今回はW8区(低地性山地草原区画)とW11・12区(山地性・海岸性岩礫地植物区画)、及びW13 区(水生植物区画)で見た花です。
ナミキソウ(波来草)
シソ科タツナミソウ属の多年草。日本、朝鮮、中国(東北部)などに分布
名の由来は、海岸の波打ちぎわに近い砂浜に生育することから
花期は6~9月。花の長さは2cm程度。S字状に曲がっているのが面白い
ニホンハッカ(日本薄荷)
シソ科ハッカ属の多年草。日本在来種。花期は8~10月
別名:ハッカ、和ハッカ(和薄荷)、ワシュハッカ(和種薄荷)
ヨウシュハッカよりやや葉が長く、萼筒の裂片が鋭く尖っている
オオバギボウシ(大葉擬宝珠)
キジカクシ科ギボウシ属の多年草。東アジア原産で、日本にも広く分布
花期は6~8月。早春の若葉はウルイと呼ばれ、山菜として親しまれている
エチゴトラノオ(越後虎の尾)
オオバコ科ルリトラノオ属の多年草。花期は7~9月。草丈は50~80cm
北陸地方から東北地方の日本海側の海岸に自生する、日本固有種
ミヤコグサ(都草)
マメ科ミヤコグサ属の多年草。日本のミヤコグサは、朝鮮半島から対馬を
経由して九州に定着し、最終氷期の終了に伴って分布域を拡大したものと
推定されている。花期は4~10月。花径は1.5cmくらい
大きな池にかかる橋まで戻ってきました。橋から下を見ると、オゼコウホネやヒツジグサが咲いていたので、池の木道へ降りました。
オゼコウホネ(尾瀨河骨)
スイレン科コウホネ属の多年草(水生植物)。日本固有種
北海道の一部と、尾瀬と月山にのみ分布。根室河骨の変種とされている
花径は3~4cmなので、葉の大きさが分りますね
ヒツジグサ(未草)
スイレン科スイレン属の多年草(水生植物)。日本・ヨーロッパ・東アジア・
インドに分布。花径3~7cm。花期は6~9月。名の由来は、未の刻(午後2時)
頃に花を咲かせることから(実際は朝から夕方まで花を咲かせる)
別名:カッパグサ、カメバス、コレンゲ等なと多数
開花初日は、雌しべの柱頭が花粉を受け取れる雌性期で、1~2日後に
柱頭は偽柱頭に囲まれ、雄しべからは花粉が放出される雄性期となる
ハンゲショウ(半夏生、半化粧)
ドクダミ科ハンゲショウ属の落葉性多年草。日本では本州以南に分布
ここでは池の西側に繁茂しているが、白い葉が緑に戻りつつある
まだ花の残るものを見つけた
タマアジサイ(玉紫陽花)
アジサイ科アジサイ属の落葉低木。東北地方南部~岐阜県に分布
名の由来は、つぼみが球形であることから
山地では8~9月に咲くが、平地では6~7月から咲き始める
中央の球形のものが、苞に包まれた丸いつぼみ
次回は多目的温室に入ります。
(つづく)
都合により、コメ返が遅れることがあります。
この記事へのコメント
もこ
黄色い小さな花が印象的で可愛いです。
nobara
S字状に曲がっていますね~
暑いでしょうに、とてもシャキッと咲いていましたね。
日本ハッカは故郷の畑にいっぱい生えてました。
オオバギボウシがこんなに綺麗に咲いてました?
