルーシャンデリア
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ベニヒモノキ(紅紐の木)
トウダイグサ科エノキグサ属の常緑低木。原産はインド~マレー
背後はシロヒモノキ(白紐の木)で、ベニヒモノキの園芸種
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ウナヅキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉)ピンクフラワー
アオイ科フヨウ属の常緑低木。ピンクの花が咲く園芸品種
つぼみは上向きだが、開花するときは下向きになるのが名の由来
別名:マルバビスカス、タイリンヒメフヨウ。温室展示の定番
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 2023年12月9日撮影。

 シリーズの次回は、大温室内で見た、新宿御苑の洋蘭コレクションを投稿します。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    私もおんなじ写真撮りましたよ!
    しかも同じ日にね~。爆
    植物に対する思いが強いというか深いというか、
    何時も楽しめる記事で読み応えありますね。
    2023年12月25日 12:24
  • もこ

    水鉢のフローティングフラワー
    紅白のカリアンドラが
    他の花を引き立てていますね。
    ウコギ科オスモキシロン属の
    雌花と雄花の咲く時期が異なる性質
    面白いですね。
    オスモキシロンの赤字を読んだら
    オモシロと読めました。( ´艸`)
    2023年12月25日 13:43
  • bunko

    馴染みのある花もあるけど、矢張り珍しい花があ多いですね、大紅合歓の白もあるんですね、知らない花が次々と、撮影もきれいで楽しいです。
    2023年12月25日 15:28
  • nobara

    カリアンドラの質感までよく出てます💪
    テングバナよりチャイニーズ・ハットの方が夢がある?
    コエビソウの白(苞の色)花の中はやっぱり紫色ですか。
    オスモキシロン・リネアレ、面白い性質なんですねーー
    エクメア、こんな頃は初めてかも?
    ウナヅキヒメフヨウ、真っ赤なのは見たことありますが
    こんな淡いピンクは違って見えますね。
    フローティングフラワー、温室ならではの贅沢です。
    2023年12月25日 17:50
  • eko

    フローティングフラワーの紅白のカリアンドラが素敵ですね。緑の葉が入ることによってカリアンドラがさらに引き立ちますね。温室ならではの贅沢なフローティングです。
    テングバナよりチャイニーズハットの方が親しみやすいです。名前そのままの面白い花ですね。
    アシスタシア・ガンゲティカは初見です。綺麗な花ですね。
    オスモキシロン・リネアレは雌性先熟型、面白い性質の花ですね。自家受粉をしないようにしているのかしら。
    ウナヅキヒメフヨウ・ピンクフラワーの花色素敵ですね。よく見る赤とは別の花に見えます。
    2023年12月25日 19:36
  • 長さん

    🚩 イッシーさん、コメントありがとうございます。
    1時間以内のニアミスだったようですね。
    お互い、花好きだから、取材対象も同じになることがありますね。山や川が近ければ、風景写真も撮りたいのですがねー。
    2023年12月25日 21:27
  • 長さん

    🚩 もこさん、コメントありがとうございます。
    温室ならではのフローティングで、楽しいですね。
    オスモキシロン、植物の性質が面白いですが、名前の中に「オ・モ・シ・ロ」が含まれているのも面白いですね。
    2023年12月25日 21:31
  • 長さん

    🚩 bunkoさん、コメントありがとうございます。、
    今回は温室展示の定番が多く、投稿した植物の中には初めて見たものはありませんでしたが、温室に通い慣れない方は珍しいものもあるでしょうね。オオベニゴウカンは、沖縄に行くと屋外で咲いていますよ。
    2023年12月25日 21:36
  • 長さん

    🚩 nobaraさん、コメントありがとうございます。
    カリアンドラやベニマツリは温室なら周年開花ですから、定番展示ですね。
    チャイニーズハットの方が一般的な呼び名ですが、テングバナの方が正式和名なんです。
    コエビソウの白い花弁の内側は紫です。普通、先端は白なのですが、この株は先端まで紫色でした。
    オスモキシロン、名前の中に「オ・モ・シ・ロ」が含まれているので、赤文字にしておきました。
    エクメア、まだ殆どが水色のつぼみでした。
    ウナヅキヒメフヨウのピンクは園芸種なのです。赤とピンクの両方を展示しているところは少ないかも。
    フローティングフラワー、温室ならではですね。これなら、カリアンドラのフワフワに触ることも出来ます。
    2023年12月25日 21:51
  • 長さん

    🚩 ekoさん、コメントありがとうございます。
    温室で、落下したサガリバナを水盤に入れて展示しているのは見たことがありますが、こうして、何種類ものハナを浮かべてあるのは初めて見ました。
    チャイニーズハットは園芸名なので、植物園としては書きたくないのでしょう。
    アシスタシア・ガンゲティカ、初めてですか。私は、2度目なんです。
    オスモキシロン・リネアレ、面白いでしょう?品種名を一部赤文字にしてありますが、お気づきでしたか?
    ウナヅキヒメフヨウ、花色が違うと、別の品種のように感じてしまいますね。
    2023年12月25日 22:05
  • なおさん

    温室の花のフローティングも良いですね。カリアンドラの紅白の花は、紅白歌合戦の応援にも使えそうです。
     僕も12月8日の武蔵丘陵森林公園で、今年はもう見納めというダリアのフローティングを見て来ました。
    2023年12月25日 22:33
  • yoppy702

    フローティングフラワー、ボクの大好きなカリアンドラが紅白で入ってる。
    しかも、フレッシュや。
    このフローティングフラワー、気に入ってしまいました。(^^ゞ
    しかも、次もカリアンドラや。(^^)
    「天狗花」と言われると、正に、天狗に見えますね。
    オスモキシロン・リネアレって、雄花は、異株の雌花に受粉する仕組みなんですね。
    別の遺伝子で子孫を残すって進化系(?)ですね。
    この面白い性質という事で、「オ・モ・シロ」が赤字なんですね。
    長さん、ナイスです!(^^)
    2023年12月26日 00:30
  • すーちん

    おはようございます
    紅白のカリアンドラが
    お出迎えですか^^
    天狗花
    色々面白い名が付いてますね^^
    2023年12月26日 08:39
  • 長さん

    🚩 なおさん、コメントありがとうございます。
    カリアンドラの花を紅白歌合戦にですか。舞台が大きいので、かなりの花数が必要ですね。
    ダリアのフローティングですか。花が大きいから入れ物も大きかったでしょう。
    2023年12月26日 09:42
  • 長さん

    🚩 yoppy702さん、コメントありがとうございます。
    カリアンドラの花のフローティングは想定外でしたよ。
    チャイニーズハット、ここは植物園なので、正式和名で表示されていましたよ。
    オスモキシロン・リネアネ、面白い性質ですね。偶然ですが、「オ ・モ・シ・ロ」の文字が学名に含まれていました。
    2023年12月26日 09:49
  • 長さん

    🚩 すーちんさん、コメントありがとうございます。
    カリアンドラ、紅白が沢山咲いていたので、生きの良いものがフローティングに使われていましたよ。
    チャイニーズハットという園芸種名の方が有名ですから、テングバナなんて書かれていると、何か違和感がありました。
    2023年12月26日 09:53