今回は、「薬園保存園」で見た植物の続きと、「分類標本園」で見た植物の1回目です。
イブキトラノオ(伊吹虎の尾)
タデ科イブキトラノオ属の多年草。北海道から九州の山地帯から高山帯に分布
花期は7〜8月。花径は1.5cm。伊吹山に多い。生薬名は拳参(けんじん)で、
根茎が解毒や消腫、収斂薬、下痢止め、鎮咳、抗菌、抗腫瘍等に使われる
シュロソウ(棕櫚草)
シュロソウ科シュロソウ属の多年草(毒草)。北海道~本州、朝鮮の
山地の林内や湿った草原に生える。花期は6~8月。花径は1cm位
生薬名は藜蘆(りろ)で、血圧降下剤として用いられた。花が赤紫では
無いので、基本種のアオヤギソウとすべきかもしれないが、名札に従った
オニドコロ(鬼野老)
ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。北海道〜九州の山野に生える
雌雄異株。花径は5㎜。これは雌花序(さく果は上向きで、3個の翼がある)
生薬名は萆薢(ひかい)で、根茎は解毒、利尿作用などがある
写真は見にくいですが・・・
イタドリ(虎杖、痛取)
タデ科ソバカズラ属(イタドリ属)の多年草。花期は7~10月
北海道~九州の日当たりの良い荒れ地や斜面に生える。雌雄異株
生薬名は虎杖(こじょう)で、根は関節痛、婦人病などに効果がある
タデ科イブキトラノオ属の多年草。北海道から九州の山地帯から高山帯に分布
花期は7〜8月。花径は1.5cm。伊吹山に多い。生薬名は拳参(けんじん)で、
根茎が解毒や消腫、収斂薬、下痢止め、鎮咳、抗菌、抗腫瘍等に使われる
シュロソウ(棕櫚草)
シュロソウ科シュロソウ属の多年草(毒草)。北海道~本州、朝鮮の
山地の林内や湿った草原に生える。花期は6~8月。花径は1cm位
生薬名は藜蘆(りろ)で、血圧降下剤として用いられた。花が赤紫では
無いので、基本種のアオヤギソウとすべきかもしれないが、名札に従った
オニドコロ(鬼野老)
ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。北海道〜九州の山野に生える
雌雄異株。花径は5㎜。これは雌花序(さく果は上向きで、3個の翼がある)
生薬名は萆薢(ひかい)で、根茎は解毒、利尿作用などがある
写真は見にくいですが・・・
イタドリ(虎杖、痛取)
タデ科ソバカズラ属(イタドリ属)の多年草。花期は7~10月
北海道~九州の日当たりの良い荒れ地や斜面に生える。雌雄異株
生薬名は虎杖(こじょう)で、根は関節痛、婦人病などに効果がある
薬園保存園で見た花などは以上です。続いて、「分類標本園」で見た植物ですが、その前に、園内の案内図(部分)を貼付けておきます。
右下が正門、中央やや左が「分類標本園」、その右が「薬園保存園」、中央上が「公開温室」です。
分類標本園は、現在、形態の違いから分類する「エンゲラー分類体系」に基づいて植栽されていますが、今後は、系統関係に基づいて分類する「AGPの分類体系」に改定するそうです。そのための移植作業が開始されるソウです。
ノコンギク(野紺菊)
キク科シオン属の多年草。本州〜九州の山野で普通に見られる
花期は8〜11月。花径は約2.5cm
ナツメ(棗)の実
クロウメモドキ科ナツメ属の落葉低木~小高木。原産地は中国から
西アジアにかけて。日本への渡来は奈良時代以前とされている。
タヌキマメ(狸豆)
マメ科タヌキマメ属の一年草。日本では本州以南から沖縄に分布
花期は8~10月。花は正午頃から咲き始めるという
毛むくじゃらの萼と言い、細長い単葉と言い、マメ科では珍しい
イヌタデ(犬蓼)
タデ科イヌタデ属の一年草。アジアの温帯から熱帯に分布。花期は6~10月
キクイモ(菊芋)
キク科ヒマワリ属の多年草。原産は北アメリカ北部から北東部
花期は7〜8月。花径は6〜8cm
キクイモモドキ(菊芋擬)
キク科キクイモモドキ属の多年草。北アメリカ原産
別名:ヒメキクイモ、ヒメヒマワリ、ヘリオプシス
クマツヅラ(熊葛)
クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草。分布域は日本、ユーラシア、北アフリカ
の暖帯~亜熱帯。和名の由来は不詳。別名バベンソウ(馬鞭草)。古くから
ハーブとしても知られ、コモンバーベインと言われる。花期は6〜9月
花(径約4mm)は淡紅紫色だが、色が飛んでしまった。おまけにピンぼけ
次回も、「分類標本園」で見た花などを投稿します。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
毛むくじゃらのマメ科の花が動物みたいに思えちゃいます。
もこ
どんな豆が入っているのでしょう。
これも薬草なのですか?
