今回は温室から屋外へ出て、出口に向かう途中で見た花などです。最初の3種類は、いずれも初めて見た植物です。
ダンピエラ・テレス 初見です
クサトベラ科ダンピエラ属の多年草(亜低木)。オーストラリア原産
花径は2cmほどで、花の形を見ると、クサトベラ科と言うのは頷けます
アルブカ・スピラリス ‘フリズルシズル’
キジカクシ科アルプカ属の多年草(球根)。南アフリカ原産。 初見です
花は下向きに咲く
‘フリズルシズル’は、葉の巻き方を強くしたのが特徴
ディプカディ・セロシナム
ユリ科ディプカディ属の多年草。原産は西アジア~地中海沿岸地方
標高2000mまでの岩礫質な土地に自生。別名:ブラウン・ブルーベル
花の長さは1cm程度で、花冠は3裂する。 初見です
エルサレム・セージ
シソ科フロミス属(オオキセワタ属)の耐寒性常緑多年草
原産は南ヨーロッパ(地中海東部)。別名フロミス・フルティコサ、
キバナキセワタ(黄花被綿)。花は乾燥させても色を失わないため、
ポプリやドライフラワーに利用される。セージの仲間ではない
ヤマボウシ(山法師)
屋外での「今週の見頃第1位」とされただけに、見事な花付き
ホザキキカシグサ(穂咲きかし草)
ミソハギ科キカシグサ属の多年草(二年草)。九州の湿地や水田に生える
希少植物。環境省・絶滅危惧IB類(EN)、熊本県・絶滅危惧IA類
花径5~6mmの4弁花。薬草の一種だが、「きかし」の由来は不明
オゼコウホネ(尾瀨河骨)
スイレン科コウホネ属の多年草(水生植物)。日本固有種
北海道の一部と、尾瀬と月山にのみ分布
根室河骨の変種とされている。花径3~4cm。絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
花の中心にある柱頭盤が赤いのが オゼコウホネの特徴
コガクウツギ(小額空木、小萼空木)
アジサイ科アジサイ属の落葉低木。本州の東海地方以西、四国、九州に分布
日本固有種。名の由来はガクウツギよりも花が小さいことによる
花弁に見えるのは装飾花の萼(径は3~ 5cm)。長野県絶滅危惧IA類(CR)
ヤマツツジ(山躑躅)
ツツジ科ツツジ属の半落葉低木
プリムラ・ブレヤナ
サクラソウ科プリムラ属の耐寒性多年草。中国南西部原産。 初見です
別名:ブレヤナプリムローズ、オレンジクリンソウなど
トリフォリウム・ルーベンス
マメ科シャジクソウ属の耐寒性多年草。ヨーロッパ原産(アルプス山脈など)
別名:大輪レッドクローバー。葉や花はハーブティーとして利用される
(シリーズ終了)
長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。
この記事へのコメント
bunko
信徳
前半は何とも奇妙な花ですね、しかも舌を噛みそうな名前ばかりヤマボウシから少し馴染みの花が出て来て舌を噛まずに済みました(笑)。
もこ
山法師はこちらでも沢山咲いています。
nobara
低木状は珍しいですね。
ヤマボウシ、すごい枝振りですね。
今は常緑ヤマボウシに移行しています。
ホザキキカシグサ、滅多に見られませんね。
キカシグサは、果実がシラミ(古語でキサシ)の卵に似てるらしい。
シラミの卵といわれてもピンときませんよね(でも微かな記憶が:笑)
コガクウツギ、可愛いですよね。
この雰囲気が堪りません。
eko
‘フリズルシズル’の花は初見ですが、クルクルとカールしたような葉は見たことがあります。エルサレム・セージ咲いていましたね。
花付きの良いヤマボウシですね。雪が降ったようで真っ白で素敵です。大きな木ですね。
コガクウツギの装飾花のギザギザがいいですね。
プリムラ・ブレヤナ、トリフォリウム・ルーベンスは可愛い花ですね。
yasuhiko
見事な咲きっぷりですね。
今年はあちこちで見かけるヤマボウシの
花付きが、例年以上にいいような気がします。
ショクダイオオコンニャク、ずい分
大きくて立派な花が咲いたみたいですね。
イッシー
帽子をかぶった人もワンポイントになってますね。
なおさん
