今回も、入口を入って正面、東屋の正面に並べられた、正木系統の朝顔です。正木系統とは種が採れるものです。変化の程度は低く、シンプルな形のものが多いです。説明は、くらしの植物苑での正木系統の管理番号、葉の特徴、花の特徴の順です。
正木系統301
青/蝙蝠南天葉、木立、藤/筒咲

正木系統321
青/乱菊葉、木立、青/切咲/孔雀/八重

正木系統520
青/縮緬/蜻蛉葉、白/台咲

正木系統524
青/縮緬/立田/蜻蛉/雨龍葉、納戸鼠/車咲

正木系統597
青/弱渦/蝙蝠南天葉、淡青地/藤紫吹雪/筒咲/八重

正木系統708
青/桔梗渦葉、短毛、青紫/糸覆輪/桔梗咲/八重

正木系統X.1302.1.8
萌黄/渦/縮緬蜻蛉葉、白筒紅/台咲

正木系統(番号記載なし)
黄/縮緬葉、青/吹掛絞/台咲

青/蝙蝠南天葉、木立、藤/筒咲
正木系統321
青/乱菊葉、木立、青/切咲/孔雀/八重
正木系統520
青/縮緬/蜻蛉葉、白/台咲
正木系統524
青/縮緬/立田/蜻蛉/雨龍葉、納戸鼠/車咲
正木系統597
青/弱渦/蝙蝠南天葉、淡青地/藤紫吹雪/筒咲/八重
正木系統708
青/桔梗渦葉、短毛、青紫/糸覆輪/桔梗咲/八重
正木系統X.1302.1.8
萌黄/渦/縮緬蜻蛉葉、白筒紅/台咲
正木系統(番号記載なし)
黄/縮緬葉、青/吹掛絞/台咲
ここからは、東屋内部に展示されていたアサガオです。正木系統に限らず、出物系統も展示されていました。
恒例となったアサガオのフローティングです
正木系統533
青/孔雀葉、紫/台咲
正木系統837
青/渦/蜻蛉葉、紅/筒白/丸咲
正木系統1072
松島/鍬形葉、白地/紫時雨絞/咲分/丸咲き
松島葉とは、葉模様が黄葉に緑色の斑点が生じるもので、花模様は時雨絞、
染分け、咲分けとなる系統です。写真は、3つのパターンが出ています
出物系統419 親牡丹
黄/抱/常葉、紫/丸咲/牡丹
親牡丹は種が採れる、牡丹咲きの変化朝顔です
出物系統607 親牡丹
青/蜻蛉/丸笹葉、紅/覆輪/切咲/牡丹
出物系統Q1403 親牡丹
黄/抱/蜻蛉葉、葡萄鼠/覆輪/丸咲/牡丹
出物系統Q1608 親牡丹
黄/弱渦/抱/蜻蛉葉、白/丸咲/牡丹
次回も、東屋の中で咲いていたアサガオの紹介です。いよいよ、種が採れない「出物」が登場します。
(つづく)
花ちょう遊館「高山植物館」で見た花と交互に投稿します。
この記事へのコメント
river
雨龍葉、蝙蝠南天葉などと言うのもあるのですね。こんな変わった葉で光合成がまともにできるのかと余計な心配をしてしまいました。
「出物」に期待しています。
長さん
江戸時代の人々は葉の変化も含めて変化朝顔だと考えていたようですから、花だけと言うことではないのですね。
それぞれに付けた説明は、葉の特徴、花の特徴ですが、江戸時代は「/」を含まず、ずらずらと書き並べていました。ですから、先ず葉に注目し、そして、花と言うことだったのでしょう。
正木系統は種が採れるので、光合成は問題ないのではないでしょうか。
なおさん
趣味の世界もそれぞれ奥が深いですねえ。
長さん
江戸時代の人々は遺伝なんて概念がなかったから、珍しい咲き方の花や、面白い形の葉が出たりすると、ビックリするやら、面白いやらだったのでしょう。江戸時代には見世物小屋も流行ったそうですから、珍し物好きが多かったのですね。
ろこ
朝顔にはこんなに多い種類があったのですね。
正木系統の朝顔は納得できるお花の姿をしていますが、
葉を見ると縮緬葉というのですか?これでお花がさくの?
といいたくなってしまいます。このような葉で太陽を受けられるのでしょうか?
また出物系統のお花の綺麗さ!
朝顔とは思えないです。
yoppy702
321の花は、なんじゃぁ~と思う程ですが、708の桔梗咲でも、ちょっと変わってますね。
なんにしても、どれも、葉っぱがビックリです。
と思ってたら、出物系統は変化の度合いが違うんですね。
この花姿は、一般的なアサガオの世界を超越してますね。
もはや、唖然…です。(^^)
イッシー
nobara
胸キュンしたのは
正木系統708 青/桔梗渦葉、短毛、青紫/糸覆輪/桔梗咲/八重
・・・ですかね~縁が(覆輪)ピコティなのには、
アサガオに限らず、いつもワクワクします。
フローティング💛 いいですね~~♬
信徳
私の頭の中のアサガオは朝起きて見る単純なブルーのアサガオです。前回入谷の朝顔市に行った時には茶色系統が多く出ていたのには驚きました。
すーちん
八重のアサガオ
見たことないですねー
吹き掛けもあるんですねー
長さん
変化朝顔、初めてご覧になりましたか?正木系統は変化の度合いが少ないですが、種が採れます。それを蒔くと、もっと片蛾が起こる可能性があります。出物系統は変化の確率が高い物で、種が採れる物と採れないものがあります。
葉が縮れたり、細かったりするものもありますが、一年草ですから問題なく育ちます。
長さん
正木系統321の花は切咲/孔雀/八重の3種類が同時に出たもので、これでも種が採れるとは驚きです。708の桔梗咲きは花弁の先端が尖り、桔梗に似た花形ですが、そのしべが花弁に変化しました。
出物系統の親牡丹は種が採れるから驚きです。
長さん
江戸時代の人はこの様な変化の要素がいくつも重なった品種が出てきたら大変驚いたでしょうね。
長さん
正木系統708、花だけ見たら覆輪ペチュニアの半八重?なんていう花ですよね。これは白い覆輪がはっきりしていて、良い感じです。
フローティング、赤の大輪が小輪4つ分くらいの面積を占めていますね。
長さん
こんな変化朝顔がたくさん見られるのは江戸時代の皆さんのおかげです。それを明治以降に復活させた人々の努力も見逃せません。
アサガオの花色は赤や青が殆どですね。茶色は「団十郎」という品種が有名です。色が珍しいから選抜改良種が出ているようです。
長さん
変化朝顔展に行くと、八重の花も色々並んでいますよ。
絞りの出方も10種類近くあるようです。