松戸みどりと花の基金主催「あさがお展」にて(4) 花銘が添えられていた品種①

 8月6日、公益財団法人「松戸みどりと花の基金」が主催の「あさがお展」を見に行ってきました。
 今回から、「花銘」が添えられていた品種を紹介します。40点近くありましたが、殆どが大輪アサガオでした。
 品種の説明は九州大学のHP「引用したのは(九州)と記載」などを参考にしました。


「花銘」がある朝顔の展示の様子です(鉢の手前に名札が見えます)
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燭光(しょっこう)
京都の広瀬秀一氏の選出。覆輪の白と日輪抜けの花筒がバランスを保ち、間の紅地が眼の覚めるような鮮やかさである。割合に作りやすく、覆輪もよく出るので愛好され、各地で盛んに栽培されている(九州)
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清滝川(きよせがわ)
黄斑入の蝉葉、紺に青縞・丸咲・大輪。東京の樋口進亮氏作出。
紺縞は紺地7分、縞(白)3分が理想的な配分とされている。
また地色は濃く、縞の色は雪白に近い花を上位とする(九州)
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遠霞(とうがすみ)
昭和55(1980)年に東京の上原重雄氏が作出した「青空」(浅葱霞覆輪)
の色変わり種。12輪も一度に咲くと、柔らかな藤の地色が霞のように
全体にたなびいている感があり、すばらしい(九州)
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彩華錦(さいかにしき)
名古屋の彩華園立木徳蔵氏が昭和15(1940)年頃選出した古名花。紅縞が
非常に鮮明で、旭光柄縞が最も多い。名古屋の秘蔵品種であったが、今では
東京でも関西でも広く栽培されている。縞柄といえばこの花の名前が出る
ほどで、「桜吹雪」と共に紅柄物の双璧で人気がある(九州)
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万代桃泉(まんだいとうせん)
大阪の中橋常次郎氏が昭和56~57(1981~2)年に発表した万代系統の
一つ。この品種は発表以来各地の朝顔会で盛んに栽培され、交配親とし
ても使われている。草勢は桃色では中性である。育てやすく花切れは
少なく、花弁は柔らかく、伸びが特に良い。花径25㎝を超える(九州)
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新戸部の誉(しんとべのほまれ)
桃霞覆輪、陽光抜け。桃色地には微細な刷毛目条がある
この品種の基は。昭和30(1955)年以前の「不二の誉」である
さらに数年後、変化したので、新の字をつけた(九州)
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万博の女王(ばんぱくのじょおう)
白無地。大阪の中橋常次郎氏作出の万博シリーズの一つ。「万博の
女王」は純白花と白色花冠で筒淡紫に分離している(九州)
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松風(まつかぜ)
朝顔の中でも最も大輪に改良された品種。本葉が10数枚になるとつるが
伸び、高温で生育する。濃い藍色に白しま吹雪の花が咲く(タキイ種苗)
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以下は、サカタのタネの「暁シリーズ」のようです

暁の海(あかつきのうみ)
超巨大輪。つるがあまり伸びないので、あんどん仕立てや鉢植えでトレリス
にもお勧め。見応えのある大きな花は最大で直径約18cmになり、一輪咲く
だけで迫力満点。葉は斑が入り涼しげな印象
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暁の露(あかつきのつゆ)
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暁の錦(あかつきのにしき)
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暁の紅(あかつきのべに)
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暁の舞
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この花は、ネットの写真と比べ、縞斑が少なすぎる

暁の雪(あかつきのゆき)
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 2023年8月6日撮影。

 次回も、「花銘」があるアサガオを紹介します。
(つづく)

 花ちょう遊館「高山植物館」の記事と交互に投稿しています。

この記事へのコメント

  • なおさん

     名前が書かれていると、愛好家にはありがたいですが、いちいち記録するのもなかなか面倒ですよねえ。花を撮って、名札を撮るというのも、少ないとそうでもないのですが、多いとなかなかタイヘンです。

     大輪の涼しげな花色の朝顔も良いですね。こちらではなかなか展示会などはないようです。
    2023年08月14日 12:23
  • 長さん

    🚩 なおさん、コメントありがとうございます。
    リタイアすると、お仕事をされている型と比べ、時間がありますので、品種の由来棟について調べて見たくなりました。
    近場であさがお展を開催してるところは少ないですね。松戸と佐倉市にあるくらしの植物苑と、日比谷公園位しか知りません。
    2023年08月14日 15:31
  • nobara