夕菅
薬用植物園には700種類の薬草・薬木が育成され、ホタルも飼育されていました。
エーザイの本社は小石川にあり、今日「くすり博物館」のHPを開いたら小石川御薬園(→薬園保存園)の紹介が出てきました。
長さん
薬草の歴史は中国が長いですから。日本も中国から学んだのでしょうね。
タヌキマメ、花だけは確かにマメ科ですが、面白い植物ですよね。
長さん
ノコンギク以下の植物は「分類標本園」で見たもので、薬草ではありません。
タヌキマメの実、中身は種ばかりで、食用にはならないそうです。
river
イブキトラノオ、シュロソウ、イタドリなどは山野草としておなじみです。ノコンギク、タヌキマメ、イヌタデ、キクイモモドキなどは家の庭にあります。
タヌキマメはもう10年以上も毎年、種を播いて繋いでいます。もう花も終盤で実も熟してきたので近く採種の予定です。
長さん
エーザイの本社は小石川でしたか。それじゃ、小石川植物園の近くですね。
エーザイの薬用植物園は有名だそうですね。でも、愛知県では遠すぎる。
製薬メーカーで、他には武田薬品が京都に薬用植物園を作っているそうです。
なおさん
タヌキマメは花を見るとマメだなあ、と納得するのですが、葉は細長くマメの仲間とは思えませんね。神代植物公園の山野草園で見たことがあるのですが、小石川植物園でも見られるのですね。
キクイモも澱粉をとったり、食用にしたりと有用なものですね。
クマツヅラはごくごく小さい花で、ピント合わせにナンギするものですね。小さい白い花はマイナス補正が欠かせませんね。
eko
ノコンギクの花色素敵です。タヌキマメの花は綺麗ですね。毛むくじゃらの苞が面白いです。
クマツヅラは小さな花ですね。
長さん
記事中の案内図で、分類標本園の左側に「旧養生所の井戸」と赤字で書かれていますが、その辺りまで薬草園があったのでしょうね。
今回の植物はriverさんにとってはお馴染みのものが並びましたね。
タヌキマメ、目にしたのはこれで2度目です。種も見てみたいものです。
長さん
ここのノコンギクは花色が少し濃いですね。
タヌキマメ、実物を見たのは2度目ですが、花以外はどう見てもマメ科とは思えない姿ですね。実も、種が詰まっているだけで、食べられる部分が全くないのだそうですね。
キクイモ、江戸川近くの田園地代に植えられているのを見たことがありますが、根塊を食べるためなんですね。
クマツヅラを撮る頃は暑くてバテバテで、露出を変えることまで頭が回りませんでしたよ。
長さん
オニドコロ、ご覧になっていませんか。植物園で見る事が多いですが、私のウォーキング範囲内でも見かけるとことがありますよ。
ノコンギク、これは少し色が濃いようですね。
タヌキマメ、花以外はお淀マメ科とは思えない植物で、変わったいますよね。
クマツヅラ、小さい花なので、風に揺れてピントが合いません。
ミキ
もじゃもじゃの中から思いがけない色の花がのぞくので
大好きです。名前の通り豆の花ですね。
シュロソウが素晴らしいです、花がいっぱいですね。
片倉城址公園で観ますが、何としても撮り難い花なので
何時も閉口します。
ナツメは昔住んだ社宅の庭にあり、茶色に色づくと
摘んで食べたことを思い出しました。(^^♪
yoppy702
そういえば、伊吹山へ登山で行った時、近くには薬草の里のようなのがあると聞いた事があります。
シュロソウ、オニドコロ、イタドリもですか!
植物、スゴイです。
園内の案内図見ました。
なんか、見てるだけでワクワクしますね。(^^ゞ
中でも、130種のシダって、メッチャ興味が湧きました。
「分類体系」、色々とあるんですね。
ウィキペディアを見てても、「旧〇〇」とか、時々書いてあるので、へぇー…ってなってます。
タヌキマメ、ちょっと前に、「咲くやこの花館」で初めて見ました。
タヌキの尻尾のような感じがあり、タヌキに見えました。(^^ゞ
キクイモとキクイモモドキを連なって見たのって初めてです。
並べると違いが判りますね。
すーちん
イタドリの花が
今見事ですー
観賞用としても良いですねー
長さん
タヌキマメ、お好きですか。近くで咲いているところが無いので、これでやっと2回目です。
シュロソウ、花茎の長いものは揺れるので撮りにくいですよね。花の色が薄いので、名札違いでは無いかと思っています。
ナツメ、過去に1度しか食べたことがありません。味は・・・、忘れました。
長さん
米原市伊吹薬草の里文化センターがそれではないでしょうか。薬草園だけでなく、温泉などもある総合施設のようです。
シダ園は柴田記念館の前にあります。花は咲かないので、根塊はパスしました。
これまでは植物の形態による分類でしたが、現在はゲノム解析を行って分類するAGP体系が主流ですね。
タヌキマメ、ご覧になりましたか。実に面白い植物です。
キクイモとキクイモモドキ、花は良く似ていますが、葉の鋸歯やはの出方で違いが確認できます。
長さん
イタドリは秋の花ですね。我が家の近くにはないので、植物園でしか見られません。メイゲツソウなんかが良いですね。