今回は、会場の一番奥に展示された特別賞受賞作品を紹介します。各部門金賞の出品作品については審査員の講評を添えました。なお、受賞者名は省略させていただきました。
受賞のポイント:優しいピンクの色合いが美しく出ています。ミディタイプの花で16本仕立てに、仕立ての技術の高さが際立った出品物でした。花の大きさ、輪数の揃い、鉢全体のバランスのとれた商品性の高いものでした。
受賞のポイント:花の揃い、咲き前、葉の大きさ、全体のバランスなど出品の中でも特に優れていました。花や花色も強く、近年の傾向と合致する点でも商品性の高さを評価しました。
受賞のポイント:株の揃い、ボリューム感、発色が素晴らしく、審査員全員から「カーネーションらしいカーネーション」と高い評価を受けました。
受賞のポイント:花数が多く、株がよく締まり、揃いに優れていました。品種本来の特性が十分発揮され、花が大きく、見応えが充分にありました。
受賞のポイント:葉色が良く、艶があり、株がしまっていて、全体のバランスがうまくとれています。室内のどこにでも飾ることができる品種であり、消費者のニーズに合っていることから評価されました。
受賞のポイント:ボリューム感があり、花の大きさ、葉の作りとも申し分ない出来でした。遠くから見ても、飛び抜けた存在感がありました。
受賞のポイント:生産が著しく減少している大鉢のシクラメンで、葉の大きさが揃い、枚数、光沢も優れていました。また、鉢の大きさに対する株張り、花首の長さ、花立ち本数などのバランスが良く、総合的に良い出来栄えでした。
受賞のポイント:花穂と茎葉のバランスが非常に際立っていました。花穂を長くするために、花を多く咲かせると、下野花が痛みがちですが、それもなく、茎葉の傷みも見られませんでした。
受賞のポイント:最も出品数の多いLAユリの中で、つぼみの揃いが良く、数も多く、花色、葉色、茎葉のバランスに優れていました。生け込みも良好であり、生産者の意欲が感じられました。
受賞のポイント:枝折りの丁寧さ、枝のボリューム、均一な花芽の着生と、いずれも見事です。開花具合も先端から基部まで揃っており、促成技術の高さが伺われました。
鉢部門 シンビジューム「冬のソナタ」 (栃木県)
< 銀賞 ・ 栃木県知事賞 > 隠し画像あり
球根切花部門 LAユリ「カバリア」 (埼玉県)
< 銀賞 ・ 埼玉県知事賞 >
枝物・切葉部門 ハナモモ「新矢口」 (神奈川県)
< 銀賞 ・ 神奈川県知事賞 > 隠し画像あり
花苗部門 クリサンセマム「ホワイトエンジェル」 (東京都)
< 銀賞 ・ 東京都知事賞 >
次回は、特別賞コーナーの展示作品(その2)を投稿します。
(つづく)
つくば蘭展の記事と交互に投稿しています。
この記事へのコメント
river
群馬もバラ部門で農林大臣賞で良かったです。群馬のバラは作付面積が全国4位です。切りバラはコロナで結婚式やイベントでの需要が激減してしまい生産者は大変苦労しているようです。
長さん
群馬県のバラは作付面積が全国4位ですか。それは広いですね。今回受賞したバラは、大輪で形も良く、花色がちょっと変わっているのが良かったです。結婚式もそうですが、葬祭も同様で、菊の生産業者なんかにも打撃があったでしょうね。
無名子
最初のファレノプシスが凄いな~と感心しながら次を見たら、
バラ部門 バラ「クリスタルドレス」が群馬県から、
群馬から金賞、嬉しいですね (^o^)
カーネーション「ムース」、ボリュームが凄い、
こんなカーネーションもあるんですね。
他の花もボリュームが有りますね。さすが金賞。
信徳
そんな中で選ばれた草花が代表になって展示されているのでしょう。コロナ禍の三年は草花生産業者にも大打撃だったことでしょう。
なおさん
yasuhiko
シックな花の色が気に入りました。
商品性の高さ、消費者のニーズなど、
生産者の方々も、色んな事を考えながら
花づくりをされてるんですね。
降魔成道
長さん
群馬県はバラの生産が多いだけに、すバラしい作品が展示されていましたが。次回、紹介しますが、農林水産省農産局長賞も群馬のバラが選ばれていました。
カーネーションは花が大きく、花弁数も多いように見受けました。
その品種も、金賞を取るだけのことはありますね。
長さん
