今回は、MOA美術館の2回目、本館に入りました。順路は2階からですが、ここで必ず見ておかなければならないのは「能楽堂」と「黄金の茶室」です。
能楽堂
檜皮葺き・入母屋造りの屋根に、総檜造りの能楽堂です。能や狂言
だけではなく、クラシック、ポップスなど幅広く活用されています
係員さんお勧めの角度で
黄金の茶室
豊臣秀吉ゆかりの黄金の茶室。桃山時代の史料に基づき復元された
黄金の茶道具
利休所持の真台子・唐金皆具を参考に、純金で再現(金の重さは50Kgs)
今回の目玉展示は、重要文化財「浄瑠璃物語絵巻」全12巻
(伝・岩佐又兵衛勝以、いわさまたべえかつもち)、江戸時代17世紀)
牛若(源義経)を主人公にした古浄瑠璃の内容を絵画化したもの
全12巻が全て広げられて展示されていましたが、以下はその一部です
なお、展示物は断り書きがない限り、全て撮影可能です
巻一(部分、以下同様)
巻四
巻七
巻九
巻十一
巻十二
コンピューターを使った、ハイテクの展示
実際に巻物を見るように左右のロールを回すと映像が左右に動く
前方の大きなモニターにも同じ場面が表示される
国宝「色絵藤花文茶壺」
野々村仁清、江戸時代(17世紀)
展示台は独立しており、普通の展覧会では見る事が出来ない裏側も見る
ことが出来ます。展示台は免震構造で、テグスでの固定は不要とのこと
重要文化財 阿弥陀如来及両脇侍座像
平安時代 12世紀 木造漆箔
青磁鯉耳花瓶(せいじこいみみかへい)
板谷波山(いたやはざん、1872-1963)
創立者であり、展示物の収集者であった岡田茂吉の書
(左)「楽園」昭和22年、 (右)「雪月花」昭和15年
次回は前庭や、本館の右後ろにある「茶の庭」で見た花などです。
(つづく)
この記事へのコメント
river
黄金の茶室や阿弥陀如来及両脇侍座像なども懐かしいです。
グランドマザー
MOA美術館も展示モニターが進歩されていてコンピューターを導入して新しくなっているんですね
能楽堂・黄金の茶釜はとても懐かしく思い出させていただきました、以前私たちもそこから熱海に降りて 熱海の早咲きの桜を、寛一お宮の像などを見ましたね~
なおさん
豊臣のひできちさん??の成金趣味の茶室のレプリカがあるのですね。
谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を読むと、いにしえの薄明かりの中で見る金の魅力について語られていますが、現代の明るすぎる照明で見るのとはまったくの別物なのでしょうね。
デジタル技術もずいぶん進歩して、デジタル絵巻物のようなものも展示されているのですねえ。
長さん
国宝の「紅白梅図屏風」がご覧になれましたか。例年2月を中心とした展示で、今回も見る事が出来ませんでした。一方の国宝「色絵藤花文茶壷」は常設展示ですね。
他にも、野々村仁清「色絵藤花文茶壺」などの国宝があるので、可能なら見てみたいものです。
長さん
ここにいらしたことがおありですか。
今回はコンピュータ展示があって、面白かったです。左右の筒を回すようになっているのがミソですね。
長さん
狂言のサークルですか、意外でした。
能舞台は春と秋に公演があるそうです。SS 席は何と8,000円とか。
黄金の茶室は組み立て式だそうです。茶室の照明は暗めでしたよ。
ロールを両手で操作するのですが、まさにデジタル絵巻ですね。
nobara
黄金の茶道具 金の重さ50Kg、今の価格で換算すると
めまいがしそうです。
わが家の喜平のネックレス、取得時の5倍になりました。
夫と山分けしました(^o^)丿
巻物がデジタル化されてるのってアイデアですね。
仁清の「色絵藤花文茶壺」素晴らしい。
板谷波山さんの作品は豊かな感じが多いですよね。
青磁鯉耳花瓶、青磁の器、大好きです。
eko
黄金の茶室は昨年、京都市から借り受けた復元品の展示を見たことがあります。光り輝いていますね。
