今回はシリーズ最終回で、絶滅危惧植物温室で見た植物です。
ショウキウツギ(鐘馗空木) 初見です
スイカズラ科ショウキウツギ属の落葉低木(1属1種)。中国東部原産
ウツギの仲間ではなく、アベリア(ハナゾノツクバネウツギ)に近縁
花期は5~6月。実は剛毛に覆われ、髭の長い鍾馗様に例えたのが名の由来
別名:アケボノウツギ、ショウジョウウツギ、コルキッツァ
絶滅危惧植物ではありません
シコクカッコソウ(四国郭公草、四国鞨鼓草など)
サクラソウ科サクラソウ属の多年草。カッコソウの変種
四国の愛媛県などに分布。カッコソウより毛深い。絶滅危惧II類(VU)
ピンクと赤が咲いていました。3月の箱根湿性花園でも見ましたが・・・
コゴメカラマツ(小米唐松)
キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草。絶滅危惧II類(VU)
四国(徳島、高知)、九州(宮崎)の山地の岩上に稀に分布
カラマツソウの仲間で、草丈が低い(20~30cm)
マイヅルソウ(舞鶴草)
キジカクシ科マイヅルソウ属の多年草。日本では、北海道から九州に分布
花期は5~7月。花径は3~5mm。絶滅危惧植物ではありません
トキワマンサク(常磐万作)
マンサク科トキワマンサク属の常緑小高木。原種は白花
本州中部以南から九州、台湾、中国南部、インド東北部に分布
フタバチャルメルソウ(双葉哨吶草)
ユキノシタ科チャルメルソウ属の多年草。北米東部原産
草丈は20~50cmになる。4~6月頃、雪の結晶のような花が咲く
モミジチャルメルソウ(紅葉哨吶草)
ユキノシタ科チャルメルソウ属の多年草。日本固有種。準絶滅危惧(NT)
ツクシチャルメルソウ(筑紫哨吶草)
ユキノシタ科チャルメルソウ属の多年草。日本固有種。準絶滅危惧(NT)
九州の山地渓流沿いに生育する。自生地や個体毎に葉の形の変異が大きい
牧野富太郎によって記載された種。過去には四国にも分していた可能性あり
エゾノチャルメルソウ(蝦夷の哨吶草) 初見です
ユキノシタ科チャルメルソウ属の多年草。日本固有種。北海道、東北地方の
山地沢沿いに生育する(道、県レベルで絶滅危惧指定)。日本産の他のチャル
メルソウ類(10種ほど)と異なり、花弁は分枝せず、長く伸びる。雄しべ
は、花弁ではなく、萼片と対生する。世界的に類似の種がない特異な植物
つくば植物園シリーズ終了。
さくらそう品種展も含め、長らくお付き合い頂き、ありがとうございました。
この記事へのコメント
イッシー
ところが微妙に違うんですね~。
トキワマンサクの自生種も絶滅危惧種というのも驚きます。
なおさん
紅花のトキワマンサクの方は街なかでも見かける機会は多いのですが、こちらのクリーム色の方はそんなに見かけません。
この頃はガーデニングブームでお庭にヒューケラの類を植えているところも見られますが、日本のチャルメルソウやズダヤクシュなどは、そうそう通でもないと植えないでしょうねえ。
もこ
チャルメラソウにもいろんな種類があって見分けるのは難しそうですね。
長さん
絶滅危惧種は同属の植物と似たものが多いので、この植物園のように、調査・研究を続けることは重要です。
トキワマンサクは栽培種が多く出回っているので、絶滅危惧種とは知らない人が多いです。
長さん
シコクカッコソウは何度か見ていますが、群馬に自生するというカッコソウは見たことが無いです。
カラマツソウは上三依水生植物園で見たくらいです。
トキワマンサクの白は街中でも何カ所かで見かけますが、活け鍵などに使われるのは紅花が圧倒的に多いですね。
チャルメルソウやズダヤクシュ、馴染みがないですからねー。
長さん
カラマツソウはまさに線香花火のような花ですね。
チャルメルソウの花はそれぞれ個性があるのですが、虫眼鏡が必要ですよね。
nobara
剛毛なのですか(^o^)丿
アケボノウツギとはかなりたとえに飛躍がありますね。
シコクカッコソウっていうんですね。カッコウソウと思ってました。
コゴメカラマツ、かなり繊細ですね。
お花は確かにカラマツですね@@
チャルメルソウ、小さなお花、見事に撮れましたね。
お仲間を福岡の滝の部分でよく見ました。
river
マイヅルソウは山でごく普通ににみられる植物です。
それ以外は名前は聞いたことがありますが見たことがありません。
eko
シコクカッコウソウは絶滅危惧種なんですね。可愛い花が咲きますね。
コゴメカラマツは線香花火のような小さな可愛らしい花ですね。
チャルメラソウも咲く場所によって様々ですね。
夕菅
萼の周りにヒゲがあるからショウキ様!