    アサガオも大輪とひとくくりにしてしまいますが
    謂れなど読むと、また楽しいものですね~~
    新戸部の誉は多花性?なんですか。
    重なりが綺麗に見えますね。
    マツカゼは随分、はっきりした縞模様で
    なんだか久留米絣を連想しました(^o^)丿
    清滝川とはまた違った趣で面白いです。
    時間がずれるとクシュっとしてしまいますね。

    ゲリラ雨が何度も起きています。台風の所為??
    あまりの音に窓の外を眺めています。今はカンカン照り!
    2023年08月14日 16:04
  • river

    こちらではアサガオ展は見たことがありません。以前花径が大変大きなアサガオを見たことがあります。あまり大きいと風に弱いだろうなと思いました。
    1時は数種類のアサガオを栽培していましたが今はサカタのタネの富士シリーズと日中友好朝顔の2種類を5鉢行灯仕立てで育てているだけです。暁シリーズも育てたことがあります。
    2023年08月14日 16:44
  • イッシー

    やっぱり大きいのっていいですよね。
    我が家の小さい花のも咲きました。
    朝顔は可愛いですね。
    2023年08月14日 19:34
  • 長さん

    🚩 nobaraさん、コメントありがとうございます。
    写真ばかり並べても面白くないので、分る範囲で調べて見ました。
    新戸部の誉は1本の蔓に4輪咲いているので、多花性なんでしょうね。
    松風の縞斑から久留米絣を連想されましたか。
    大輪だけに花弁が薄く、風が吹くと折れ曲がってしまいます。
    今日は未明も含めて何度も雨が降りました。午後、郵便局やコンビニに出かけたのですが、運悪く降られてしまいました。
    2023年08月14日 21:06
  • 長さん

    🚩 riverさん、コメントありがとうございます。
    あさがお展は開催するところが少ないですね。
    大輪アサガオは花弁が風になびいてしまうので、写真を撮るのも一苦労でしたよ。昨年までのように、ビニールハウスの中が良かったのですが・・・。
    日中友好のアサガオ、群馬県では有名ですね。アサガオは昨年と一昨年に育てたのですが、蔓があちこち伸びるのが妻に不評で今年から種を蒔くのを止めました。
    2023年08月14日 21:14
  • 長さん

    🚩 イッシーさん、コメントありがとうございます。
    アサガオは普通サイズの花が咲くものの方が良いです。何故かというと、大輪は花弁が薄く、風に当たると花がよれてしまうからです。
    2023年08月14日 21:17
  • yoppy702

    大輪は、一輪でも見ごたえがありますね。
    品種名が添えられてると、名前からイメージしたりして、それだけジックリと見てしまいます。
    あっ、ボクの場合ですけど。(^^ゞ
    燭光、鮮やかぁ~(^^)
    清滝川、綺麗ですし、涼し気ですね。
    へぇー…「理想的な配分」ですか。
    正に、アートですね。(^^)
    万博の女王、、、メッチャ綺麗や!
    純白の朝顔って、生で見た事無いです。
    大坂の方の作出なんですね。
    暁の海、素敵な色や。(^^)
    直径約18cm!
    あっ、、葉は斑入りなんですね。
    これは、引かれますね。(^^ゞ
    2023年08月15日 00:17
  • すーちん

    おはようございます
    暁の錦
    暁の紅
    見遁してしまいそうですが
    作り出した喜び
    ひとしおでしょう
    2023年08月15日 10:16
  • 長さん

    🚩 yoppy702さん、コメントありがとうございます。
    大輪アサガオは。やはり、花弁が広がっているところを撮りたいのですが、清滝川などのように広がっておらず、くしゃっとしたものもありましたよ。紺地と縞の配分なんて、素人は考えませんよ。
    花弁が白だけというのは変化朝顔ならではですね。昨年は白の変化朝顔も咲いていたのですが、今年は出現しなかったようです。
    2023年08月15日 11:50
  • 長さん

    🚩 すーちんさん、コメントありがとうございます。
    最近は、市販の種を蒔いても、綺麗な大輪アサガオが咲きますから楽しいですね。
    2023年08月15日 12:00