くらしの植物苑にて(1) 伝統の古典菊(1) 肥後菊の色々①

 12月2日、「くらしの植物苑」に行ってきました。往復とも妻に運転してもらい、楽ちんでした。くらしの植物苑の正式名称は、大学共同利用機関法人人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑という長い名前で、千葉県佐倉市の佐倉城趾にあります。
 今回の目的は、特別企画「冬の華・サザンカ」展(11/28~1/28)を見る事ですが、特別企画「伝統の古典菊」展(10/31~11/26)が終って間もなくなので、まだ古典菊の展示が残されていました。今年は見に行かなかったので、ちょっと得した気分でした。
 と言うわけで、古典菊から先に投稿し、次にサザンカというように、交互に投稿する予定です。


くらしの植物苑入口(退出時に撮影)
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肥後菊の色々
肥後菊とは
 宝暦年間(1751~1764)、肥後藩主が文化政策の一つとして栽培を奨励したことに始まります。一つの花序(偽花)を構成する花数(花弁)の数が極めて少なく、一見すると一重に見えるシンプルな花容となるのが特徴です。肥後朝顔などとともに「肥後六花」に数えられています。
 「肥後六花」は、肥後菊の他に、肥後椿、肥後芍薬、肥後花菖蒲、肥後朝顔、肥後山茶花


受付の右手、よしず張りでの展示ですが、生憎の逆光
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白 妙
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君の袖
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宝 珠
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窓の月
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旭 光
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隠君子
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草の庵
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瑞 雪(ずいせつ)
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祝の月(いわいのつき)
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春日の里
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以下は、くらしの植物苑で実生から作出した品種

歴肥-3 朱鷺の羽 (実生)
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歴肥ー4 線香花火 (実生)
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歴肥-7 佐倉姫 (実生)
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歴肥-9 乙女のほほえみ (実生)
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歴肥-13 月の匙 (実生)
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 2023年12月2日撮影。
 肥後菊は東屋の裏手にも展示があったので、後日、紹介します。

 次回は、サザンカのうち、開花期が早いサザンカ群を紹介します。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    とっても綺麗に撮れてますよ~。
    細い花びらの菊も魅力的ですね!
    サザンカも楽しみです。
    2023年12月08日 12:29
  • 長さん

    🚩 イッシーさん、コメントありがとうございます。
    逆光なので、発色は期待できませんが、フォトショで何とかして見ました。
    サザンカも色々咲いていましたよ。
    2023年12月08日 14:08
  • 信徳

    肥後菊は花弁が細くて繊細な菊ですね。
    女性の様な優しさが感じられる菊のイメージでした。
    逆光にも負けず良く撮れましたね。
    2023年12月08日 15:58
  • グランドマザー

    こんにちわ^@^

    肥後菊 とてもきれいに繊細さがUPされています
    厚物(3本だて作り)よりも難しいと言われるわけが
    それぞれのスナップでわかるような気がします
    2023年12月08日 16:04
  • なおさん

     古典菊もいろいろで面白いですよねえ。僕も今日、武蔵丘陵森林公園に行って、シマカンギクやアシズリノジギク、リュウノウギクの残り花など見てきました。

     サザンカもいろいろでこれから楽しみですね。僕もタチカンツバキやその他のサザンカ、早咲きの炉開などを武蔵丘陵森林公園で見ました。
    2023年12月08日 17:42
  • river

    肥後菊は古典菊の1種ですね。
    家には肥後菊、伊勢菊、江戸菊、嵯峨菊が1種類ずつあります。肥後菊は「松の雪」という品種ですが細い花弁の白い肥後菊らしい菊です。
    2023年12月08日 17:49
  • eko

    古典菊の展示が見られて良かったですね。
    肥後菊は花びらが細くて繊細ですね。
    くらしの植物苑で実生から作出した品種、どれも素敵ですね。
    2023年12月08日 18:14
  • nobara

    肥後○○という花は肥後の殿様の心意気を感じますね。
    宝珠、窓の月、旭光、などは
    オビトケノギク(帯解野菊)キク科シオン属に似ていますね。
    ストロー咲きですよね。色はかなり違うのはありますが。
    だんだんにノギクに寄っていってるのかしら。
    キクは前触れでしたか?サザンカも楽しみです。
    2023年12月08日 19:37
  • 長さん

    🚩 信徳さん、コメントありがとうございます。
    嵯峨菊も花弁が細い菊で、女性的ですが、秘技菊の方が凜とした美しさがありますね。
    逆光だと暗く写ってしまうのが困りますよね。
    2023年12月08日 21:11
  • 長さん

