今回はシリーズ最終回で、苑内で見た、地植えの木の花や実の色々です。
東屋(今回は左手前にテントが張られ、休憩所になっていました)
東屋の周囲にはハルサザンカ群以外のサザンカが展示されている
ヤブツバキ(藪椿)
ツバキ科ツバキ属の常緑高木。東北以西の暖地に生育する椿の原種
花径は5~7cm、花期は11〜12月、2〜4月
いくつか例を挙げると、1.石川県三引遺跡から6000年前のものと思われる赤漆塗りの櫛が出土。ヤブツバキの材を利用し、櫛歯にはムラサキシキブの材を使用。2.福井県鳥浜貝塚から5500年前の櫛が出土。赤漆塗りの1本作りのヤブツバキを使った立派なもの。ヤブツバキを使用した石斧柄も出土。3.静岡県角江遺跡からはヤブツバキの杵が出土、など。(くらしの植物苑のHPから引用)
サザンカ(カンツバキ群) 勘次郎(かんじろう)
別名:立寒椿、紅色、八重、中大輪、12~2月、愛知(稲沢)
サザンカ(カンツバキ群) 富士の輝(ふじのかがやき)
白色、八重~千重、大輪、11~12月、福岡(久留米)
ヒイラギナンテン(柊南天)‘チャリティー’
メギ科メギ属の常緑低木。原産は中国南部、台湾、ヒマラヤ
‘チャリティー’は、ニイタカヒイラギナンテンとヒイラギナンテンの交配種
ロウバイ(蝋梅)
ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木。原産は中国南部
ソシンロウバイ(素芯蝋梅)はほとんどつぼみだった
ウメ(梅)は紅白とも咲き始めたばかり(品種名は記載なし)
アセビ(馬酔木)はまだ固いつぼみ。と、思ったら・・・
Hさんが一番花を見つけてくれた
シデコブシ(四手辛夷)のつぼみ
まだ、暖かそうな綿毛で被われていた(花期は3~4月)
シロミノマンリョウ(白実の万両)の実
サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑低木。日本では関東地方以南に分布
実は傷み始めているようだ
クコ(枸杞)の実
ナス科の落葉低木。原産は東アジア(中国~日本)
9月頃から朱赤色の実が目立つようになる(径は1~1.5cm)
取材を終えた私(Hさん、撮影) 大きくなりません
この後、Hさんから大量の芋類や大根などをお土産として頂戴しました。感謝。
2022年1月18日撮影。
次回は、つくば植物園のサバンナ温室や熱帯雨林温室で見た花などを紹介します。
この記事へのコメント
イッシー
アセビも咲いてましたか。
長さん
ヤブツバキの材が縄文時代から使われていたなんてビックリ。縄文人たちもこの花を愛でていたんですね。
アセビの花がさいているのにもビックリ。
nobara
たてもの園の椿のほとんどの名札、
ヤブツバキとなってるんです。
多分、原種から?かなり違う花が咲くのにです。
植物には疎いのかもしれません(^o^)丿
チャリティーにしては花茎を広げましたね。
ソシンロウバイ、晩生のもあるみたいですね。
馬酔木の一番花、かわいいです。
しまった~と思ってるかも(^o^)丿
クコの実が豊作ですね。
乾燥した実がだいすきです。
長さん!!お元気そうですね。
river
大実マンリョウはたくさんありますがシロミマンリョウは枯れてしまいありませんが実生したものがいくつもあるので今年は実がなると期待しています。
eko
ロウバイが満開ですね。この頃はソシンロウバイばかりでほとんど見られません。
アセビの一番花が咲いて早いですね。
信徳
知ってる草花が並ぶと気持ちがホッとします。親近感が湧きますね!ヤブツバキ、越後のユキツバキ、雪に埋もれた姿には力強い美しさがあります。十年一度の大寒波にも打ち勝つ元気な姿、若さを感じます。
無名子
ヤブツバキ、綺麗に咲いてますね (^o^)
見かけた藪椿、どれも鳥さんに突っつかれて悲惨な状態でした。
ヒイラギナンテン、やっと蕾が膨らみ始めた所です。
花が見られるのはまだまだ先の様でした。
なおさん
クコは葉も実も利用されるものですが、たくさん実が付いていますねえ。
yasuhiko
説明してるなんて、さすが歴博関係の
くらしの植物苑ですね。
身近な花も、日本人の暮らしとの関係で
見直すと、新しい魅力を発見できそうです。
長さん
ヤブツバキの引いたq写真を貼付け忘れたので、追加しておきましたが、ここの花はほぼ形が整っていました。もしかして、たてもの園のツバキは品種不明のものも含めてヤブツバキとしたのかもね。
ここの‘チャリティー’は大きくなっていて、カメラを頭上の高さにして撮りました。花茎を剪定していないようです。
ここのソシンロウバイ、遅いのでビックリですよ。
アセビの世界でも早とちりがいるんですね(笑)。