トキワマンサクはうちの庭に沢山植えました。
温室にあるのと同じなのか、園芸品種なのか確認してみます。
無名子
ショウキウツギ、ツクバネウツギによく似ていますね。
カキドオシに似たラショウモンカズラを思い浮かべました。
似たような関係?
絶滅危惧種、希少種、
見たことの無い物ばかりで眼福でした (^o^)
長さん
ショウキウツギの実は柔らかそうな毛に覆われています。別名が何故アケボノウツギなのか、ちょっと疑問ですね。
郭公草と書きますが、カッコソウと読むのが正解だそうです。
コゴメカラマツは、カラマツソウと競べると草姿がナヨナヨしていますね。
チャルメルソウ、花が小さいので、撮るのが大変でした。
長さん
シコクカッコソウ、栽培種や園芸種が手に入るようですね。カッコソウは群馬県にしか自生がなく、絶滅危惧IB類(EN)に指定されていますね。
マイヅルソウは福島県の鎌沼自然探勝路で見たのが最初です。赤城自然園でも見た記憶があります。
長さん
ショウキウツギ、ご覧になりましたか。名の由来になった、毛が生えた実を見てみたいものです。
シコクカッコソウ、同属だけに、サクラソウに似ていますよね。
チャルメルソウ、こんな植物が日本に10種類以上もあるなんて、驚きです。
長さん
ショウキウツギ、花だけ見たら、ツクバネウツギと間違えますね。実に硬毛が生えているのが名の由来ですが、ネット上の左心を見た限りでは柔らかそうな毛でした。
トキワマンサクは生垣などにも使われていますね。市販されている白花は栽培種か園芸種でしょう。
長さん
ショウキウツギ、花はツクバネウツギによく似ていますね。毛が生えているのは花ではなく、実の方です。ラショウモンカズラはシソ科なので、花の構造からして違いますね。
絶滅危惧植物温室はいつも珍しい花が見られるので、必ず寄るようにしています。
yoppy702
でも、シコクカッコソウ、マイヅルソウ、トキワマンサクの三種だけです。
ここのは綺麗ですね。
チャルメルソウも色々とあるんですね。
先日、長居植物園に行った時に、「MAKINO展」を見たんですが、植物図で、「シコクチャルメルソウ」というのがありました。
信徳
チャルメルソウの色々が面白いですね。
シコクカッコウソウは赤いのが一株育成しています。桐生のカッコウソウ、今年は金網の外からで残念でした。
また宜しくお願い致します。
コスモス
六甲高山植物園で初めて見た花です。
カラマツソウは線香花火のようにも見えます。
可愛い花ですね。
チャルメラソウは変わった形をしていますが、
なるほど雪の結晶のように見えますね。
すーちん
フタバチャルメルソウ
雪の結晶の様な花
見事ですねー^^
長さん
りました。
ご存じの品種が3つ、ありましたか。
チャルメルソウの在来種は13種が確認されているそうで、シコクチャルメルソウは牧野富太郎が名づけたようです(学名Mitella stylosa var. makino)。モミジチャルメルソウ(学名Mitella acerina Makino )も同様です。
「MAKINO展」、次期を得た良い企画ですね。
長さん
お孫さんたちとの大型連休が終わりましたね。
チャルメルソウ、在来種は13種類だそうですが、それぞれ花の顔つきが少しずつ違います。
シコクカッコソウ、育てていらっしゃいますか。大切にしたいですね。
群馬県唯一のカッコソウ、厳重に管理されているのですね。
長さん
シコクカッコソウを六甲講座苑植物園でご覧になりましたか。
カラマツソウには花弁がなく、花弁のように見えるのは雄しべの花糸ですから、細いのです。
チャルメルソウ、名の由来は、実が出来る頃の萼の形が楽器のチャルメラの先端に似ているからなんです。
長さん
チャルメルソウの細い花弁は羽状に3〜5裂するので、雪の結晶みたいに見えますね。
ジュン
チャルメルソウ
珍しい咲き方で種がない
初見ばかりです
絶えないで欲しいですね
長さん
チャルメルソウ、面白い植物があったものですね。花弁が羽状になっているので、雪の結晶見たいという形容は当たっていますね。