ウルイは大好きです。山菜のカフェで、これだけを食べたり(^o^)丿
エチゴトラノオ、三角錐で形がヨカーですね♬
ハンゲショウ、葉裏はとっくに緑に戻っていますね。
表面だけが変化していくんでしたね(*^-゚)⌒☆
タマアジサイ、レンゲショウマが咲くころ
御岳あたりでは一緒にみられるんですよね。
咲いてしまったら区別がつきませんが
弾ける頃が魅力ですよね💛
river
尾瀬は15歳の時にテントを担いで3泊4日で歩いた私の山歩きの原点です。以来10数回は歩いていますが昨年最後にしました。
なおさん
オオバギボウシは武蔵丘陵森林公園のあちこちでも自生しています。公園のは採れませんが、山形の小国の道の駅では、春にはウルイの新芽も売られていますし、梅花皮荘の夕食にもおひたしが出て来ました。
コウホネやハンゲショウは、29日に神代植物公園の水生植物園で見てきました。
長さん
ミヤコグサ、こういう機会でないと見る事が出来ませんが、可愛い花ですね。日本でもセイヨウミヤコグサも見られるそうです。
長さん
ナミキソウ、運良く、咲いたばかりのような、生きの良い花でしたよ。
ニホンハッカ、増えそうですね。ここでも小さな水の流れに沿って数mに亘って咲いていました。
オオバギボウシは、ご覧のように沢山咲いていたので、綺麗なものが選べました。ウルイは食べたことがないです。美味しいようですね。
エチゴトラノオは咲き始めです。花穂は枝垂れませんね。
ハンゲショウ、色の戻り方は仰る通りです。
タマアジサイ、丸い萼が開きかけのものを撮りたかったのですが、そう上手い具合には行きませんでした。
信徳
ナミキソウは今年鵜の岬に行った記念に植えました。
タツナミソウにイメージが似ているのですが開花時期が遅いようです。後日ブログアップします。
長さん
尾瀬は20歳くらいから通い始め、燧ヶ岳や至仏山も登りました。結婚する前年、今の妻を含めて10人くらいのグループで山ノ鼻小屋に泊まったのが最期でした。ですから、6回くらいかな。
長さん
暑いし、尿漏れは続いているして、一ヵ所で記事が沢山書けるというのは、理想的な取材先です。
ウルイは食べたことがないですが、美味しいようですね。
神代植物公園でコウホネやハンゲショウをご覧になりましたか。植物多様性センターにはいらっしゃいましたか?
長さん
鵜の岬旅行のキネンにナミキソウですか。現地でお買いになったのですか?確かに、花の形はタツナミソウに似ていますね。ブログアップをお待ちしています。
eko
ミヤコグサは見ただけでマメ科の植物と分かります。
オゼコオホネの葉は大きいですね。ヒツジグサは清楚で美しくひっそりと咲く感じがします。
タマアジサイは可愛いです。
yoppy702
横から撮られてるので良く解ります。
「海岸の波打ちぎわに近い砂浜に生育することから」って、上手い事付けますね。(^^)
オオバギボウシの画像を見ると、ここは、いかにも山道って感じがして素敵ですね。
先日、オゼコウホネの特徴を教えて頂いてたので、丁度、復習になりました。(^^ゞ
こうして撮って頂くと、葉っぱ、大きいなぁ~って思います。
ヒツジグサ、久しく見てません。
実際は、朝から夕方迄咲いてるんですね。
ずっと、未の刻やと思ってました。(^^ゞ
ハンゲショウの群生、素晴らしい光景です。
タマアジサイの花、好きなんです。(^^)
すーちん
ナミキソウ
波打ち際に生息
花自身も
波のように見えますね^^
長さん
ナミキソウは爽やかな花色ですね。
エチゴトラノオは、ヌマトラノオ同様、花茎が直立します。
ミヤコグサの花はいかにもマメ科という特徴が出ています。
オゼコウホネの葉は花の大きさから推し量ると、15cm程度でしょう。
タマアジサイ、ちょっと距離があって、数枚しか撮れませんでした。
長さん
ナミキソウ、横顔が特徴的ですが、下側の花弁の中央に白い部分がありますが、そこが二筋膨らんでいるのも面白い。
オオバギボウシの1枚目、遊歩道が坂になっているように見えますか?実際は平坦なんです。
オゼコウホネの葉は、長さが15cmほどです。
ここのハンゲショウの群落は半端じゃないですよ。
タマアジサイ、上からも撮りたかったのですが、ちょっと距離があり、無理でした。
長さん
ナミキソウ、花の横顔は波のようにウエーブがかかっていますね。