目的は「高山植物館」で高山植物の色々を撮影するためです。広さは恐らく25坪ほどと思われますが、そんな空間に100数十種類の花が咲いてるというのは驚きです。
花ちょう遊館の外観です(高山植物館は左端)
花ちょう遊館の案内図です(高山植物館は左上)
高山植物館の出入り口付近から見た内部(3枚で7割方写っている)
館内の案内図です
前置きが長くなりました。ここから、館内で見た花たちです
ヤクシマショウマ(屋久島升麻)
ユキノシタ科チダケザシ属の多年草。開花期は7~8月。日本固有種
屋久島の渓谷の岩場に生える。草丈5cm未満のものはコヤクシマショウマ
カニコウモリ(蟹蝙蝠) 初見です
キク科コウモリソウ属の多年草。本州(近畿地方以北)、四国の針葉樹林帯
の林下に生える。小花の花冠は長さ8~8.5mmで深く5裂する。花期は8~9月
葉がカニの甲羅ないしはコウモリの羽に似るので、この名がある
シライトソウ(白糸草)
シュロソウ科シライトソウ属の多年草。花期は5〜6月
本州(秋田県以南)、四国、九州、朝鮮南部に分布。両性花と雄花がある
長い花糸(1cmほど)が目立つので、試験官ブラシの様に見える
ミノシライトソウ(美濃白糸草)
シュロソウ科シライトソウ属の多年草。岐阜県美濃地方に分布する固有種
シライトソウの変種で、花被片がシライトソウより短い(3~6mm)
花期は5~6月。環境省:絶滅危惧IA類
ハコネギク(箱根菊)
キク科シオン属の多年草。本州(関東・中部)の山地の林内に生える
花期は8~10月。花径は2cm。箱根では駒ヶ岳など山頂の草原に多い
チダケサシ(乳茸刺)
ユキノシタ科チダケザシ属の多年草。本州、四国、九州の山野に生える
開花期は7~8月。名の由来は、チダケ(乳茸)という
キノコを、この茎に刺して持ち帰ったことに由来する
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
長さん
往復はクーラーが効いた車で、現地では涼しい植物園で花を撮り放題すから、言うことなしですね。
この日は、珍しく、長い玉を持った30代くらいの男性が入ってきました。
river
箱根菊はほかの野菊類と一緒に以前栽培していたのですが残念ながら枯れてしまいました。
チダケサシもおなじみの花ですがこれだけにぎやかに咲くのはハナチダケサシと言ってもよいかもしれませんね。山で見るのは薄いピンクで花はもっと少ないです。
yasuhiko
こちらにも、そういう施設があると
いいんですが…。館内ではシライトソウが
咲いてるんですね。以前、5月前半に
殿ヶ谷戸庭園でこの花を見た事があるので、
ちょっと意外な気もしました。
nobara
運転手さん付きってありがたいですね(^o^)丿
「高山植物館」って?25坪?ほどなんですか@@
その中に100数十種類の花とは、密?ですね~
観察するにはありがたいですね。
カニコウモリ、お初でしたか?
麦草ヒュッテの林(湿地)で今の時期、よく見かけてました。
シライトソウも咲いてるんですね@@
箱根ギク、頭花だけみるとシラヤマギクみたいですね。
チダケサシも今年は早くて、平地では終わっていますね。
なおさん
信徳
長さん
カニコウモリ、赤城山や榛名山でも見られますか。似た花が咲くモミジガサなら見たことがあるのですが・・・。
ハコネギク、絶えてしまいましたか。寒さには強そうですがね。
チダケザシは名札に従いましたが、確かに花が多いですね。肥沃な土壌で育てられたんですかねー。
長さん
ここは一年中高山植物の花が見られるよう、別の施設で開花コントロールをしています。その方法については、後日記事にしますが、シライトソウもその例で、普通は春の花ですね。
長さん
我が家にはお抱え運転手がいるのでありがたいです(笑)。
高山植物館の広さは公表されていないのですが、鑑賞路を一周するだけなら、2分もかからないのではないかと思います。
ご覧のようにロックガーデン風ですが、自然に見えるよう、上手く植え込まれています。
カニコウモリ、お初でした。同属のモミジガサは見たことがあるのですが・・・。
ハコネギクは似たものが多いので、名札が無いと見分けは難しいです。
チダケザシは春の花ですね。ここは別の施設で開花コントロールをしているので、季節外れの花も咲いています。
長さん
自生地でこれだけの花を見ようとすると、日数もお金もかかりますよね。高山植物を開花コントロールすることで、年間通して見られるのは、とてもありがたいです。夏に、春の花のシライトソウが咲いているのも開花コントロールのお陰です。
大阪では咲くやこの花館でも開花コントロールを行っているようです。
カニコウモリの花は初めて見ました。モミジガサに似ているなと思ったら同属でした。
このチダケサシ、花付きが良すぎますね。
長さん
真夏に涼しい環境で高山植物の花が見られる、しかも、季節外れの花も含めて100数十種類が見られるのですから。天国みたいな所ですよ。
お宅からなら高速道路で1時間そこそこの距離ですから、一度ご覧になったらいかがでしょう。イッシーさんはここと真岡鉄道、それに、日光植物園なんかもセットで行かれましたよね。
yoppy702
ボクも、先日、「咲くやこの花館」の高山植物室で涼んできました。(^^ゞ
ここの高山植物館も開花調整をされてるんですね。
案内図を見て、さすがやなぁ…と思ったのが、「県内の植物が多いエリア」が広範囲にあるという事です。
栃木県には高山が多いですもんね。それに、百名山も多いでしょ。
その高山植物に会えるんやから、素晴らしい、高山植物館やと思います。(^^)
ヤクシマショウマの花、綺麗ですね。
ショウマと付くのはサラシナショウマ位しか知らないので、大きくしてジックリ見てしまいました。
シライトソウ、結構、好きです。
試験官ブラシ…なるほど!(^^)
「美濃」と付くだけで、シライトソウも変わるんですね。
これを見ても、シライトソウの変種に見えないです。(^^ゞ
ハコネギクって、いかにも、お山のキクって感じで素敵な花姿ですね。
チダケサシ、一杯咲いてたんですね。
これ、良いタイミングとちゃいます?
二枚目、メッチャ綺麗ですもん。(^^)
すーちん
100種類以上が展示されていて
庭を散策する気分ですね
コウモリソウ属というのが
あるんですねー
ジュン
楽しませていただきました
車で涼しく館内が涼しく
楽しめて良い時間ですね
長さん
確かに、看板には「県内の植物が多いエリア」と書いてありますが、今回のヤクシマショウマやミノシライトソウのように、栃木県には分布がないものも色々展示してあります。
狭い空間に100数十種類となると、大型より小型の植物が多かったです。なので、アップの写真は苦労しました。今回は取り始めなので、綺麗ですが、段々ボケてきます(笑)。
山に咲くチダケサシはもっと花数が少ないそうです。これは栽培種なのか、花が多すぎる感じがします。
長さん
規模が大きな「箱庭」というような感じでしょうか。
コウモリソウは葉の形が蝙蝠が翅を広げたような、と言うのが由来ですが、昔の植物ハンターにとって、蝙蝠は身近な動物だったんですかね。
長さん
最近、私は午前中に眠くなってしまうので、まだ元気な妻に運転してもらっています。