    🚩 グラントマザーさん、コメントありがとうございます。
    肥後もっこすと言うと頑固者ですが、花弁が細い肥後菊には繊細さが感じられますね。
    三本仕立ての厚物も世話が大変なのだそうですね。
    2023年12月08日 21:17
  • 長さん

    🚩 なおさん、コメントありがとうございます。
    野生のキクや園芸種と違って、古典菊は育てている人は少なくなっているそうで、この植物苑は品種の保存と共に、実生で新しい‘古典菊’を作り出しています。国の機関だから出来ることでしょうね。
    サザンカも色々咲いていたので、順次ご披露します。
    2023年12月08日 21:22
  • 長さん

    🚩 riverさん、コメントありがとうございます。
    古典菊を4種類育てておられますか。古典菊が徐々に廃れていく傾向がある中で、貴重ですね。
    「松の雪」は今回、出展がなかったと思いますが、昨年は展示されていました。
    2023年12月08日 21:30
  • 長さん

    🚩 ekoさん、コメントありがとうございます。
    古典菊はなかなか見る機会がないので、こうした展示はありがたいです。
    肥後菊は花弁が細いですが、もっと細い嵯峨菊も後日登場します。
    この植物苑で作出した品種、花が安定してくると「銘」が付けられるようです。
    2023年12月08日 21:35
  • 長さん

    🚩 nobaraさん、コメントありがとうございます。
    熊本藩の六代藩主・細川重賢が植物を育てるのを推奨したそうですが、お殿様も花好きだったのでしょうね。当時は30種類くらいあったそうですよ。
    オボトケノキクは見たことがないですが、やはり花弁が細いのですね。肥後菊の花弁でストロー状のものは、展示を見る限りでは少数派みたいです。
    2023年12月08日 21:44
  • yoppy702

    正式名称、スゴイ名称ですね。
    ビックリして、チェックしてしまいました。(^^ゞ
    歴史民俗博物館の付属施設なので、植物に特化した「くらしの植物苑」なんですね。
    そして、歴史民俗博物館は、国立の研究機関かつ教育機関として人間文化研究機構が運営してる…
    素晴らしい施設ですね。

    古典菊の事も、長さんとこで詳しく見てましたので、古典菊と聞くと興味津々です。
    肥後菊の事も、以前、伺った時、肥後藩ってスゴイなぁと感じた記憶があります。
    あっ、詳しくは覚えてませんが。(^^ゞ
    11/26に終わって、未だ、こんなに綺麗な菊が展示されてたんですか!
    そりゃー、メッチャ、お得でしたね。(^^)
    宝珠、旭光って、こうなると、アートですね。
    「実生から作出した品種」なんて、手間が掛かってるんでしょうね。
    朱鷺の羽、ホンマ、トキって感じがしますね。
    線香花火も、上手いネーミングやなぁ…
    見てて連想出来ますもん。(^^ゞ
    2023年12月09日 00:32
  • すーちん

    おはようございます
    肥後菊
    花びらが繊細
    高貴な感じがしますね^^

    2023年12月09日 08:16
  • 長さん

    🚩 yoppy702さん、コメントありがとうございます。
    国立の機関は長い名前が多いですね。私が良く通うつくば植物園の正式名称は「独立行政法人 国立科学博物館 筑波実験植物園」です。
    サザンカを見に行って、古典菊も見る事が出来てラッキーでした。入苑料は100円なんですけどね(笑)。
    古典菊は現在では知らない人も多くなっているので、皆さんに知っていただければと思い、毎年のように紹介しています。
    普通、キクは花が終ったら放置すれば種が出来ます。春まで放置したら伸び放題になって始末に負えないので、普通は茎を切ってしまい、増やすのは挿し芽ですよね。

    2023年12月09日 10:02
  • 長さん

    🚩 すーちんさん、コメントありがとうございます。
    肥後菊は花弁が細いのが特徴ですね。熊本藩が育て上げた肥後菊はなぜ花弁が細いのか?調べて見たのですが、よく分りませんでした。
    2023年12月09日 10:05
  • bunko

    今まで見てきた菊花展などでは、古典菊のコーナーに2~3種しか見られなかったので、こんなに沢山の品種があったとは驚きです、細い花びらばかりかと思っていました。
    2023年12月09日 18:10
  • 長さん

    🚩 bunkoさん、コメントありがとうございます。、
    古典菊は受け継いでいる人が少ないようですね。この植物園は可能か限り、多くの古典菊を収集しており、また、それらから実生で多くの品種を作り出しています。ちょっと長居連載になりますが、サザンカと合せてご覧頂けると嬉しいです。
    2023年12月09日 21:54