今回は、箱根湿性花園の5回目で、企画展示コーナーで開催中の「ジョウロウホトトギスと秋草展」で見た花などを投稿します。先ずは、目玉展示のジョウロウホトトギスですが、残念なことに、ほぼ咲き終えていました。
キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑)
ユリ科ホトトギス属の多年草。紀伊半島山中の湿った崖に下垂する
名の由来は、その姿を大奥の役職である貴婦人の上臈に例えた
互生する葉の基部が茎を深く抱くのが特徴
↑ 残念ながら、会期一ヶ月でこんな状態でした
キバナノツキヌキホトトギス(黄花の突抜杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属の多年草。宮崎県の尾鈴山にのみ自生する
名の由来は、葉が茎の回りを巻くようにつながり、茎が葉を突き抜いて
いるように見えることから。絶滅危惧IB類 (EN)
ハマトラノオ(浜虎の尾)
オオバコ科クワガタソウ属の多年草。絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
日本固有種:九州南西部・奄美大島・琉球(慶良間列島の座間味島)
上から撮っているので分かり難いですが、花穂は長く伸びます
イズノシマウメバチソウ(伊豆島梅鉢草)
ニシキギ科ウメバチソウ属の多年草。ウメバチソウの変種
伊豆諸島固有種。別名:神津島梅鉢草。花期は8~10月。花径2cm
ムレチドリ(群千鳥)
ラン科ステノグロッティス属の多年草。花期は9~10月。園芸種
アメリカツリバナ(亜米利加吊花) 初見です
ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木。北アメリカ原産。花期は5~6月。
果期は10~12月。別名:アメリカマユミ、イガグリマユミ(実の表面
に多数の突起がある)、ストロベリーブッシュ(実がキイチゴに似る)
タカクマホトトギス(高隈杜鵑)
ユリ科ホトトギス属の多年草。日本固有種。準絶滅危惧(NT)
鹿児島県の高隈山で発見された
キバナホトトギス(黄花杜鵑草) 初見です
ユリ科ホトトギス属の多年草。宮嵜県の渓谷の岩場に分布
キイジョウロウホトトギス やタマガワホトトギスはこの亜種とされる
斑入りシロバナホトトギス(斑入り白花杜鵑) 初見です
ユリ科ホトトギス属の多年草。園芸品種。花期は8~10月
葉に黄緑色の縦斑が入る品種だが、花の頃は目立たない
マツムラソウ(松村草)
イワタバコ科マツムラソウ属の常緑多年草。絶滅危惧IA類(CR)
沖縄(石垣島、西表島)、台湾、中国南部に分布。花期は7~10月
花の長さは3.5cm(赤褐色の斑がある)。花序は10~50cm
オオミヤブコウジ(大実藪柑子 ’日達丸’)の実
サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木。園芸品種
花期は10~2月。実はまだ青く、これから赤くなる
アサマリンドウ(朝熊竜胆)
本州(紀伊半島南部、中国地方)、四国、九州に分布する日本固有種
和名のアサマは、三重県の朝熊山(朝熊ヶ岳)で最初に発見されたから
ヤクシマダイモンジソウ(屋久島大文字草) 初見です
ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。屋久島の固有種。標高1,000m
以上の湿った岩上に生える。ダイモンジソウより花が小さい
ダイモンジソウ(大文字草)‘桃白波’
ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。日本では、北海道~九州に分布
ツルイワギリソウ(蔓岩桐草)
イワタバコ科イワギリソウ属のつる性低木。中国原産。花期は10~11月
次回は、仙石原ススキ草原の様子を投稿します。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
こういう見せ方初めて見ました。
長さん
キイジョウロウホトトギスやキバナノツキヌキホトトギス、いずれも花茎が下垂するので、この様な展示方法は合っていますね。この企画展のために納入されたものは鉢植えやポット植えでしょうから、手間もそれほどかかりませんよね。
コスモス
暑さの所為でしょうか?
