今回の目的は、特別企画「冬の華・サザンカ」展(11/28~1/28)を見る事ですが、特別企画「伝統の古典菊」展(10/31~11/26)が終って間もなくなので、まだ古典菊の展示が残されていました。
古典菊の色々と、サザンカの色々を交互に投稿していますが、今回は嵯峨菊の紹介です。
嵯峨菊とは
嵯峨天皇の時代に宮廷に植えられ、茶会や歌会に並べて鑑賞したのが始まりと言われています。京都の嵯峨地方で盛んに作られ、明治になるまでは大覚寺内のみで栽培され門外不出でありました。花弁が細く刷毛のように直立し、箒を逆さに立てたような形になるのが特徴です。
なお、歴嵯ー○などの記号表示のものは、くらしの植物苑で作出された品種です。
歴嵯ー2 黄金のかがやき (実生)
歴嵯-3 (実生)
歴嵯-4 錦糸卵 (実生)
歴嵯-7 (実生)
歴嵯-9 (実生)
歴嵯-11 (実生)
歴嵯-14 (実生)
歴嵯-16 (実生)
RSー1 (実生)
RSー3 (実生)
H29-1 (実生)
H29-9 (実生)
以下は、苑内で見た紅葉や実です
イロハモミジ 1
イロハモミジ 2
イイギリ(飯桐)の黄葉と実
ヤナギ科(←イイギリ科)の落葉高木。別名:ナンテンギリ(南天桐)
和名は、樹形が桐に似て、葉で飯を包んだためと言われる
果実は生食可で、加工して食べられることもあるという
2023年12月2日撮影。歴嵯-3 (実生)
歴嵯-4 錦糸卵 (実生)
歴嵯-7 (実生)
歴嵯-9 (実生)
歴嵯-11 (実生)
歴嵯-14 (実生)
歴嵯-16 (実生)
RSー1 (実生)
RSー3 (実生)
H29-1 (実生)
H29-9 (実生)
以下は、苑内で見た紅葉や実です
イロハモミジ 1
イロハモミジ 2
イイギリ(飯桐)の黄葉と実
ヤナギ科(←イイギリ科)の落葉高木。別名:ナンテンギリ(南天桐)
和名は、樹形が桐に似て、葉で飯を包んだためと言われる
果実は生食可で、加工して食べられることもあるという
次回は、サザンカのうち、開花期が早いサザンカ群の続きを紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
信徳
肥後菊の花弁が細いと思っていたら嵯峨菊は一段と細くて長いですね。肥後と嵯峨が競っているようです。
苑内のイロハモミジはまだ真っ赤で綺麗ですね。
もこ
イロハモミジが真っ赤に色付いて綺麗!
イイギリの実が食べられるとは知りませんでした。
なおさん
紅葉も関東の平地ではまだ楽しめますね。僕も8日に武蔵丘陵森林公園でこれでもかと見て来ました。
river
嵯峨菊は野菊を品種改良したキクと言われていますが細くねじれたような長い花弁が特徴です。家には黄色の「嵯峨の旅」というのがあります。
eko
イロハモミジの紅葉がまだ綺麗ですね。
イイギリの実は食用になるんですね。そう思って見ると美味しそうです。
イッシー
ここで作られた品種も多いですしりっぱです。
菊って若いころは興味なかったんだけど、
今はこの細い花弁の菊とかがおしゃれだな~って思います。
長さん
嵯峨菊で銘がある品種は咲き終わったようで残念でしたが、嵯峨菊の特徴は分ると思います。
イロハモミジ、葉が散り始めていましたが、まだまだ綺麗でしたよ。
長さん
嵯峨菊は細い花弁が特徴ですが、門外不出の期間が長かったので、こうした機会でもないと見る事はないでしょうね。
イロハモミジ、まだまだ透過光で見ると綺麗でしたよ。
イイギリの実、生食可能とはいえ、小さい実ですから、食べてみようと思う人は少ないでしょうね。
長さん
嵯峨天皇がお気に入りの菊だと言うことで、紋アギ不出押され、下から七輪、五輪、三輪と咲かせるという独特なものだったそうです。ここでは、そうした咲かせ方はしていませんが、特徴のある花を見る事が出来る野ひゃうれしいことです。
武蔵丘陵森林公園で黄葉を沢山撮ってこられて用ですね。
長さん
お宅でも嵯峨菊を育てておられますか。なかなか、下々の者には見られなかった菊ですから、気品が樌いられますよね。「嵯峨の旅」の実物は見たことがないですが、黄色い菊のようですね。
今回は古くからの伝統のある品種が咲き終わっていて、残念でした。
長さん
肥後菊は細くても筒状花もありましたが、嵯峨菊は完全に細い花弁なので、「箒を逆さにしたような」という形容はピッタリですね。
イロハモミジ、今回も透過光で撮ったので、綺麗でしょう?
