受付のある研修棟の裏手で野菜の花などを撮り、北に進むと右手に絶滅危惧植物温室があり、つくば植物園に行った時は必ず立ち寄ることにしています。
ギンバイソウ(銀梅草)
アジサイ科アジサイ属の多年草。関東以西の本州、四国、九州に分布
日本固有種。15ほどの県で絶滅危惧種指定
残念ながら、明るすぎて、花が上手く写らない
レンゲショウマ(蓮華升麻)
キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草。花期は7月~8月。花径3~4cm
日本特産で、1属1種。本州(東北~近畿地方)の太平洋側の深山に分布
いくつかの都県で絶滅危惧種に指定。ここでは全てつぼみでした
この植物園の最奥部で一輪、咲いていたので、後日投稿します
キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)
アジサイ科キレンゲショウマ属の多年草。紀伊半島、四国、九州に自生
花期は8月なので、まだつぼみ。花径は0.7~1.3cm。絶滅危惧II類 (VU)
こんな花が咲きます
ムラサキカラマツ(紫唐松)
キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草。対馬~済州島のみに分布
準絶滅危惧IB類(EN)。カラマツソウの仲間は花弁がなく、雄しべのみ
雄しべは紫色とあるが、殆ど白にしか見えない
以下、絶滅危惧植物温室を出て、中央広場に向かう途中で見た花です
ウド(独活)
ウコギ科タラノキ属の多年草。日本では北海道~九州に分布
花が咲き始めたところで、蟻が登ってきていた
ムラサキヒヨドリバナ(紫鵯花)
キク科ヒヨドリバナ属の多年草。原産は北アメリカ
別名:スイート・ジョーパイ、ユーパトリウム・プルプレウム
草丈が2mにもなる大型のヒヨドリバナ。葉は食用や薬用になる
まだつぼみでした(こんな花が咲きます)
中央広場には水生植物や花木などが植えられた「島」があります
エキノドルス・グランディフロルス・アウレウス
オモダカ科エキノドルス属の多年草。中央アメリカから南アメリカに分布
和名はヒロハシャゼンオモダカ(広葉車前沢瀉)。花径は4~5cm程度
オゼコウホネ(尾瀨河骨)
スイレン科コウホネ属の多年草(水生植物)。日本固有種
北海道の一部と、尾瀬と月山にのみ分布。根室河骨の変種とされている
花径3~4cm。絶滅危惧Ⅱ類 (VU)。花の中心にある柱頭盤が赤いのが
オゼコウホネの特徴。5月に見た時より、葉が大きくなっていた
ウォーターバコパ
オオバコ科ステラ属の常緑多年草(水草)。原産はアメリカ東部
花期は7~9月。花径は1~1.5cm。別名:ミズバコパ(水バコパ)
マルナガバミズアオイ(丸長葉水葵)
ミズアオイ科ポンテデリア属の多年草。原産は北アメリカ東部。
ナガバミズアオイの変種。花期は6~10月。一日花
ランチの前に、もう少し撮影します。
(つづく)
この記事へのコメント
river
オゼコウホネは尾瀬ヶ原で何回か見ました。ただヒツジグサが増えているのにオゼコウホネは少なくなっているようで気がかりです。
nobara
レンゲショウマは「たてもの園」でも同じような状況でした。
旧盆、前、辺りに御岳で咲きますよね(*^-゚)⌒☆
キレンゲショウマもこんな育成鉢で花芽を付けてるんですね。
カラマツソウは玉川上水縁で見かけました。
ウォーターバコパ、ミズアオイは花博の花の谷で見た事あります。
水生のお花は、涼し気ですね。
信徳
レンゲショウマが咲き出したようですね。丁度お盆の頃が最盛期になるのでしょう。キレンゲショウマは内の状態と同じ様です。
ウド、ヒヨドリバナなども見られるし水生植物も合わせ見られるのが良いですね。
もこ
長さん
お宅ではギンバイソウやレンゲショウマ、キレンゲショウマ、ツクシカラマツが咲くのですね。ツクシカラマツは7月始めに拝見しましたが、花は紫色を帯びていましたよね。
尾瀬ヶ原のオゼコウホネが少なくなっているのは気がかりですね。
長さん
ギンバイソウは植物園でしか見たことがありません。キンバイソウなら八島ヶ原湿原や伊吹山で見たことがありますが・・・。
レンゲショウマ、花にはちょっと早かったです。
キレンゲショウマは本園にはないので、鉢植えで大きくしてから展示するのでしょう。
カラマツソウが玉川上水で咲きますか。それは貴重ですね。
花博の花の谷というと、鶴見緑地のことですか?
