今回は、公開温室で見た花などの続きで、最初は、中央入口がある温室3です。この部分だけ、屋根が高くなっているので、明るく、開放感があります。
温室3の様子です(北側に圃場がない分、奥行きが広い)
ヤエサンユウカ(八重三友花)
キョウチクトウ科サンユウカ属の常緑低木。インド原産品種の園芸種
花期は5~9月。花径4cm。夜から明け方にかけて、良い香りを漂わせる
変化朝顔が咲き残っていました
ベルガモット
ミカン科ミカン属の常緑低木。イタリアに多い栽培種
ミカン属の三つの原種(ブンタン・マンダリンオレンジ・シトロン)
が関与した交雑種と判明。実から精油を採取し、香料として使用される
トラデスカンティア・ゼブリナ
ツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草。メキシコ原産
和名はシマムラサキツユクサ(縞紫露草)。別名:ハカタカラクサ
花径は2cm(一日花)。花期は4~7月(温室内では周年開花)
オオシマコバンノキ(大島小判木) 初見です
この植物の種子を食べるオオシマコバンノキハナホソガという1種の蛾によってのみ花粉が運ばれるので、この共生を温室内で再現している。この蛾の幼虫は実の中の種を食べて成長する。
続いて、温室2に入ります(写真は、温室3から見た温室2の様子)
キョウチクトウ科インドジャボク属の常緑低木。インド、タイ、マレー半島などの熱帯アジアに分布。根が蛇のように見え、血圧降下薬、蛇の解毒・解熱に使われた。花期は5~10月。花はこちら。
写真は花後で、実が出来ている。赤い部分は肥大した萼

ラウォルフィア・テトラフィラ(ラウボルフィア・テトラフィラ)
キョウチクトウ科インドジャボク属の常緑低木。熱帯アメリカ原産
夏に黄色い筒状花を咲かせ、花後の果実(径1cm弱)は赤熟する


オオホザキアヤメ(大穂咲菖蒲) 初見です
オオホザキアヤメ科(←ショウガ科)オオホザキアヤメ属の多年草
インド東部~マレー半島に分布。花期は5~9月。花径は7~8cm
根茎は薬用、食用になる。別名:フクジンソウ(福神草)