イイギリの実、食べられると言っても、小さい実なので鰺はどうなんでしょうね。
長さん
昔から受け継いだ品種はもう咲き終わったのか、展示されていたのは、残念ながら、この植物苑で作出した品種だけでした。ただ、嵯峨菊や肥後菊は、植物苑以外では、殆ど見る機会がないですね。
nobara
でも度が過ぎると、ちょっと引いてしまいます。
くらしの植物苑の物はいいですね~
H29-9(実生)のものは面白いです。
イロハモミジも色の出方が一緒ではないですね~
国分寺市で創出されたイロハモミジ系の園芸種
「司(つかさ)シルエット」は細長く上に伸びる樹形
葉の色づきもとても変わっていました。後日紹介します。
イイギリも実が塊になりますよね。
肥後椿の色々を纏めた私のサイト↓です。
https://nobara481103.seesaa.net/article/201203article_14.html
長さん
この植物苑が作出した嵯峨菊は、は花弁が細すぎるのか、垂れたものも出来るようです。でも、H2929-9は細くても、しっかり伸びていますね。
イロハモミジ1は一様に赤かったですが、2の方は一部に黄色い葉が混在していました。
司シルエット、ネットで確認しましたが、カエデにしてはホッソリと上に伸びる樹形なのですね。
イイギリの実が鈴なりでした。食べられるなんて、初めて知りましたよ。
肥後椿の記事、拝見しました。蜀江錦など、サザンカと同じ名前のものもありますね。
yoppy702
「箒を逆さに立てたような形」…
ナルホドの表現ですね。
「錦糸卵」って面白いネーミングですが、これ、メッチャ連想出来ます。
「歴嵯-9」、アートですね。
蕾も写ってますが、この蕾が、こんな風に開花するなんて、想像し難いです。(^^ゞ
イロハモミジ、真っ赤や!
幹に影絵となってるのも素敵やし、青空とのコントラストが素晴らしい!(^^)
イイギリの黄葉、輝いてるのがイイですね。(^^)
「葉で飯を包んだため」…
奈良の名産で柿の葉寿司がありますので、ちょっと興味深いですね。(^^ゞ
すーちん
嵯峨菊
錦糸卵、あの名物
錦糸卵そのものですね^^
美味しかったノ思い出しましたー^^
ジュン
嵯峨菊育てていますが
我が家とはけた違い
流石に美しい嵯峨菊です
イイギリの実は食用になるんですね
長さん
大覚寺で生花展をご覧になりましたか。大覚寺の育て方は茎の下方に7輪、中程に5輪、上方に3輪咲かせる七五三仕立てですが、生花だと切り花ですね。
「錦糸卵」。ピッタリなネーミングですね。「歴嵯-9」は赤い花弁が黄色に変化していくようです。
イロハモミジは透過光で撮ったので、幹は日陰なので黒く見えますね。
イイギリは紅葉に露出を合せると実が黒ずんでしまうので、明るく調整しました。
長さん
錦玉子という名の由来は、黄身は錦糸、白身は銀糸にたとえ、「二色=錦」という語呂合わせから名付けられたのだそうですよ。
長さん
お宅で嵯峨菊を育てておられますか。やはりこの様に花弁が細い品種でしょうね。
イイギリの実、食用になるとはいえ、小さいですから、食べで見ようという気にはなりません。