今回は、受付のある教育棟に展示された、特別公開の青いコチョウランなどを紹介します。
「植物園のキャッチフレーズ」(案内チラシから引用)
青い花は、この世で会えない美しさの象徴。ランも例外ではなく、青い花の野生種は世界でもごく僅かしかありません。今回は、これまで植物園で咲いた貴重な青い野生ランを特大パネルでお目にかけます。また、ツユクサの遺伝子を導入して開発した幻想的な青いランを特別公開します。
世界初公開!次世代の葵ラン
コチョウラン ‘ブルージーン’ (石原産業)
2月7日に「フラワー・オブ・ザ・イヤー2022」として紹介しました(こちら)
キャノンのカメラで撮るとこんな風に赤みを帯びてしまいました
レタッチソフトで見た目の色に近づけてみました
こちらは、iPhone 11 Pro Maxで撮った写真(やや赤みを帯びている)
青いコチョウランができるまで
青いコチョウランを作り出す方法
新たに生まれた青いラン
青が入ったデンドロビウム・ノビル系(世界初公開)
上のパネル写真にあるように、ツユクサの青の遺伝子を導入して作られた
植物園が関わった青いコチョウランの研究
青いランの咲く仕組み
コチョウランの培養細胞
組織培養で繁殖したコチョウランの細胞。この細胞に遺伝子を導入する
青いコチョウラン 第2世代(世界初公開)
種子を作ることの出来る青い胡蝶蘭と白い胡蝶蘭を交配して生まれた
(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
カメラやレンズメーカーにより、同じ花を撮っても色再現には違いが出るということがありますね。青系、紫系だとそういう傾向が強いようですね、
eko
青系や紫系はカメラによって出る色が違いますね。
river
青いコチョウランはツユクサの色素ですね。大きな進歩でしょうが遺伝子組換え生物に対する人々の抵抗感は未だ根強いものがあります。
bunko
イッシー
そうそう、バラの時もやってましたよね。
この色合いは色転びしやすいんですよね。。
研究者が大変な思いしながら作っているんでしょうね。
nobara
2番目が見た目に近いのですね。
オリンパス機なら青が出やすいかも知れません。
シランの紫式部ってあるんですか?
そういえばバンダでは見た事あるような。
青い胡蝶蘭は青紫っぽいのですね。
あくなき追及ですね。
信徳
青いバラ、青いケシ、青いランと来ましたね。
私のブログのバックグラウンドも青です。
無名子
バイオテクノロジーの成果、素敵ですね。
遺伝子の組み換え、懸念されている所もあるけれど、
それによって豊かに成るならば、良いと思うけど (^o^)
青いシラン「紫式部」見てみたいですね、
早く見られるように成って欲しいです。
空蝉
青いランですか、まさに魅入られるような不思議な綺麗さですね。
遺伝子組換えですか、これからはこうして新たな品種が次々と生まれて行くのでしょうね。
花だから未だ良いですが、某中国の研究者みたいに人間の遺伝子組換えもして仕舞う世の中ですし、ちょっと怖くもなります・・。
長さん
青いコチョウランが初めて展示されたのはこのつくば植物園で2013年のことでした。その翌年、世界ラン展日本大賞の会場で特別公開されています。そして、共に開発してきた石原産業が、昨年から「ブルージーンズ」という品種名で販売を開始しています。
カメラの映像エンジンはメーカーごとに発色の性格が異なるようですね。
長さん
青が好みの人も多いですから、青い花に心安まる方もおられるでしょうね。青いコチョウラン「ブルージーンズ」は先日の記事(フラワーオブザイヤー)で紹介しましたが、昨年から発売されています。
青い色の再現はカメラメーカによりますが、太陽光か蛍光灯かでも変化しますね。
長さん
青いバラ作りは1990年代からですから、ずっと先輩ですね。当時はペチュニアの青の遺伝子でしたが、今回のコチョウランはツユクサと言うことです。
遺伝子組み換えで自然を変化させるのは如何なものかとの反対意見も多そうですね。
長さん
青い花がないという品種は他にもあるでしょうから、今後も遺伝子組み換えの研究は続けられると思います。しかし、それによって自然を壊しても良いのかという反対意見もあるでしょうね。
長さん