アヤメには全く似ていませんねー

ベニヒモノキ(紅紐の木)
トウダイグサ科エノキグサ属の常緑低木。原産はインド~マレー

2023年9月28日撮影。ラウォルフィア・テトラフィラ(ラウボルフィア・テトラフィラ)
キョウチクトウ科インドジャボク属の常緑低木。熱帯アメリカ原産
夏に黄色い筒状花を咲かせ、花後の果実(径1cm弱)は赤熟する
オオホザキアヤメ(大穂咲菖蒲) 初見です
オオホザキアヤメ科(←ショウガ科)オオホザキアヤメ属の多年草
インド東部~マレー半島に分布。花期は5~9月。花径は7~8cm
根茎は薬用、食用になる。別名:フクジンソウ(福神草)
アヤメには全く似ていませんねー
ベニヒモノキ(紅紐の木)
トウダイグサ科エノキグサ属の常緑低木。原産はインド~マレー
次回も、「公開温室2」で見た花が続きます。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
信徳
珍しい木が色々見られますね。
river
ベルガモットは化粧瓶に入れられた精油が売られていますが植物は見たことがありません。柑橘類ですが実は食べられないようですね。
nobara
大きなコミカンソウみたいですね(*^-゚)⌒☆
葉といい、実までもが🍊に見えます。
これって?どのくらいの大きさ?なんですか?
実の大きさからするとさほど大きくはないのでしょうね。
オオホザキアヤメ、普通のアヤメからすると、
まったく、別物ですね~@@
なおさん
オオシマコバンノキというのも、ずいぶんとマニア泣かせの特殊な生態なのですね。一対一対応というのも興味深いです。
インドジャボクは毒蛇に咬まれたときにも使われた、などということですが、猛毒のコブラにも効果があったのですかねえ。 使いようにより、毒にも薬にもなった、という事らしいですね。
長さん
ヤエサンユウカ、花の香りも良いのです。
変化アサガオ、亜残念ながら2輪だけしか残っていませんでした。
オオシマコバンノキ、小さな実ですが、規則正しく並んでいるようですよね。
長さん
オオシマコバンノキは1枚目の写真の右奥に写っていますが、この部分だけ、土が入れられているようでした。
公開温室には、殆どの部屋に初めて見る植物があり、楽しかったですよ。
長さん
初見と記入していないものは、他の植物園などで見たものですが、シマムラサキツユクサはウォーキング中に見たことがあります。
ベルガモットは南イタリアが性山地ですが、数年前から高知県でも栽培が始まったそうです。精油を撮るためで、食用には向かないそうです。
長さん
オオシマコバンノキは高さ2m位に伸びていました。小判は葉の形からの命名ではないかと思います。コミカンソウは見たことが無いですが、ネットで見ると、確かに感じが似ていますね。コミカンソウの実は枝の下側につくようですね。
オオホザキアヤメ、花は全くアヤメに似ていません。何故こんな和名が付いたんでしょうね・
長さん
ベルガモットの交雑親が分ったのは最近のことのようです。実は食用にはなりませんが、良い精油が出来るそうです。
オオシマコバンノキの媒介種は特殊な蛾なんだそうで、それも入手して、実をつけるようにさせているのだそうです。
インドジャボクは民間薬として使われたとあるますが、その薬効が猛毒の蛇にも通用するかどうかは疑問ですね。
yasuhiko
たくさん実が生ってました。熟した実の時期が
長いのかも知れませんね。その時は、
まだ残暑の厳しい頃で、冷温室以外には長く
いられませんでした。9月最初の記事をまとめる際、
私も『らんまん』の話題をかなり意識しました。
eko
ベルガモットは香料、ミカン科でも食用にはならないんですね。
トラデスカンティア・ゼブリナは縞模様の葉が綺麗ですね。
オオシマコバンノキのコバンは葉の形からですか?赤い実が整列して可愛いですね。
オオホザキアヤメはアヤメとは似てない別物ですね。
ベニヒモノキは温室の定番ですね。
yoppy702
ヤエサンユウカ、「夜から明け方にかけて、良い香りを…」って、イエライシャン(夜来香)と同じですね。
花姿は全然ちゃうけど。(^^ゞ
トラデスカンティア・ゼブリナ、可愛いいなぁ。ムラサキツユクサ属って、素敵なのが沢山あるんですね。
オオシマコバンノキの実って、枝に並んで付くんですか。
という事は、花も、こんな感じで咲くんですね。
「この共生を温室内で再現している」という事は、この蛾も、ここで育ててるという事ですか?
ホザキアヤメは見た事がありますが、「オオ」が付くと、全くの別物ですね。
オオホザキアヤメ属ってあるんや。
ジュン
初見ばかりですが
ベルガモットの実は油、香料なんですね
オオホザキアヤメ
名前は似ているホサキアヤメとは
全然違いまっすね
すーちん
オオシマコバンノキ
実の付き方が
独特ですね
葉っぱがコバン型ですね
長さん
オオシマコバンノキ、ブログで拝見しました。蛾の幼虫が宿るほどですから、実の時期が長いのでしょうね。
いらしたのは9月始めで、温室は暑かったでしょうが、9月末でも暑かったですよ。
長さん
ヤエサンユウカの2枚目、逆光なので色が悪いです。
ベルガモット、食用にならないのは、香りが強すぎるせいかも。
シマムラサキツユクサ、たまにウォーキングで見かけますよ。
オオシマコバンノキの名の由来はよく分りませんが、葉は小判型ですね。
オオホザキアヤメも名の由来が分りません。
長さん
温室3にはベンチもありますが、暑いから利用者はいませんでした。
ヤエサンユウカ、媒介者が夜に活動する昆虫なのでしょう。
トラデスカンティア・ゼブリナ、園芸店でも売られています。
オオシマコバンノキの花は葉と葉の間の茎に咲きます。ここでは媒介する蛾も生育しているようです。
ホザキアヤメ(バビアナ・ストリクタ)は花が紫色だし、アヤメとの共通点がありますが、「オオ」がつくと全く別の植物と考えた方が良いですね。形態は違っても、DNAは似ているのかも。
長さん
ベルガモットのみ、食用にするには香りがきつすぎて、不味いのかも。
「オオ」が付くだけですが、形状はホザキアヤメとは
全く違いますね。DNAは似ているのでしょうが・・・。
長さん
オオシマコバンノキ、葉と葉の間隔が同じで、その中間に花が咲き、実が出来るので、実が規則正しく並んでいるように見えますね。
夕菅
植木鉢に大きく育ってあでやかに咲いていました。
1日花でもったいない!
以後毎年花が咲くと飾られ楽しみですが、栽培は難しそうです。
長さん
ホザキアヤメがお蕎麦屋さんで咲いていましたか。私も昨年3月末に、近所で初めて見ました。バビアナという名で流通しているようですね。球根だから、それほど難しくは無いと思いますが・・・。
夕菅
バビアナ は見たことがありませんが、これがホザキアヤメ(アヤメ科)のようですね。
長さん
オオホザキアヤメでしたね。珍しい植物なので、民家に有るわけがないと言うことが頭にあったものですから、間違えてしまいました。申し訳ありません。