デジタル絵巻も楽しそうです。
国宝や重要文化財の展示物が見られるのも素敵ですね。
もこ
黄金の茶室も凄い
コンピューターを駆使して展示とは
美術館も最先端を行っていますね
おそらく見ること叶わぬMOA美術館
次も楽しませて頂きます
信徳
無名子
黄金の茶室、茶道具、凄いですね~ (^o^)
絵巻物はアナログ横スクロール、
デジタルとの相性は良さそうですね、
色々な絵巻がデジタル化、
横スクロールで見られるようになったら、面白いでしょうね。
kimie
おかえりなさい。
立派な能楽堂、黄金の茶室も豪華ですね。
巻物はデジタル化されているのですね。
絵巻、見てみたいです。
MOA美術館、訪れることはないと思います。
楽しみに見せていただきます。
長さん
SS席が8,000円でも安いのですか、能や歌舞伎は見たこの蛾ないので・・・。
金は今、グラム9,000円以上らしいので、50キロだと45億円以上!!金のネックレスが5倍で売れましたか。それは良かったですね。
デジタルの蒔絵、操作方法はアイディアですね。
板谷波山の名は私でも知っていました。
我が家には金も壷もないなー。
長さん
距年から借り受けた黄金の茶室、墨俣一夜城での展示でしたよね。
デジタル絵巻、実際の巻物を見るときと同じ方法なので、実物を鑑賞するような気分になれます。
国宝や重文が撮影できるなんて、太っ腹ですねー。
イッシー
巻物は昨日書かれたって言われても不思議がないくらいの鮮やかさでびっくり!
長さん
能楽堂も茶室も、模造とは言え、「本物」ですからねー。
実際の巻物を見るときと同じようなやり方でデジタル画面が操作ができるというのはアイディアですね。
お宅からだと熱海は遠いですよね。
長さん
野々村仁清の色絵藤花文茶壷が国宝に指定されたのは昭和26年で、所有者の岡田茂吉の没年が昭和30年ですから、入手後、国宝になったと推定するのが自然でしょうね。
長さん
展示物も凄いですが、山の上にこんな立派な美術館を建てる塔のも凄いですね。
今はデジタルで高精細な絵画や巻物が見られる時代になりましたね。ここの横スクロールできる絵巻、今は一人だけしか操作ができませんが、将来はいくつも設置されるようになるかも知れませんね。
長さん
たまにはこうした「本物」を見るのも良いですね。目の保養になります。デジタル絵巻、将来の美術館の方向性を示しているのかも知れませんね。
長さん
殆どの展示物が撮影OKというのは私立の美術館の中でも珍しいかも。同じ箱根の岡田美術館はカメラを預けろと言われましたからね。
巻物は保存状態が良いです。ただ、投稿した画像はデジタル処理していますがね。
yoppy702
それも、展示だけでなく、活用されている立派な能楽堂なんですね。
秀吉の黄金の茶室の復元が、こんな所にあるなんて知りませんでした。
一説によると、組み立て式の茶室やったようですね。
黄金の茶道具…純金で再現!
ビックリです。(^^)
「浄瑠璃物語絵巻」全12巻、全て、閲覧、撮影可やったんですね。
素晴らしいです。(^^)
目玉展示という事は、特別展示ですか?
すーちん
黄金の茶室
黄金の茶道具
秀吉も目をしばたかせて
ながめたんでしょうねー^^
まぶしいですねー^^
長さん
能楽堂は説明文に書いたように、年に何回か活用されています(別途、料金が必要)。
黄金の茶室は復元ですが、本物は伏見桃山城に所蔵され、京都市が管理しています。どちらも組み立て式です。
金の茶道苦、今、金の価格が上がっているので、大変高価なものですね。
目玉展示は定期的に替えられています。2月下旬から3月中旬までは、国宝紅白梅図屏風(尾形光琳)が展示されていました。3年前に見に行ったときは、歌川広重の「東海道五拾三次之内 保永堂版」全55枚が展示されていました。
長さん
黄金の茶室や黄金の茶道苦、抑えた照明の中でも存在感がたっぷりでした。