今回は、入口を入って正面、東屋の正面に並べられた、正木系統の朝顔です。正木系統とは種が採れるものです。変化の程度は低く、シンプルな形のものが多いです。説明は、くらしの植物苑での正木系統の管理番号、葉の特徴、花の特徴の順です。
東屋前左手、正木系統の展示の様子
正木系統338
青/水晶斑入/常葉/木立、濃紅/筒白/丸咲
(木立は矮性変異で節間が詰まり、成長しても30cm位しか伸びない)
上の写真の右下に写っている花がこちら
↓ 上の品種番号の別の種から成長した個体
青/水晶斑入/渦葉/木立、濃紅/筒白/丸咲 (常葉ではなく、渦場になった)
正木系統525
青/水晶斑入/立田葉、白地/紫時雨絞/咲分/切咲 (立田は葉が5裂する)
正木系統532
青/蜻蛉葉、淡桃/爪覆輪/台咲
正木系統554
青/弱抱/小型変形/常葉、濃青紺/捻梅咲/小輪
正木系統567
青/常葉、青紫/糸覆輪/石畳咲
正木系統572
青/乱菊葉、青紺/覆輪/乱菊/石畳咲
東屋前右手、正木系統の展示の様子(部分)
正木系統215 「司紅」
青/斑入/千鳥葉、紅/丸咲
正木系統217 「白波」
青/斑入/千鳥葉、白/丸咲
正木系統228 「磯打波」
青/斑入/千鳥葉、極淡青/丸咲
正木系統232 「春月」
青/斑入/千鳥葉、淡桃/丸咲
正木系統467
青/常葉、紅紫/乱獅子咲
正木系統503
青/丸立田/芙蓉葉、紫/切咲
正木系統506
黄/尾長/立田葉、紅/筒白/切咲
次回も、東屋の前で咲いていた正木系統のアサガオの紹介です。
(つづく)
花ちょう遊館「高山植物館」で見た花と交互に投稿します。
この記事へのコメント
イッシー
こういう風に楽しめるのって日本ならではでしょうか。
なおさん
river
乱獅子咲ともなると本当に正木系統で種が出来るのかと思ってしまいます。
長さん
アサガオを園芸植物として楽しんでいるのは、日本人だけだそうですよ。今では遺伝子の研究にも役立っています。
長さん
江戸時代には多くの愛好家がいたそうですが、今は少ないでしょうね。ここは国立の博物館ですから、公務員として栽培をされているのですね。地道な仕事ですから大変でしょう。
長さん
種が出来る正木系統でも、かなりの変化が現れる物なのですね。だから広い意味で正木系統も変化朝顔と言って良いのではないでしょうか。江戸時代の人たちは、その偶然性を楽しんだのでしょうね。
yoppy702
花だけでなく、葉っぱも変化してるから、見ていて驚きの世界です。
特に斑入りが、アートですね。(^^ゞ
昨日、堺市の大仙公園・日本庭園へ「変化朝顔展」を見に行ったんですが、唖然としました。
殆ど咲いてなかったんです。(^^ゞ
早過ぎたんか、遅過ぎたんか、イマイチ理解出来なかったんです。
ほんの少しだけ撮りましたが…
案内では、「開催期間:8月中旬頃~9月上旬頃」となってますので、今月末か来月初めに、もう一度行ってみようかとも思ってます。
長さん
正木系統でも十分「変化朝顔」といえるでしょうね。花に変化が出る場合、葉に変化が出る場合、両方に変化が出る場合があります。花の変化と葉の変化がセットで現れる場合もあります。
変化朝顔展を見にいらっしゃいましたか。花が咲いていなかったとは残念ですね。このくらしの植物苑でも、まだ花が咲いていない鉢がかなりありましたよ。開催期間が1ヶ月もあると言うことは遅咲きのものもあるということなのでしょう。
種を蒔く時期が遅かったのか、それとも、種を蒔くときに「芽切」(種の皮は硬いので、早く発芽するように種の背中に切れ目をつけること)がされていなかったのか、そんな理由も考えられます。
ジュン
朝顔
日本的なお花で色がどれもいいですね
長さん
こうした形で朝顔を楽しむ文化を持っているのは日本だけですね。
正木系統は種が採れる物で、種が出来ないものは出物と言われます。展示された正木系統にはさまざまに変化する遺伝子が含まれているので、広い意味では変化朝顔です。