正式な名称は「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」と言い、明治10年に開園された、日本で最も古い植物園であるだけでなく、世界でも有数の歴史を持つ植物園の一つです。8月末に訪れた日光植物園はここの分園です。
正門を入って、年寄りには少々きつい坂を登っていきます。先ずは、その途中で見た花などです。
ヒガンバナ(彼岸花)
園内各所で咲いていました

パンパスグラス

カラムシ(茎蒸、苧麻)
イラクサ科ヤブマオ属の多年草。雌雄同株、異花。花期は8~9月
1枚目は雄花、2枚目は雌花(花径5mm)。別名:クサマオ(草苧)


園内各所で咲いていました
パンパスグラス
カラムシ(茎蒸、苧麻)
イラクサ科ヤブマオ属の多年草。雌雄同株、異花。花期は8~9月
1枚目は雄花、2枚目は雌花(花径5mm)。別名:クサマオ(草苧)
坂を登り切ると、左手に植物園本館があります。本館には、東京大学大学院理学系研究科に属する研究室があり、植物分類学・系統学などの植物の進化多様性の研究の他、植物生理学の研究が行われています。また、東京大学植物標本庫、図書室があり、所蔵している約70万点の植物標本、図書は内外の多くの研究者によって利用されています(関係者以外は、立入禁止)。
9月26日放送の「らんまん」で、牧野富太郎が理学博士号を授与されたことで挨拶するシーンに登場しましたね。
先ずは、ミニ企画展「牧野富太郎と小石川植物園」を見るために、柴田記念館に向かいました。
キイジョウロウホトトギスと柴田記念館(左奥)
ミニ企画展のポスター
小石川植物園内の牧野の居室(柴田記念館の近くにあった)
植物学雑誌(明治26年、第7巻80号)
見開きの図は牧野富太郎の画いたムジナモ
大日本植物志に掲載された牧野富太郎の植物画(明治44年)
左はホテイラン、右はオオヤマザクラ
牧野日本植物図鑑(「らんまん」の最終回に登場した)
ノジギクの学名の変遷について(植物は実物)
滞在中、見学者が途切れることはありませんでした
柴田記念館前で咲いていた、キバナコスモス(黄花コスモス)
キク科コスモス属の一年草。メキシコ原産。花期は6~10月
メキシコジャイアントトクサ(木賊)
トクサ科トクサ属の常緑シダ。熱帯アメリカ原産のトクサの仲間
デポン紀~石炭紀に出現した植物の生きた化石。草丈5~8mにもなる
次回は、柴田記念館から近い、冷温室に入ります。
(つづく)
この記事へのコメント
信徳
一度訪問した事が有りますが時期が悪く良く事前調査して行かなかった所為かガッカリした様に記憶しています。
NHKの放送は草花に関して人気が出て来たようです。湯の丸高原の管理人は昨年まで山野草の盗掘が無かったのに今年は酷いと怒っていました。放送もスコップで採集するところなどが放映されている為、知らない人は山野草を採集しても良いと勘違いしているのではないでしょうか?そんな事を言っていました。
なおさん
武蔵丘陵森林公園やら神代植物公園でも企画展は人気のようでした。
小石川植物園もしばらくご無沙汰しています。小石川ということで後楽園庭園とセットで見るのも良いかも知れませんね。
イッシー
来年くらいまでは見学者が引きも切らないのかも。
牧野さんの植物画は細かく描かれてそうですね。
eko
「らんまん」効果で植物に興味を持つ人が増えたでしょうね。牧野博士の企画展も所縁の植物園などで開催されていますね。
牧野博士の名前は知っていても、その功績はほとんど知らなくてこのドラマによって創作とはいえ少しは分かったような気がしています。植物画の繊細で正確なこと見事なものです。
夕菅
らんまんの余波で関連植物園はどこも混雑しているようです。
メキシコジャイアントトクサはすごい迫力ですね!
つくば植物園では「キョダイトクサ」と表示があるトクサがありましたが、これは北米原産のようです。
river
長さん
ここは広いので、やみくもに歩くと林の中に紛れ込んだりしますが、最近は案内図が用意されています。
