今回も、植物園の中を歩きまわって撮った花を紹介しています。最奥部に近い北東側にはクマガイソウの群落があるのですが、丁度見頃を迎えていました。
クマガイソウ(熊谷草)
ラン科アツモリソウ属の多年草で、和蘭の中では最大級の花を咲かせる
名の由来は、源平合戦の勇者、熊谷直実の背負った母衣に見立てたこと
による、平家方の平敦盛にちなむアツモリソウと好一対になっている
別名:ホロカケソウ(母衣掛け草)。環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)
↑ 群落の半分くらいが写っている
ジュウニヒトエ(十二単)
シソ科キランソウ属の多年草。本州、四国に分布。古くからある名前
だが、牧野富太郎によってAjuga nipponensisという学名が付けられた
サワシバ(沢柴)
カバノキ科クマシデ属 の落葉高木。北海道~九州、朝鮮、中国に分布
本年枝の先から雌花序が、前年枝から雄花序(写真)が垂れ下がる
別名:提灯シデ
キンラン(金蘭)
ラン科キンラン属の多年草。絶滅危惧II類(VU)。和名は黄色
(黄金色)の花をつけることに由来する。残念ながら、まだ蕾
過去に、皇居東御苑で撮った花はこちら
チゴユリ(稚児百合)
イヌサフラン科チゴユリ属の多年草。日本・中国・朝鮮に分布
千葉県などで絶滅危惧(CRまたはEN)。花径は2cm足らず
フデリンドウ(筆竜胆 )
リンドウ科リンドウ属の越年草。日本、朝鮮、中国、カラフトに分布
オキナグサ(翁草 )の花後
キンポウゲ科オキナグサ属の多年草。本州、四国、九州に分布
サワオグルマ(沢小車)
キク科キオン属の多年草。本州、四国、九州、沖縄に分布
ニリンソウ(二輪草)
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。東アジアから日本に分布
ユキザサ(雪笹)
キジカクシ科マイズルソウ属の多年草。日本では、北海道~九州に分布
国外では、朝鮮半島、中国大陸、ウスリー、アムールに分布
クリンソウ(九輪草)
サクラソウ科サクラソウ属の多年草。日本原産(北海道、本州、四国に分布)
ハマナス(浜茄子、浜梨)
バラ科バラ属の落葉低木。東アジアの温帯から冷帯にかけて分布
日本では北海道に多く、南は茨城県、島根県まで
2023年4月19日撮影。ラン科アツモリソウ属の多年草で、和蘭の中では最大級の花を咲かせる
名の由来は、源平合戦の勇者、熊谷直実の背負った母衣に見立てたこと
による、平家方の平敦盛にちなむアツモリソウと好一対になっている
別名:ホロカケソウ(母衣掛け草)。環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)
↑ 群落の半分くらいが写っている
ジュウニヒトエ(十二単)
シソ科キランソウ属の多年草。本州、四国に分布。古くからある名前
だが、牧野富太郎によってAjuga nipponensisという学名が付けられた
サワシバ(沢柴)
カバノキ科クマシデ属 の落葉高木。北海道~九州、朝鮮、中国に分布
本年枝の先から雌花序が、前年枝から雄花序(写真)が垂れ下がる
別名:提灯シデ
キンラン(金蘭)
ラン科キンラン属の多年草。絶滅危惧II類(VU)。和名は黄色
(黄金色)の花をつけることに由来する。残念ながら、まだ蕾
過去に、皇居東御苑で撮った花はこちら
チゴユリ(稚児百合)
イヌサフラン科チゴユリ属の多年草。日本・中国・朝鮮に分布
千葉県などで絶滅危惧(CRまたはEN)。花径は2cm足らず
フデリンドウ(筆竜胆 )
リンドウ科リンドウ属の越年草。日本、朝鮮、中国、カラフトに分布
オキナグサ(翁草 )の花後
キンポウゲ科オキナグサ属の多年草。本州、四国、九州に分布
サワオグルマ(沢小車)
キク科キオン属の多年草。本州、四国、九州、沖縄に分布
ニリンソウ(二輪草)
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。東アジアから日本に分布
ユキザサ(雪笹)
キジカクシ科マイズルソウ属の多年草。日本では、北海道~九州に分布
国外では、朝鮮半島、中国大陸、ウスリー、アムールに分布
クリンソウ(九輪草)
サクラソウ科サクラソウ属の多年草。日本原産(北海道、本州、四国に分布)
ハマナス(浜茄子、浜梨)
バラ科バラ属の落葉低木。東アジアの温帯から冷帯にかけて分布
日本では北海道に多く、南は茨城県、島根県まで
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
これだけあると圧巻で賞。
母衣武者がこんなにいっぱいで攻めてきたら、
逃げるしかない。
夕菅
私はこの半分も歩いていないと思いますが、体力ギリギリでした。
クマガイソウは2021.4.17.に見て感動しました。秘境ですね!
最近キンランが減っているようで心配しています。
サワシバは秋に実を撮りましたが花はまだ見たことがありません。
river
軽井沢植物園のクマガイソウもたくさんあります。赤城自然園のクマガイソウはわずかです。
キンラン・ギンランは嶺公園にはたくさんあります。こんなにたくさんあるとは思いませんでした。
ユキザサは赤城自然園でたくさんありました。榛名山にはハルナユキザサと言う1mにもなる大型のものがあります。
nobara
山梨の倉見山に大群生地があるんです。
最盛期は3万株だったらしいですが今は5千株になってるとか。
やはりちゃんと守っていかないと厳しいのですね。
母衣の事を知らないと熊谷にたどり着けませんね。歴史のお勉強?!