池袋サンシャインで青いコチョウランを撮ったときは青く写ったのですが、今回は赤くなってしまいました。
レタッチソフトで色を変えたのは、バラではなく、2014年の世界ラン展日本大賞の会場に青いコチョウランが展示されたときです。
長さん
信徳さんも言っておられますが。オリンパスは青の発色が良さそうですね。
青いコチョウランは石原産業が昨年から販売を開始いました。
青花シランのムラサキシキブは山口県で発見された自生種楚々建、選抜したものだそうで、捨てに販売されています。
青いバンダは原種でも存在します。
長さん
青い花がお好みでしたよね。
信徳さんの記事の「空」の色が良いので、オリンパスは青の発色が良さそうですね。
長さん
青いコチョウランの開発から発売まで、およそ10年を要しました。遺伝子組み換え技術が使えても、再現性がなければ成功とは言えませんからね。遺伝子組み換えには異論があるようですが、青いコチョウランを作る程度なら、自然破壊とは言えないので、良いと思いますよ。
青いシラン「紫式部:は四国ガーデンという所から販売されています。
長さん
自然界では青い花がない品種が色々ありますが、バラの場合は既に完成しており、今回のコチョウランが2番目ということになります。
遺伝子組み換え技術をどこまで使うかという点については、倫理面からのリ議論が必要ですよね。
ミキ
とても美しいです。
カメラによっても色の出方が異なるのですね。
撮った花色が思うような色でない事は時々経験します。
遺伝子組み換え、という言葉は毎日食べている食品にも
使われていて、すっかり馴染みましたが、植物、ランの
花色にも使われて、青いコチョウランが生まれたことに
執念とも言う努力の成果なのですね。
花屋さんの店先に青いコチョウランの並ぶ日を
夢見ています。(^^♪
yoppy702
チラシを見た時から興味津々でした。(^^)
説明を読んでいると、遺伝子技術ってスゴイと感じました。
普段、遺伝子組み換えとか聞いても、フーン…という感じでしたが、この説明を見て驚きです。
同時に、「生物多様性に影響が無い事の実験」とかあるので、遺伝子の組み換えというのは難しい事なんやと理解できました。
実際に撮られた画像+レタッチされた画像で、実際のブルーに近づけて頂いたのは、とても嬉しいです。
さらに驚いたのが、青いシラン。
自生地で発見されたという事は、これは、遺伝子操作ではなく、自然に誕生したんですね。
これって、すごい発見なんとちゃいます?
今回のレポも素晴らしいですね。(^^)
すーちん
ツユクサの遺伝子を
操作してブルーのランを作り出し
たんですねー
新たな色を作り出していく
次は何色でしょうか
長さん
デジカメは各社の映像エンジンにより発色が若干異なるようで、Canonの場合は紫に問題があります。また、太陽光か蛍光灯かでも違いが出ますね。
遺伝子組み換え技術で花の色も変えられるようになりましたが、この技術を使うのは賛否両論があるようです。
青いコチョウランは昨年から発売されているので、通販でも買えますが、まだまだ非常に高価です。
長さん
私が青いコチョウランを最初に目にしたのは2014年の世界ラン展日本大賞の時でした。その後も研究が続けられ、遺伝子を組み変えても生態系に影響を及ぼさないことが分ったので、開発に一端をになった石原産業から昨年に売り出されました。
一方、青石ランにはまだお目にかかっていません。これは突然異変だそうですが、極めて希有な例ですね。
長さん
承阿世の品種で、青い花は少ないですが、その他の品種で「この色が存在しない」というものがあれば、青に限らず、同じような技術でその色を作り出せるかも知れませんね。
もこ
花色が色々増えるのは大賛成ですが
長さん
そのようなご心配はごもっともだと思いますよ。花色だけならまだしも、生態系に影響が出ると困りますね。
夕菅
ここで2019年3月の展示は青いキクでした。
カンパニュラとチョウマメの遺伝子が導入されたそうです。
青い花は好きですが、どの花にも青があるようになるとむしろ青の魅力が薄れるような気もします。
長さん
2019年には青い菊が展示されましたか。前年の11月からこの年の8月まで、1度も訪れなかったので、知りませんでしたよ。
>どの花にも青があるようになるとむしろ青の魅力が薄れるような気もします。
仰る通りですね。