今回の目的は、特別企画「冬の華・サザンカ」展(11/28~1/28)を見る事ですが、特別企画「伝統の古典菊」展(10/31~11/26)が終って間もなくなので、まだ古典菊の展示が残されていました。今年は見に行かなかったので、ちょっと得した気分でした。
と言うわけで、古典菊から先に投稿し、次にサザンカというように、交互に投稿する予定です。
肥後菊とは
宝暦年間(1751~1764)、肥後藩主が文化政策の一つとして栽培を奨励したことに始まります。一つの花序(偽花)を構成する花数(花弁)の数が極めて少なく、一見すると一重に見えるシンプルな花容となるのが特徴です。肥後朝顔などとともに「肥後六花」に数えられています。
「肥後六花」は、肥後菊の他に、肥後椿、肥後芍薬、肥後花菖蒲、肥後朝顔、肥後山茶花
受付の右手、よしず張りでの展示ですが、生憎の逆光
白 妙
君の袖
宝 珠
窓の月
旭 光
隠君子
草の庵
瑞 雪(ずいせつ)
祝の月(いわいのつき)
春日の里
以下は、くらしの植物苑で実生から作出した品種
歴肥-3 朱鷺の羽 (実生)
歴肥ー4 線香花火 (実生)
歴肥-7 佐倉姫 (実生)
歴肥-9 乙女のほほえみ (実生)
歴肥-13 月の匙 (実生)
肥後菊は東屋の裏手にも展示があったので、後日、紹介します。
次回は、サザンカのうち、開花期が早いサザンカ群を紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
細い花びらの菊も魅力的ですね!
サザンカも楽しみです。
長さん
逆光なので、発色は期待できませんが、フォトショで何とかして見ました。
サザンカも色々咲いていましたよ。
信徳
女性の様な優しさが感じられる菊のイメージでした。
逆光にも負けず良く撮れましたね。
グランドマザー
肥後菊 とてもきれいに繊細さがUPされています
厚物(3本だて作り)よりも難しいと言われるわけが
それぞれのスナップでわかるような気がします
なおさん
サザンカもいろいろでこれから楽しみですね。僕もタチカンツバキやその他のサザンカ、早咲きの炉開などを武蔵丘陵森林公園で見ました。
river
家には肥後菊、伊勢菊、江戸菊、嵯峨菊が1種類ずつあります。肥後菊は「松の雪」という品種ですが細い花弁の白い肥後菊らしい菊です。
eko
肥後菊は花びらが細くて繊細ですね。
くらしの植物苑で実生から作出した品種、どれも素敵ですね。
nobara
宝珠、窓の月、旭光、などは
オビトケノギク(帯解野菊)キク科シオン属に似ていますね。
ストロー咲きですよね。色はかなり違うのはありますが。
だんだんにノギクに寄っていってるのかしら。
キクは前触れでしたか?サザンカも楽しみです。
長さん
嵯峨菊も花弁が細い菊で、女性的ですが、秘技菊の方が凜とした美しさがありますね。
逆光だと暗く写ってしまうのが困りますよね。
長さん
肥後もっこすと言うと頑固者ですが、花弁が細い肥後菊には繊細さが感じられますね。
三本仕立ての厚物も世話が大変なのだそうですね。
長さん
野生のキクや園芸種と違って、古典菊は育てている人は少なくなっているそうで、この植物苑は品種の保存と共に、実生で新しい‘古典菊’を作り出しています。国の機関だから出来ることでしょうね。
サザンカも色々咲いていたので、順次ご披露します。
長さん
古典菊を4種類育てておられますか。古典菊が徐々に廃れていく傾向がある中で、貴重ですね。
「松の雪」は今回、出展がなかったと思いますが、昨年は展示されていました。
長さん
古典菊はなかなか見る機会がないので、こうした展示はありがたいです。
肥後菊は花弁が細いですが、もっと細い嵯峨菊も後日登場します。
この植物苑で作出した品種、花が安定してくると「銘」が付けられるようです。
長さん
熊本藩の六代藩主・細川重賢が植物を育てるのを推奨したそうですが、お殿様も花好きだったのでしょうね。当時は30種類くらいあったそうですよ。
オボトケノキクは見たことがないですが、やはり花弁が細いのですね。肥後菊の花弁でストロー状のものは、展示を見る限りでは少数派みたいです。
yoppy702
ビックリして、チェックしてしまいました。(^^ゞ
歴史民俗博物館の付属施設なので、植物に特化した「くらしの植物苑」なんですね。
そして、歴史民俗博物館は、国立の研究機関かつ教育機関として人間文化研究機構が運営してる…
素晴らしい施設ですね。
古典菊の事も、長さんとこで詳しく見てましたので、古典菊と聞くと興味津々です。
肥後菊の事も、以前、伺った時、肥後藩ってスゴイなぁと感じた記憶があります。
あっ、詳しくは覚えてませんが。(^^ゞ
11/26に終わって、未だ、こんなに綺麗な菊が展示されてたんですか!
そりゃー、メッチャ、お得でしたね。(^^)
宝珠、旭光って、こうなると、アートですね。
「実生から作出した品種」なんて、手間が掛かってるんでしょうね。
朱鷺の羽、ホンマ、トキって感じがしますね。
線香花火も、上手いネーミングやなぁ…
見てて連想出来ますもん。(^^ゞ
すーちん
肥後菊
花びらが繊細
高貴な感じがしますね^^
長さん
国立の機関は長い名前が多いですね。私が良く通うつくば植物園の正式名称は「独立行政法人 国立科学博物館 筑波実験植物園」です。
サザンカを見に行って、古典菊も見る事が出来てラッキーでした。入苑料は100円なんですけどね(笑)。
古典菊は現在では知らない人も多くなっているので、皆さんに知っていただければと思い、毎年のように紹介しています。
普通、キクは花が終ったら放置すれば種が出来ます。春まで放置したら伸び放題になって始末に負えないので、普通は茎を切ってしまい、増やすのは挿し芽ですよね。
長さん
肥後菊は花弁が細いのが特徴ですね。熊本藩が育て上げた肥後菊はなぜ花弁が細いのか?調べて見たのですが、よく分りませんでした。
bunko
長さん
古典菊は受け継いでいる人が少ないようですね。この植物園は可能か限り、多くの古典菊を収集しており、また、それらから実生で多くの品種を作り出しています。ちょっと長居連載になりますが、サザンカと合せてご覧頂けると嬉しいです。