関東東海花の展覧会だけしか開催されていないので、やはりこの12都県が花き生産の多くを占めているのでしょうね。
コロナ禍でイベントが減ったり、結婚式や葬式をやらなかったり、会場の規模が小さくなったりしていますから、花の需要がかなり減ったでしょうね。生産業者も大打撃だと思いますよ。
長さん
これらの展示品は花きの商品としての質の良さを競うものですから、まさに「作り物」です。自然派であるなおさんのご趣味には合わないでしょうね。
空蝉
流石に受賞作品ですねぇ、素人目に見ても何れも綺麗で素晴らしいと思えました。
こういう綺麗な花をいつも見て色々と見比べたりしたら、少しずつでも目が肥えてくるのでしょうか。あ、やっぱり、最後は美的センスでしょうかね。(汗
長さん
原色のバラが多い中で、このバラはシックな色で、しかも大輪ということで、玄人受けするものになっていると思います。一般家庭ではこれだけの品質は求めませんからね。
長さん
ここに並んだようなすばらしい品質の花は、恐らく高級花材店などに卸されるものでしょう。小売価格を聞いたら、我々には目の玉が飛び出そうな金額だと思いますよ。
イッシー
受賞のポイントがおもしろい!なるほどなって思えます。
長さん
ここに並んだような品質の花は、恐らくかなり高いものだと思います。見るだけなら只なので、審査員の講評も読んで、目を肥やすことにしています。
長さん
ここで大臣賞などを取ると、生産した花が高く売れるようになると思いますよ。
eko
長さん
特別賞を受賞する花卉はどれも高級花店に並ぶような商品ですから、実に見事な出来栄えですね。
大臣賞を獲得した品種には審査員の講評が書かれており、私たちでも花を見る眼が上がるのではないかと思います。
ろこ
受賞作品はさすがですね!
素晴らしい!美しい!
花の株が大きくて花数が多い
このような鉢植えを作ってみたいものです。
このような素敵なお花をたくさん見ている長さんは
素晴しい観賞の目を持っているんですよね。
そういう目をもって花作りがしてみたいなとつくづく思います。
若いころに戻れたらな~~~
ろこ
この記事の上隅に「seesaaブログ」リンクが載っていますね。
これを載せるためにはどうしたらよいのかご存知でしたら
教えてください。
yoppy702
正直、「えっ?」と思ったのが、パンジー、キンギョソウ、クリサンセサム。
冬場に、花壇を賑わすお馴染みの花が、特別賞を受賞するんですね。
勿論、花壇で見掛ける姿とは全然違いますけど、これを見ると、どんな花でも豪華になるんやと感心しました。
ビックリしたのが、ハナモモ。
こんな風に仕立ててるのって初めて見ました。
特別賞、どれも素晴らしい作品ですね。
すーちん
バラの
なんともいえない色合い
がいいですねー
県を代表する花なんですね
長さん
受賞作品のような花は、恐らく、高級花屋さんの店頭に並ぶような品質だろうと思います。
私たち素人が、作品の善し悪しを決めることはできませんが、受賞のピントを読むと、少しは目が肥えるかも知れませんね。
さて、追記でお尋ねの件ですが・・・
記事の左上に表示される「SeeSaaBLOG」というリンクボタンのことでしょうか。これはもともとこのデザインに表示されているもので、ユーザーが設置するしないは決められるものではないと思いますが・・・。でも、ろこさんのブログには表示されていませんね。たぶん、BIGLOBE時代のデザインを引き継がれたためではないでしょうか。seesaaブログのデザインに変更すれば出てくると思いますが・・・。
長さん
普通、そこら辺で見られるような花の品種を高級な花に変えてしまう・・・そんなテクニックを持った花き生産業者の作品品評会です。
ハナモモの切り枝は、真っ直ぐな枝を長く伸ばすのが基本で、これも技術ですね。
長さん
バラ「クリスタルドレス」の花色は何と表現したら良いのでしょうね。群馬県はバラの生産では日本一の県です。
ジュン
どれか選ぼうと思いましたが
難しく選べませんでした
池袋サンシャインまで行かないで
拝見出来るの嬉しいです
長さん
蛍光灯の照明なので、実際の花色が写せていませんが、実物はもっと綺麗なんですよ。
来年も開催されると思いますので、一度いらしたら良いと思います。
最終日には平台に展示された花を安い価格で買うことができます(当日9時から整理券が配布される)。