ジュウニヒトエ、昭和公園の木漏れ日の林にも大群生がありました。
フデリンドウは一つの茎にお花を付けますね。
ユキザサも綺麗な花ですね。透明感のある赤い実がなりますね。
クリンソウも可愛いお花です。淡色と濃い色と咲いていますね🌸
なおさん
熊谷直実のお膝元近くの国営武蔵丘陵森林公園の野草コースでも、かつては何輪かクマガイソウが見られたのですが、次第にじり貧となり、絶えてしまいました。猛きものもつひには滅びぬ、という平家物語の無常観を体現したさまです。
奥日光の千手が浜のクリンソウ群落は、6月になって咲くのが例年ですが、今年はどうでしょうねえ。
無名子
クマガイソウ、アツモリソウ、どちらも機会が無くて・・・
面白い花ですよね (^o^)
今日探しに行って来た里山のキンラン、
どうも盗られたようで、昨年の場所にありませんでした (>_<)
チゴユリは絶滅危惧Iですか、終わりがかっていたけど、
里山にはまだ沢山咲いていました。
長さん
植物園の担当者が苦労して増やしたのでしょう。
この母衣武者は騎馬じゃないから大丈夫ですよ(笑)。
長さん
いつもは、更に3つの大きな温室を廻るのですが、この日はつかれてしまって、温室はパスしました。
キンラン、この1本だけ見つかりました。土中の菌根菌やそれを取り巻く環境と共存していると言われていますから、増やすのは難しいようです。
サワシバの黄葉と茶色くなった実は日光植物園で見たことがありますよ。
長さん
ここのクマガイソウは少しずつ増えているようです。
キンランやギンランは土の環境に寄るようで、ここでは減っているように思います。
ハルナユキザサは1mにもなるんですか、それは驚きです。
長さん
クマガイソウの群落、担当者のお陰です。林の中ですが、群落内に生える雑草も除去されています。母衣は「どうする家康」に出てきませんか?それを見たひとには説明は簡単なんですが・・・。
ジュウニヒトエ、何カ所かで見かけました。かってに増えているみたいです。
フデリンドウ、左右の写真とも1本の茎から3つの花が咲きますね。
ユキザサの実、赤城自然園で一度だけ見たことがあります。
つくば植物園ではクリンソウの実生栽培を行っていて、今は150株以上に増えたそうです。
長さん
クマガイソウをこれまで増やすには担当者のご苦労があったからこそですね。武蔵丘陵森林公園では絶えてしまいましたか。残念ですね。
千手ヶ浜のクリンソウ、見事だそうですね。夏、キャンプに行ったことがありますが、その頃だと咲き終わっていますね。
長さん
クマガイソウは乱獲もあって、絶滅が危惧されていますね。つくば植物園では増やす努力をしているので、他の植物園にも株が贈られれると良いですね。
キンランやギンランも盗掘の対象になっているのかも知れませんね。
チゴユリが絶滅危惧となっているのは、我が千葉県と、鹿児島、宮崎、長崎だけです。説明が足りませんでしたね。
yasuhiko
こんな大群落がみられるんですね。
これだけまとまって咲いてる姿は見たことがありません。
源平合戦の頃の大軍勢を見るような感じです。
対抗するアツモリソウはどうなんでしょうか?
eko
チゴユリ、フデリンドウ、ニリンソウ、ユキザサ、クリンソウなどの可愛い山野草が見られて良いですね。
yoppy702
このクマガイソウの群落には驚きました。
トップの写真で、群落の半分程やなんて、スゴイですね。
しかも、見頃で、メッチャ綺麗です。
こんな状態の良いのって見た事ないです。(^^)
クリンソウが、もう、こんなに咲いてるんですね。
すーちん
クマガイソウが
コンナニ群生して
大事にしたいですねー
勤めていた職場、裏に
咲いてましたねー
長さん
クマガイソウ、群落と言っても、せいぜい100株程度だと思いますよ。母衣を背負っていても、前から弓矢を撃たれたら、効果がないですね。
アツモリソウはこの植物園にはないようです。
長さん
クマガイソウの群落、10年ほど前に見たことがあります。少しふているようですが、他の植物園でも栽培してもらっているのではないかと思います。
山野草は今頃が一番良い時期ですね。
長さん
この植物園、かなり広いですから、野草の展示も多いです。
クマガイソウは丁度満開の時に見る事が出来て良かったですよ。これを楽しみにしている常連さんも多いと聞きます。
クリンソウは例年よりちょっと早いくらいでしょう。
長さん
クマガイソウ、ここでは増やす努力をしているようです。
職場の裏に咲いていたとは貴重ですね。まだ残っていると良いですね。
ミキ
花の姿から大切に育てられている様子がうかがえます。
嬉しいですね。
ユキザサも真っ白で美しです。
今年はいつも見ている所のユキザサが花をつけていなくて
がっかりしていましたが、きれいな花を見せて貰いました。
クリンソウも素敵です。(^^♪
長さん
クマガイソウの群生地は福島や山梨に大規模なところがありますが、ここは、植物園としては、頑張って増やしている方でしょうね。
ユキザサ、今年は良い状態のものを見る事が出来ました。
クリンソウも株が増えているようです。