クコの実は栄養豊富ですね。我が家の近くの川縁に放置されたクコはこんなに実が着きません。
元気そうなのは顔だけで、体はあちこちガタが来ているんですよ。
長さん
お宅にはツバキも色々植えてありますよね。ウメはまだチラホラですか。
このアセビの花、早とちりですよね。でも、その右隣のつぼみは今週あたり咲いているかも。
シロミノマンリョウ、来年は花がたくさん咲いて、実が出来ると良いですね。
長さん
縄文時代の人たちが、櫛に藪椿の気を遣っていたなんてビックリです。昔の人は女性もおしゃれ用具にはこだわったんですね。
ソシンロウバイばかりで、ロウバイを見かけませんか。どっちが綺麗かと聞かれれば、ソシンロウバイに軍配が上がってしまいますからね。
アセビの花、早とちりかも(笑)。
長さん
植物園の温室で見た花が続くと飽きられてしまいそうなので、目先を変えました(笑)。
越後のユキツバキやユキバタツバキは、雪割草を見に行った際、見る事が出来ます。子氏もいってみたいとは思っているのですが、新潟は大雪なので、雪割草もユキツバキも開花が遅れるでしょうね。
長さん
ここのヤブツバキは殆どぼとんどの花が痛んでいなかったので、綺麗なものが撮れました。
ヒイラギナンテン、我が家の近くでも咲き出していますが、やはり北関東は遅れますよね。
長さん
ツバキの木は強靭で、均一な木材が取れるそうですね。だから、強度が要求される、櫛や道具の柄なんかに利用されるのですね。また、古代より霊力の宿る神聖な木とされているので、神社なんかにも多く植えられるのだそうですね。
このクコは実の付き方が半端じゃないですね。そう言えば、クコ茶も健康に良いのでしたね。
長さん
ツバキと古代人とのかかわりも調べているなんて、さすが、国立の博物館だけのことはありますね。「くらしの植物苑」と言うのも、日本人の暮らしの中で植物とどのようにかかわってきたかを研究するためのものだったのですね。
yoppy702
簡素な物しか見た事無かったので驚きました。
「縄文時代の人たちはヤブツバキの材を使用していた」にビックリ。
日本固有の自生種というのは聞いた事があるんですが、そんな前から生育していて、縄文人は、この木を利用していたんですね。
ツバキの中ではヤブツバキとワビスケが好きなんですが、ますます好きになりそうです。(^^ゞ
mina
ヤブツバキ可愛いですね
でもどちらかというと私はサザンカの方が
好きです
梅も咲き始めていましたか
春が近づいていますね
アセビの花も見られたんですね
早いですね
すーちん
ヤブツバキ
色合いと良い
椿の中では一番好きですー
アセビもじき咲きそうですー^^
長さん
東屋が立派かどうか分りませんが、造りはしっかりしています。
縄文に時代から、ツバキの材は丈夫なものだと知られていたんですね。斧の柄なんかにも利用されていたとか。きっと、花も愛でていたと思いますよ。
長さん
ツバキよりサザンカの方がお好みですか。サザンカの方が華やかな感じはしますね。
この冬は暖かいかなと思いきや、急に寒くなりましたね。
アセビは咲く時期を間違えたんでしょう(笑)。
長さん
ヤブツバキ、筒しべの形も良いですね。
アセビの花、早とちりかと思いましたが、お宅でもそろそろ咲きますか。
もこ
他所の庭先で咲いているのを見つけるとホッとして思わず頬が緩みます ソシンロウバイは近くのお宅で5分咲き位に咲いていました ロウバイの方が早く咲くのですか?
ジュン
やっと区別が何とか
出来るようになりました
馬酔木の一番花
可愛いですね
お元気そうなお姿拝見して
私も寒さに負けないで頑張ります
長さん
サザンカやツバキは、花の種類が少なくなる冬を彩ってくれる嬉しい花ですね。
ロウバイとソシンロウバイ、どちらが早く咲くか分かりません。多分、個体差や環境差の関係もあるのでしょう。
長さん
サザンカとツバキの区別が付くようになりましたか。それはすばらしい。
アセビの花、咲く時期をちょっと間違えちゃったんでしょう。
顔は昔から童顔と言われていたので、若そうに見えますが、体の方はがたがたですよ。
コスモス
ロウバイの方がソシンロウバイより早いのでしょうか。
今までは逆かと思っていましたが。
きのう鎌倉へ行きましたが、
ロウバイをたくさん見ました。
梅も咲いているところはありましたが、
これからのところが多いようです。
お元気そうで良かったです。
長さん
ロウバイとソシンロウバイは同属なので、基本的には同じ頃に開花します。但し、樹齢や個体差、植えられた場所などにより開花がズレることがあるのでしょう、一方のウメは、早咲きから遅咲きまで色々ありますね。
顔だけは若く見えるでしょう?例の後遺症のため、外出するときはそれなりの対策をして、心して行かないとなりません。