「らんまん」のせいか、山野草の盗掘が多くなりましたか。困ったことですね。
長さん
確かに、ミニ企画展目当てで来園される方も多いようです。数人のグループを多く見かけました。植物園の方も、牧野博士に所縁のある植物の場所を示す資料を配付するようになっていました。
小石川後楽園は3度ほど行きましたが、ここ数年はご無沙汰です。
長さん
「らんまん」効果がはいつまで続くでしょうね。
牧野富太郎の植物画は本当に緻密で、ビックリします。
長さん
ヒガンバナ、もっと沢山咲いているところがありましたよ。
やはり、NHKの朝ドラって影響力が強いですね。
牧野博士の植物画は下書き無しで欠かざるを得なかったはずですが、本当に細い線がブレもせずに画かれていました。
長さん
小石川植物園は最寄り駅から坂を下ったり登ったりする上、園内も高低差がありますからね。
ここは牧野博士のゆかりの地だけに、入園者がかなり増加しているようです。
メキシコジャイアントトクサ、日本のトクサと比べたら、大きさが違いすぎます。つくば植物園にキョダイトクサがありましたか。気付きませんでした。
長さん
私が初めて小石川植物園に行った時は、既に温室が閉鎖されていました。
精子発見のイチョウは、温室前のイロハモミジの並木を通り抜けた先(西側)にあります。4,5年前に記事にした記憶があります。
ミキ
植物への関心を広めた事はよかったなと
思っています。TVの影響は凄いです。
まだ牧野博士の実際の植物画を見たことがないので
その辺りから、一足遅れて出かけて見たいと考えています。
何回か小石川植物園には出かけていますので、
本館の建物は懐かしいかったです。(^^♪
yoppy702
今年は、メッチャ羨ましいです。(^^ゞ
「らんまん」で登場したシーン、この建物や!
ここで、ロケされてたんですね。
生では見れないけど、こうしてレポを見るだけで、(^^) となってしまいます。
ミニ企画展といっても、ここは、関わりが多いから、内容は濃いみたいですね。
ムジナモの植物学誌、スゴイなぁ…
この時代で、この植物画というのは、時代を超えてたんでしょうね。
その下の植物画も、牧野式と言われる植物画だけの事はありますね。
この植物画を見るだけでも、牧野博士の偉大さが伝わってきます。
「牧野日本植物図鑑」!
これも、展示されてるんですね。
イイなぁ~(^^)
なんか、ミーハーになってしまいました。(^^ゞ
ろこ
見学者が多いことでしょう!
緑の中に咲く赤いヒガンバナは美しいですね。
牧野さんの植物画は繊細ですね。しかも正確さが見事で・・・
野の花が大好きな私はあこがれてしまいます。
ジュン
「らんまん」は観ていませんが
牧野富太郎は知っております
テレビ効果は凄いものですね
すーちん
良くまあぁ
細かく観察されたもんだと
驚くばかりですねー
朝ドラは観たたことないですがー
長さん
今年は朝ドラの関係もあって、牧野富太郎の植物画をあちこちで目にしましたが、ものすごく緻密で、ビックリですよ。
小石川植物園では、牧野ゆかりの植物がどこにあるのかが示された案内図(木本や花が終わったものもありますが・・・)を配付していますので、それを見ながら歩かれるのも良いですね。
長さん
ヒガンバナ、もっと綺麗に咲いているものがあったので、また貼付けることにします。
理学博士号授与のシーン、玄関先だけでしたが、直ぐここだと分りましたよ。
柴田記念館は中がさほど広くないので、ミニ企画展としたようです。植物画ですが、当時、鉛筆は普及していない時代なのに、実に緻密ですね。
長さん
牧野博士の植物画、見る度に感心してしまいます。私は小学生の時代から画塾に通ったりしていましたが、こんなに緻密な線は引けませんよ。
長さん
「らんまん」の視聴率は16%位だそうですが、人口に換算した、かなりの人数ですよね。
長さん
牧野の植物画、TVドラマの関係もあって、今年は何度も目にしましたが、ただただ驚くばかりです。世界一流と言われたことだけのことはあります。