長さん
この植物園でレンゲショウマの花が盛りになるのは8月に入ってからのようです。ムラサキヒヨドリバナも同じ頃の開花です。
キレンゲショウマ、お宅でもつぼみですか。レンゲショウマより開花が遅いですからね。
長さん
マルナガバミズアオイを毎年ご覧になっていらっしゃいますか。新宿御苑の温室などで見たことがありますが、珍しいですね。
なおさん
ギンバイソウは葉の先がバルタン星人の手のよう、というか先割れスプーンのようですよね。銀蠅草か?と思うとそうではなく、銀梅草だそうですねえ。武蔵丘陵森林公園の野草コースの谷でも見られます。
ウドは東京・立川でも栽培が盛んなようで、昭和記念公園の売店でもうどパイというお菓子が売られています。
長さん
.>ネタ稼ぎには困らないのが嬉しいですね。
そうなんですよ。尿漏れだし、暑いしで、1回行けばブロ記事の数が稼げるところはありがたいです。
ギンバイソウ、写真では葉の先端が隠れてしまいましたが、確かに特徴的な鋸歯がありますね。武蔵丘陵森林公園にもありますか。
「うどパイ」ですか、知らなかったので調べて見ました。うどを甘露煮にして白い西京みそ餡で包み、パイ生地で仕上げたものだそうですね。「ウドラ焼き」なんていうのも出てきましたよ。
イッシー
どれも見たことありません。あの池ではなく中央広場にあるんですか。
長さん
大きな池にも水生植物が展示してありますが、ここは中央広場の中央にある植栽で、その中に小さな池があるのです。次回の記事で、その様子を写した写真を投稿します。
eko
レンゲショウマやキレンゲショウマは可愛い花ですね。これからが楽しみです。
ムラサキカラマツも可憐です。確かに白にしか見えません。ムラサキヒヨドリバナもこれからですね。
ウォーターバコバやマルナガバミズアオイなど水辺の花は涼しげで良いですね。
yoppy702
ギンバイソウの花姿って複雑なんですね。
レンゲショウマ、一杯あるんですね。
蕾でも、レンゲショウマと聞くと見入ってしまいます。(^^ゞ
花期的には、キレンゲショウマの方が、ちょっと遅いんでしたっけ?
「カラマツソウの仲間は花弁がなく、雄しべのみ」なんですね。
あの姿が花なんやと思ってました。
今度、見る事があったら、じっくり観察してみます。(^^ゞ
オゼコウホネの特徴、理解しました。
コウホネって…かなり前でしょうけど、長さんの画像が、何処かで採用された事ってありませんでしたっけ?(^^ゞ
ウォーターバコパ、可愛いいですね。
暑くなると、水草ってイイですね。(^^ゞ
すーちん
レンゲショウマがみたくて
奥多摩まで出掛けましたがー
殆ど蕾でしたー
見頃の時期難しいですー^^
長さん
キンバイソウは伊吹山でも咲いていますが、ギンバイソウの方は植物園クラスでしょうね。
レンゲショウマは咲き始めていましたが、キレンゲショウマはこの植物園でも8月に入ってからの開花です。
ムラサキカラマツ、ネットでは薄い紫の花も見られるので、温室育ちだと色が薄くなるのかもしれません。
小さな区画ですが、水生植物も各種植えられています。
長さん
ギンバイソウは、花弁に見えるものが萼片で、もわもわしているのが雄しべ、その中央に雌しべがあります。
レンゲショウマは良く分枝して、たくさんつぼみを付けます。キレンゲショウマはレンゲショウマより半月~一ヶ月くらい遅い開花です。
カラマツソウは花弁も萼片もないので、ちょっと変わった花ですね。
オゼコウホネの写真、2013年にテレビ朝日の「大人の山歩き」で使われたことがあります。よく覚えていらっしゃいますね。
長さん
レンゲショウマ、奥多摩だと標高がちょっと高いので、7月下旬頃からの開花でしょうか。
コスモス
小石川後楽園にもあると聞いて見に行った人が、あまり咲いていなかったと言っていました。
これからなんですよね。
ムラサキカラマツは雄蕊だけしかないんですか。
線香花火の最後の方みたいですね。
長さん
レンゲショウマは8月に行くとたくさん花が見られます。キレンゲショウマはの花が咲き始めるのは、その半月ほど後になります。
雄花と雌花が別の種類は色々ありますが、しべだけの花というのは珍しい部類ですね。