キバナノツキヌキホトトギスは初めて見ましたが、
こちらは見頃でしたか。
その他の花も初見のものが多いです。
アサマリンドウは可愛いですね。
ダイモンジソウも綺麗に咲いていますね。
yasuhiko
見事なものですね。張り付くように垂れ下がった姿から、
自生地の様子が想像されます。キバナノツキヌキホトトギスは、
地元の野草園で何度もお目にかかってますが、
タカクマホトトギスは初めて目にしました。
黄色いホトトギスにも、色んな仲間があるんですね。
river
キイジョウロウホトトギスはその姿の優雅さから愛好家が多いですね。夏の暑さ対策と空中湿度を保つため、栽培は難しいです。私も以前手を出して失敗しました。今は台湾ホトトギスとの交配園芸種が2鉢あるだけです。
bunko
長さん
キイジョウロウホトトギスの花期は8~10月ですが、先月末の小石川植物園では咲き終わっていました。一方の、キバナノツキヌキホトトギスの花期は9月下旬から10月初旬なので、開花期の違いがそのまま反映したので訴訟ね。
アサマリンドウは他のリンドウ科と比べて花色が薄いようです。
ダイモンジソウやホトトギスの園芸種もたくさん展示がありましたが、今回は省略しました。
長さん
キイジョウロウホトトギスやキバナノツキヌキホトトギスは、どちらも茎を下垂させるので、鉢を木枠に差し込んで展示してありました。
タカクマホトトギスやキバナホトトギスは珍しいですね。
なおさん
キイジョウロウホトトギスは、那智の滝の崖にも生えている、と聞いたことがあるのですが、行ったことがないので確かめたことはないのです。
キバナノツキヌキホトトギスともどもこれだけの株を集めるというのは、さぞかしタイヘンだったことでしょうね。
長さん
19種類もあるホトトギスのなかで12種も日本産があるというのは特異な状況ですね。上向き咲くものや下向きに咲くものなど、さらに4つのグループに分けられるそうです。
普通のホトトギスは色々な園芸種が出来ていて、今回も展示されていましたが、投稿を省略しました。
長さん
秋の企画展示は、珍しいものが多数展示されるので、なるべく見に行くようにしています。
ホトトギスもダイモンジソウも、園芸種が色々作られていて、今回も色々展示がありましたが、省略しました。
信徳
eko
アサマリンドウは涼しげな花色、綺麗です。
ダイモンジソウ‘桃白波’は豪華ですね。見事な花です。
長さん
「らんまん」の収録で登場する草花は、撮影時期に咲いていないものが殆どだと言うことで、NHKの技術さんは双頭F苦労したそうですね。
ここでは、昨年の山野草展でも多数の株を展示してありましたから、早く方針を決定すれば、これだけの株数を揃えることは可能なようです。
長さん
キイジョウロウホトトギスも、キバナノツキヌキホトトギスも、茎が下垂して花をさかせるので、土に埋め込むよりはこうして縦に展示した方が分りやすいですよね。ホトトギスやダイモンジソウの園芸種も多くの展示がありましたが、今回は割愛しました。
明日の投稿分、下書きを投稿しませんでしたか?今は表示されないので、明日、拝見します。
長さん
2種類のホトトギス、展示方法はピッタリだったのですが、キイジョウロウホトトギスが殆ど咲き終わっていて、残念でした。日本産のホトトギスは12種類ありますが、園芸種も沢山作出されています。ダイモンジソウも園芸種の展示がありましたが、今回は省略しました。
ろこ
ハマトラノオ 斑入りシロバナホトトギス マツムラソウと
知らないお花がずらりでした。
ダイモンジソウのピンクの八重には目が点です。
びっくりと感激と・・・ありがとうございました。
yoppy702
キバナノツキヌキホトトギスは初めて見ました。
アップを見ると、いかにもホトトギスって感じの花ですね。
それにしても、スゴイ花数や。
イズノシマウメバチソウ、可愛いい。(^^)
ホトトギス、ここには、色んな種類があるんですね。
どれも見た事ないです。(^^ゞ
斑入りシロバナホトトギスは、濡れかけのサンカヨウみたいに透明感がありますね。
マツムラソウ、これは、咲くやこの花館で見慣れてます。
やっと、良く知ってるのに出会えたって感じです。(^^ゞ
夕菅
キイジョウロウホトトギス、私は六甲高山植物園で崖から沢山垂れ下がって咲いていたのに感動して庭に植えましたが、失敗続きで諦めました。
六甲の見頃は9月20日頃でした。
ジュン
ホトトギス
色々な種類があるのですね
初見で初知りです見てみたいです
珍しい花ばかりですね
nobara
企画展示コーナーが設えてあったのですね。
見事な壁?になっていますね。
キバナノツキヌキホトトギス、可愛い咲き方です。
ホトトギスもこうやって見ると多彩なモノですね~
アサマリンドウ、穏やかな色ですね。
ダイモンジソウの”桃白波”ですか、
花は、まるでシュウメイギクの八重種のように見えました。
四万に出かけてました。かなり歩きましたよ💪
すーちん
見頃な時期に出合うのは
難しいですねー
ホトトギスも色んな種類
あるんですねー
長さん
ここの山野草展は珍しいものが色々出展されるので、なるべく見に行くようにしています。今回はホトトギスやダイモンジソウの展示が多かったです。
お楽しみ頂けたらしわいです。
長さん
キイジョウロウホトトギスやキバナノツキヌキホトトギスの展示は、植物の性質に合っていますね。この数を土に植え込んだとしたら、かなりの広さが必要ですよ。
イズノシマウメバチソウは前回投稿したウメバチソウの変種で、多花性です。
斑入りシロバナホトトギスは花の頃に葉の斑が消えてしまうのが難点です。
長さん
今回の山野草展は。残暑が長かったせいかどうか分りませんが、見頃を過ぎたものが多く、展示が終わったものや、名札が引き抜かれているものも有り、ちょっと残念でした。あと一週間遅かったら、キイジョウロウホトトギスも咲き終わってしまったかも。そうですか、ご自宅で育てるのは難しい品種なのですね。
長さん
日本はホトトギスが育つ環境に合うところが多いようで、12種類も自生しています。そのうち、10種類が日本固有種です。
園芸種を含め、他にも色々あったのですが、今回は省略しました。
長さん
キイジョウロウホトトギスは、残念ながら、殆ど咲き終わっていました。
キバナノツキヌキホトトギス、茎は下垂し、花は上を向くという、ホトトギスの仲間の中では変わっていますね、
アサマリンドウ、花色が淡いですね。
ダイモンジソウの園芸種、八重だと、ダイモンジソウとは思えません。
四万温泉ですか。秋の花が咲いたいましたか?
長さん
山野草展、いつもより開花が早いものが多かったです。
ホトトギス、日本には12種類も自生があり、園芸種作りも盛んなようです。