ヤマボウシは比叡山の僧兵の白い頭巾を連想させるところからの名ということですが、鴨川の流れと比叡山の僧兵ばかりは、権力者の天皇でも意のままにならない、と、いにしえからナンギしたものの筆頭だったようですねえ。
river
コスモス
アルプカ・スピラリス’フリズルシズル’の花は地味な色ですが、葉がカールしているんですか。
ヤマボウシが大木になっていますね。
コガクウツギの装飾花がギザギザで可愛いらしいです。
プリムラ・ブレヤナはオレンジクリンソウという別名のようにクリンソウに似てますね。蕾が赤くて可愛いです。
長さん
山法師の木の高さが分るように人物を左右に入れてみました。
エルサレム・セージ、ご覧になりましたか。
フリズルシズルは観葉植物としても出回っているようなので、それをご覧になったのかも。
長さん
ラテン語の学名は日本人には馴染みがないので、発音が難し言いですよね。声を出して読んで舌をかんでも、当方は関知しません(笑)。
長さん
植物園は世界の珍しい植物を展示するのも任務の一つです。そうした植物に出会うと嬉しくなっちゃいます。
ヤマボウシはそろそろ終盤になり、トキワヤマボウシが咲き始めますね。
長さん
ダンピエラ・テレスの花を見て、色は違いますが、ハツコイソウなんかを連想しました。
このヤマボウシ、大木ですね。開園当時から植えられていたとすると、樹齢は50年倉になるかも知れません。
ホザキキカシグサ、珍しいです。キカシは虱の卵の古語からですか、へー!!
コガクウツギ、小さな真花も可愛いです。
長さん
‘フリズルシズル’は観葉植物として出回っているそうですが、私は見たことがありません。
山法師、大木ですね。枝が多いので、その分花が多いのでしょうね。
コガクウツギ、可愛い花です。
中国にもクリンソウに似た花が咲く植物があるのですね。
長さん
今年はヤマボウシも早く咲き始めた性か、花が多い木をよく見かけます。
ショクダイオオコンニャク、実物は大きかったですが、翌週、それを上回る花が咲いたんです。
長さん
珍しい植物が見られるのも植物園の良いところです。
山法師、大木です。高さが分るように、おあつらえ向きの人物を入れました。
長さん
この歳になっても好奇心が衰えないので、珍しい植物に出会うとワクワクしますよ。
山法師には白河法皇が嘆いたという話ですね。織田信長の時代になると衰退したんですよね。
長さん
コガクウツギの分布は本州の東海地方以西ということで、耐寒性は弱いのですね。それで、他のアジサイなどとの自然交雑や交配によって耐寒性を強くした園芸種が作られているのですね。
長さん
アルプカ・スピラリス’フリズルシズル’、花は地味なのであまり鑑賞価値はないですが、カールした葉が面白いので、観葉植物として出回っているようです。
ヤマボウシ、ニン物と競べてもらえれば高木というのが分かって頂けるでしょう。
コガクウツギの装飾花は本来、花弁の切れ込みはないようで、ガクウツギとの見分けがしづらいとか。
クリンソウは日本固有種ですが、もっと歴史を遡ると、オレンジクリンソウとルーツは同じかも。
yoppy702
不思議~(^^)
エルサレム・セージは、長居植物園にありました。
セージの仲間ではなかったんや。
このヤマボウシ、スゴイですね!
「今週の見頃第1位」…
さすがですね。(^^)
すーちん
聞いたことも無いような花が
一杯ですねー
ヤマボウシの満開の花
花の中に葉っぱという感じですねー^^
長さん
フリズルシズル’は葉の巻き方を強くした園芸種です。原種の写真はなかなか見つからないのですが、真っ直ぐ伸びた葉の先端が丸まるような感じらしいです。
エルサレム・セージ、花色と形が好まれるようです。
このヤマボウシ、大木ですね。良く分枝しているので、花付きが良いのでしょう。
ジュン
ヤマボウシの花が満開
本当に雪を被ったようです
お花も種類が多く
初見を見ることが出来て嬉しいです
長さん
この中で、普段目にする植物と言ったら、ヤマボウシくらいなものですね。この山法師、花も大きめでしたよ。
長さん
ヤマボウシの花は葉の上に顔を出して咲くことが多いので、花付きが良いと雪を被ったように見えますね。
知らない植物に出会うのも、植物園の楽しさです。